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薬にも慣れてきた日常
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ここからは、闘病生活がメインになりますので、教育委員会とのやり取りを知りたい方は、スキップして下さい。後日公開します。
心療内科に通い始めて、薬の副作用で寝ている事が多くなった私。
体は薬に慣れてきたようで、心は回復していなくても、不思議と体は少し動くようになりました。投薬治療の効果が出ているのかもしれません。
初めて薬の服用を始めてから数か月。私は体は動くようになったけれど、人と会う事を避けて引きこもるようになりました。そんな中、趣味として見つけたものがオンラインゲーム。
今は廃れているジャンルですが、MMORPGを始めてみました。と言っても、夢中になれるような感じではなく、ただログインをして、指定された行動をしていくだけ。楽しんでゲームをしているかと聞かれると、答えはNO。
そんなある真夜中、一人でゲームをしていると、敵が強くて先に進めないようになりました。攻略情報を見ても、理解をする力が衰えているので難しく感じる。そこで思いついた事が、他人に頼る事です。
オンラインゲームでは、ギルド(チームのような集団)に加入をする事ができたので、少人数の適当なギルドを選びました。
小規模ではありましたが、夜中でもログインしてゲームをプレイしている方はいました。そこで、敵が強くて先に進めない。その事を相談すると、強くなるための方法を分かりやすく説明してもらう事ができました。
これをきっかけに、夜中にログインしているAさんと仲良くなる事ができました。気が向いたらログインをして、Aさんと一緒にチャットをしながらゲームを進めていく。協力プレイも手伝ってもらって、少しずつではありますが、ゲーム自体を楽しいと思える感情が芽生えました。
ある日、Aさんは
「夜中とか朝方まで遊んでいる事が多いよね。言いたくなければ答えなくて良いけど、仕事とかどうしてるの?」
ゲームの画面に映されたチャットは私の心に刺さりました。しかし、昼間にもゲームをしている時もあったので、相手は私が無職な事に気付いているはず。正直に答えた。
「無職だよ。色々あってねー。Aさんは?」
私は気になっている事を聞いてみた。
「主婦しているよ。色々と悩む事があったりするけどね。」
そんなやり取りをした事を覚えている。そこからは、時々、本音で悩みなどを相談する仲となっていった。
ゲームに課金をしたり、ずっとプレイをしている訳ではない。けれど、引きこもって寝ているかゲームをしているか。そんな生活になってしまっていた。
ストレスから解放された自分自身を見つめ直す余裕がなかったのだろう。気が付けば、引きこもりのオンラインゲームプレイヤーとなっていた。
勿論、心療内科へ通う事はやめなかった。自分を治したいと言う気持ちがあったからだ。引き続き、抗不安薬や抗うつ剤を服用して、心身が良くなる事を待つ。それだけだった。
心療内科に通い始めて、薬の副作用で寝ている事が多くなった私。
体は薬に慣れてきたようで、心は回復していなくても、不思議と体は少し動くようになりました。投薬治療の効果が出ているのかもしれません。
初めて薬の服用を始めてから数か月。私は体は動くようになったけれど、人と会う事を避けて引きこもるようになりました。そんな中、趣味として見つけたものがオンラインゲーム。
今は廃れているジャンルですが、MMORPGを始めてみました。と言っても、夢中になれるような感じではなく、ただログインをして、指定された行動をしていくだけ。楽しんでゲームをしているかと聞かれると、答えはNO。
そんなある真夜中、一人でゲームをしていると、敵が強くて先に進めないようになりました。攻略情報を見ても、理解をする力が衰えているので難しく感じる。そこで思いついた事が、他人に頼る事です。
オンラインゲームでは、ギルド(チームのような集団)に加入をする事ができたので、少人数の適当なギルドを選びました。
小規模ではありましたが、夜中でもログインしてゲームをプレイしている方はいました。そこで、敵が強くて先に進めない。その事を相談すると、強くなるための方法を分かりやすく説明してもらう事ができました。
これをきっかけに、夜中にログインしているAさんと仲良くなる事ができました。気が向いたらログインをして、Aさんと一緒にチャットをしながらゲームを進めていく。協力プレイも手伝ってもらって、少しずつではありますが、ゲーム自体を楽しいと思える感情が芽生えました。
ある日、Aさんは
「夜中とか朝方まで遊んでいる事が多いよね。言いたくなければ答えなくて良いけど、仕事とかどうしてるの?」
ゲームの画面に映されたチャットは私の心に刺さりました。しかし、昼間にもゲームをしている時もあったので、相手は私が無職な事に気付いているはず。正直に答えた。
「無職だよ。色々あってねー。Aさんは?」
私は気になっている事を聞いてみた。
「主婦しているよ。色々と悩む事があったりするけどね。」
そんなやり取りをした事を覚えている。そこからは、時々、本音で悩みなどを相談する仲となっていった。
ゲームに課金をしたり、ずっとプレイをしている訳ではない。けれど、引きこもって寝ているかゲームをしているか。そんな生活になってしまっていた。
ストレスから解放された自分自身を見つめ直す余裕がなかったのだろう。気が付けば、引きこもりのオンラインゲームプレイヤーとなっていた。
勿論、心療内科へ通う事はやめなかった。自分を治したいと言う気持ちがあったからだ。引き続き、抗不安薬や抗うつ剤を服用して、心身が良くなる事を待つ。それだけだった。
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