4 / 21
山田との会話
しおりを挟む
「お金渡してよかったの?あれってあんたが昔から貯めてたお金でしょ?」
帰り道、後ろに乗っている潮谷に俺は
「良いんだよ、お金をたくさん持ってるとな人が変わるんだよ。それにあの姉妹を見てるとアイを思い出してな、気づいたら行動してたんだよ」
「そっか、ほんとに優しいね竜一は」
そうして潮谷を家まで送りマンションに帰ってくると
『あっ』
なんと山田の同じマンションだった。
「それで、詳しい話を聞かせてくれるんだな?」
そう言いながらお茶の入ったコップをテーブルに置く
「はい、そうです」
「まぁ、別に話さなくてもいい。あんたの姉の話で大体は分かった。でもな、話に聞く奴ならもっと金をとってくる、ドラマじゃよくあることだ」
「どうしたらいいんでしょうか…」
そう言う山田に
「その時にならんと分からんが…安心しろ、何とかしてお前らを守るからさ」
そう言いながら立ち上がり言った。
「今日はお姉さん帰ってくるのか?」
っと訊く
「はいさっきラインが来ました。今日は帰れそうだと」
「そうか、よかったな」
すると山田は
「あなたは、家族関係で私達みたいなことがあったんですか?」
っと訊いてきた。
「いや、そんなことはない、ただ俺の友達にな、親を殺され、誰も彼女の辛さを理解しなかった。警察も、そして彼女は命を落した。家庭環境は人それぞれだ。それを否定するつもりはない。しかし、せめて俺の仲間や、依頼者は助けてやりたいんだ。まぁ夢物語かもしれないけどな」
「そうですか…」
「そろそろ帰りな、姉さんが返ってくるんだろ」
「…はい、また明日、部室に行ってもいいですか?」
玄関に向かいながら山田は言った。
「あぁ、教室だろうと、部室だろうと好きな時に来い」
「ありがとうございます」
そう言って山田は帰った。
「…さて、どうなるかな…」
なんとか無事に終わってくれと願いながら俺はシャワーに入るのだった。
帰り道、後ろに乗っている潮谷に俺は
「良いんだよ、お金をたくさん持ってるとな人が変わるんだよ。それにあの姉妹を見てるとアイを思い出してな、気づいたら行動してたんだよ」
「そっか、ほんとに優しいね竜一は」
そうして潮谷を家まで送りマンションに帰ってくると
『あっ』
なんと山田の同じマンションだった。
「それで、詳しい話を聞かせてくれるんだな?」
そう言いながらお茶の入ったコップをテーブルに置く
「はい、そうです」
「まぁ、別に話さなくてもいい。あんたの姉の話で大体は分かった。でもな、話に聞く奴ならもっと金をとってくる、ドラマじゃよくあることだ」
「どうしたらいいんでしょうか…」
そう言う山田に
「その時にならんと分からんが…安心しろ、何とかしてお前らを守るからさ」
そう言いながら立ち上がり言った。
「今日はお姉さん帰ってくるのか?」
っと訊く
「はいさっきラインが来ました。今日は帰れそうだと」
「そうか、よかったな」
すると山田は
「あなたは、家族関係で私達みたいなことがあったんですか?」
っと訊いてきた。
「いや、そんなことはない、ただ俺の友達にな、親を殺され、誰も彼女の辛さを理解しなかった。警察も、そして彼女は命を落した。家庭環境は人それぞれだ。それを否定するつもりはない。しかし、せめて俺の仲間や、依頼者は助けてやりたいんだ。まぁ夢物語かもしれないけどな」
「そうですか…」
「そろそろ帰りな、姉さんが返ってくるんだろ」
「…はい、また明日、部室に行ってもいいですか?」
玄関に向かいながら山田は言った。
「あぁ、教室だろうと、部室だろうと好きな時に来い」
「ありがとうございます」
そう言って山田は帰った。
「…さて、どうなるかな…」
なんとか無事に終わってくれと願いながら俺はシャワーに入るのだった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
コード・ナイン
OSARAGI
SF
現代日本。
日本を取り巻く安全保障環境が混沌を増す中、日本国安全保障庁は人体と機械技術を結合させ人力を超えた強力な兵力を得るため、【サイボーグ・ウルトラ作戦】を実行する。
そんな中、被験者達の待遇への不満から被験者達は日本政府へ反旗を翻すこととなる。
日本政府を裏切り唯一脱出に成功した主人公は、日本に留まらず全世界を敵に回す事となった。
1人で世界と戦わなければならない孤独、
その悪魔の力故に人として生きれない絶望を描く。
あなたの悩みご相談ください
杉
SF
主人公は、部活で何でも屋らしきものを作った。そこにある少女が依頼をしてきた。その少女は、主人公のおさない頃離れ離れになった、幼馴染だった。その少女の依頼とは?・・・そしてその依頼から悲劇が始まるのだった
能力が基本となった世界
杉
SF
前作品から100年の月日が流れた。その世界の世の中は能力者であふれていた。そして無能力者と診断された人間は差別やひどい扱いをされた。そして能力者が事件を起こすことが頻繁にあった。それを食い止めるために作られた組織があった。その組織の名前は学校と呼ばれた。その組織は普通の学校とは違い能力者だけが入れる学校だった。その世界はその組織に入っている学生と呼ばれる者に守られていた。そしてこれは、無能力と診断されたある男の話である。
事故でコールドスリープ状態になった私が目覚めたのは、200年後の軍事国家日本!?
