気付いたら異世界に迷い込んでました

シリア対ザッキ

私達は向かい合っていた。
「さて、始めよう。俺も早くソーラを援護しに行きたいんでな」
そう言いながらザッキは構えた。
「はぁ、早く終わらせて西森のところに行かないとだし、始めよっか」
そう言って戦いは始まるのだった。
「ファイヤーボール！」
さっきからいくつかの攻撃をしているがザッキに当たる気がしなかった。…まさか、能力の無効化？いや違う。
「まさか！能力を取り込む能力！」
「いや、違うよ。私の能力は磁力を操る能力。あなたでは私の能力には勝てないわ」
そう言うと私をザッキの正面まで引き寄せた。
「これが私の能力よ。あなたの攻撃もすべて磁力で消したわ」
そう言いながらザッキは私の腹を殴った。「がはっ！」
口の中が少し血の味がした。
「ね？言ったでしょ？あなたの能力は自分から１～３メートルほどその理由はあなたの能力は炎を操る能力。自分の近くで能力を使うと自分にも影響がある。だからこの距離だと能力を発動できない。それがあなたの弱点よ。」
っと地面に倒れこむ私にザッキは言った。「そんなことは分かってる。でもね、私は自分の弱点も理解したうえで戦ってるの私を全て理解したみたいに言わないで！」
そう言いながら私は立ち上がった。
「まだ立ち上がるの？まぁそうだろうね、あなたたちはこの世界を守ってるんだからね」そう言いながら私をまた引き寄せた。
「ほら、あなたじゃ私には勝てない」
それからしばらく同じことが続いた。痛い、辛い、逃げたいでも逃げることは許されない。
「ボコスカ殴ってんじゃないわよ！あんたは絶対に私がここで殺す！『ファイヤーシールド！、炎の守り！』」
「ふんっ、そんな能力で私には勝てない」
そう言いながらザッキはまた磁力で私を引き付けた。炎の守りは普通の守りじゃない、炎の守りは！…カウンターができる！
「がはっ何をした！」
そう言うザッキに
「カウンターだよ、炎の、守りにはカウンターがついててね、あんたの戦い方だと私には勝てない」
そう言うとザッキは
「なら、もう一人、呼べばいいのよ！」
っと言いながらザッキは磁力で西森とその闘っていたであろう相手を引き寄せた。
「シリア！、どうしたの！その怪我！…そうあいつね。二人で行くわよ」
「そうはさせんよ。そう言いながら西森と戦っていた男が言った。『グラビティー』その瞬間、西森が地面に倒れた。「どうしたの！西森大丈夫？」
そう言うとその男は
「心配するな、私の能力でそうなってるだけだ。私の能力は『グラビティー』重力を操る能力だ。だからこいつは動けないのだ」
そう言った。
「なら、とっととあんたを倒して西森を助けたら良いだけよ！」
と言いながら私はその男に向かって言ったが…
「まったく、お前らは弱すぎなんだよ」
っと言いながら私の腹を蹴り上げ私は宙に舞った。
「…え？」
っと巣の声が出た。
「さて、とどめと行くか。ザッキ、やれ私たちの仲間たちを殺したときよりも残酷に」
男はそう言ってザッキに指示を出し、私の体を上半身は上へ、下半身は下へ引っ張られた。
「あがっ…」
私は頭の中で一つの単語がよぎった、それは『死』
私はなんで突っ込んだのだろう。これは私の間違えから起こる敗北だ。
「私を倒すとか言ってなかったか？お前、そんなのでよく私達に勝てると思ったな！」
そう言われ私は、左右に引っ張られて死を覚悟した瞬間だった。
「あっぶねぇ…お前な、めっちゃ 残酷なことしてんじゃねぇよ。」
そう言いながら俺は男を睨んだ。
「ちょっとあんた、いきなり何なのよ！今からこいつをころ…」
目の前の女は地面に倒れた。
「お前、何をした？お前の能力は一体…」「それを言うとでも思ってるのか？」
そう言いながら俺は構えた。
「やるか？」
っと言うと倒れていた女が、
「私が今闘ってたの！邪魔しないで！」
「お前、西森か…分かった。俺は見させてもらうぞ」
っと言いながら俺は高いところから見下ろすように見ていると。潮谷とシアが来た。
「来たか」
すると潮谷が
「見てていいの？」
っと言うのに対し俺は
「いいんだよ、本人がそう言ったんだ。しばらく俺はこうしてる」
っと言ってその場に座った。
「お前らも見てろよ」
そう言いながら西森とソーラの戦いを見るのだった。