能力が基本となった世界０

勝部屋にて

「どうかしましたか！勝様！」
私が急いで勝様の部屋に入ると勝様は私を抱きしめた。
「えっと…どうかしましたか？」
状況が分からず私は取り敢えず勝様の頭に手を置いた。
「怖い夢…見た」
「そうですか」
私と勝様は同じ歳だが勝様は少し幼い。私達は学校に通ったことがない。年齢で言うと私達は小学生6年生で未来様と姉さんは中学2年生、私としてはもう少し成長して欲しい。
「分かりました。なら勝様がお眠りになるまでここに居させてもらいます」
そう言って私はベットに腰掛けた。
「一緒に寝ないのか？」
と布団を被りながら勝様は言った。
「主様に怒られます。それに私はまだメイド服です、いくら私があなたの専属メイドとはいえこれは流石に」
「そう…」
少し寂しそうにする勝様、幼い所も少し寂しがり屋なとこや、能力を得ようと頑張る所が可愛くて愛おしい、そう思ってしまう。
「では、少しお話しましょうか、話していると眠くなってきますよ」
そう言って私は勝様の隣に寝転がる。もちろん布団の中は入らない。最低ラインは守る。
「それでは何を話しますか？」
そうして私は勝様に色んなことを話した。
話すと言うより雑談でそして私達はお互いそのまま寝落ちてしまうのだった。