香奈波長良
SF
事故でコールドスリープ状態になった主人公の八柄弥一は、眠り続けて目覚めたのは、200年後の日本。その時代の日本は、名前を変え新生大日本帝国となって完全なる軍事国家になっていた。新生大日本帝国は、第三次世界大戦に突入し、矢柄弥一は、海軍に入隊。矢柄弥一の海軍での活躍とコールドスリープ中に知った矢柄弥
ブラッディ・クイーン
たかひらひでひこ
SF
近未来戦争。
20XX年突如鳴り響く、ジェイアラート。その時飛来した、弾道ミサイル攻撃に、日本は多大な損害を被る。
強引に巻き込まれ、すべてを失った男女たちは、シチズンソルジャーズとなった。
そのひとり鹿野は、失われた秩序を取り戻すべく、戦地に赴く。
そこで出会ったのは、ブラッディ・クイーンと呼ばれる、凄腕の女性中隊長だった。
戦場という究極のシチュエーションで、友情や、愛情がどんな形で表されるのか?
生死を共にする仲間たちの間に、どんな絆が芽生えるのか。
だが、戦争は、そんな個人の想いも、無慈悲に破壊してゆく。
レオにいさん!
ひるま(マテチ)
SF
世界GAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)の、行き過ぎたIPM(Integrated Pest Management:総合的病害虫・雑草管理)によって、人体に有害とされる農薬の製造及び使用が全面禁止された。
かねてより農作物への農薬の使用量は減少傾向にあったものの、こと住宅における害虫被害は殺虫剤ナシでは対処が難しい。
求められたものは、従来の強力な殺虫剤や農薬に代わるもの。
打開策としてアンチ・ペースト(Anti Pest :通称AP)と呼ばれる極小型ロボットによる害虫駆除が開始された。
木本・伶桜は腕の立つドローン芸人であったが、とある不祥事に巻き込まれて今は芸能活動はおろかレーサー復帰の目処も立たずに日々悶々と暮らしていた。
そんな彼の元へAPを使ってのワプスハンターの仕事が舞い込んできた。
伶桜は迷う事なく、AP"ライオンさん”を駆りスズメバチの巣駆除へと挑む。
更生に励む中、社長(引きこもり女子高生)がネットの裏サイトでヤバい情報を入手する。
"首相襲撃計画”と題されたページには、すでに請け負った形跡が見られた。
見て見ぬフリはできないと主張する社長(引きこもり女子高生)に、伶桜は一歩間違えば世間から批難されぬとも知れぬ身で有りながらも協力を約束する。
伶桜たちに首相襲撃計画を阻止する事はできるのか?
カレンダー・ガール
空川億里
SF
月の地下都市にあるネオ・アキバ。そこではビースト・ハントと呼ばれるゲーム大会が盛んで、太陽系中で人気を集めていた。
優秀なビースト・ハンターの九石陽翔(くいし はると)は、やはりビースト・ハンターとして活躍する月城瀬麗音(つきしろ せれね)と恋に落ちる。
が、瀬麗音には意外な秘密が隠されていた……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる