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山田との会話
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「お金渡してよかったの?あれってあんたが昔から貯めてたお金でしょ?」
帰り道、後ろに乗っている潮谷に俺は
「良いんだよ、お金をたくさん持ってるとな人が変わるんだよ。それにあの姉妹を見てるとアイを思い出してな、気づいたら行動してたんだよ」
「そっか、ほんとに優しいね竜一は」
そうして潮谷を家まで送りマンションに帰ってくると
『あっ』
なんと山田の同じマンションだった。
「それで、詳しい話を聞かせてくれるんだな?」
そう言いながらお茶の入ったコップをテーブルに置く
「はい、そうです」
「まぁ、別に話さなくてもいい。あんたの姉の話で大体は分かった。でもな、話に聞く奴ならもっと金をとってくる、ドラマじゃよくあることだ」
「どうしたらいいんでしょうか…」
そう言う山田に
「その時にならんと分からんが…安心しろ、何とかしてお前らを守るからさ」
そう言いながら立ち上がり言った。
「今日はお姉さん帰ってくるのか?」
っと訊く
「はいさっきラインが来ました。今日は帰れそうだと」
「そうか、よかったな」
すると山田は
「あなたは、家族関係で私達みたいなことがあったんですか?」
っと訊いてきた。
「いや、そんなことはない、ただ俺の友達にな、親を殺され、誰も彼女の辛さを理解しなかった。警察も、そして彼女は命を落した。家庭環境は人それぞれだ。それを否定するつもりはない。しかし、せめて俺の仲間や、依頼者は助けてやりたいんだ。まぁ夢物語かもしれないけどな」
「そうですか…」
「そろそろ帰りな、姉さんが返ってくるんだろ」
「…はい、また明日、部室に行ってもいいですか?」
玄関に向かいながら山田は言った。
「あぁ、教室だろうと、部室だろうと好きな時に来い」
「ありがとうございます」
そう言って山田は帰った。
「…さて、どうなるかな…」
なんとか無事に終わってくれと願いながら俺はシャワーに入るのだった。
帰り道、後ろに乗っている潮谷に俺は
「良いんだよ、お金をたくさん持ってるとな人が変わるんだよ。それにあの姉妹を見てるとアイを思い出してな、気づいたら行動してたんだよ」
「そっか、ほんとに優しいね竜一は」
そうして潮谷を家まで送りマンションに帰ってくると
『あっ』
なんと山田の同じマンションだった。
「それで、詳しい話を聞かせてくれるんだな?」
そう言いながらお茶の入ったコップをテーブルに置く
「はい、そうです」
「まぁ、別に話さなくてもいい。あんたの姉の話で大体は分かった。でもな、話に聞く奴ならもっと金をとってくる、ドラマじゃよくあることだ」
「どうしたらいいんでしょうか…」
そう言う山田に
「その時にならんと分からんが…安心しろ、何とかしてお前らを守るからさ」
そう言いながら立ち上がり言った。
「今日はお姉さん帰ってくるのか?」
っと訊く
「はいさっきラインが来ました。今日は帰れそうだと」
「そうか、よかったな」
すると山田は
「あなたは、家族関係で私達みたいなことがあったんですか?」
っと訊いてきた。
「いや、そんなことはない、ただ俺の友達にな、親を殺され、誰も彼女の辛さを理解しなかった。警察も、そして彼女は命を落した。家庭環境は人それぞれだ。それを否定するつもりはない。しかし、せめて俺の仲間や、依頼者は助けてやりたいんだ。まぁ夢物語かもしれないけどな」
「そうですか…」
「そろそろ帰りな、姉さんが返ってくるんだろ」
「…はい、また明日、部室に行ってもいいですか?」
玄関に向かいながら山田は言った。
「あぁ、教室だろうと、部室だろうと好きな時に来い」
「ありがとうございます」
そう言って山田は帰った。
「…さて、どうなるかな…」
なんとか無事に終わってくれと願いながら俺はシャワーに入るのだった。
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