【実話】私は人生を諦めた〜教育委員会の対応〜

みゆき

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冬休み。それは夏休みよりも酷いもの

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いよいよ冬休みも間近。生徒の成績を今回は私がつけていく。その仕事を任された。責任は重大だ。

しっかりと説明をしてもらわないといけない。今までよりもしつこく質問をしていった。

「基準としては…」

ある程度の回答は貰えた。しかし、重要な数値化に関しては

「過去のエクセルの資料を見たら分かる」

私は必死にエクセルを見た。初めて見る関数が使用されており、その意味・使い方を調べる。そして、時間が掛かっても生徒の成績をつける事ができた。

後は冬休みを迎えるだけ。ただそれだけだった。その時にはもう、心は壊れて、手遅れだった。

冬休みが始まっても、当然、休める事もなく、不眠と闘いながら授業を考えていく。年末年始も関係なく、不眠は続く。不安感も続く。

年末年始と言えば、忘年会や新年会があるもの。しかし、私に声が掛かる事はなかった。職員室に入れない私の存在を知っている教員はどれくらいいるのだろうか。恐らくいないだろう。

友人とも会える状況ではなくなっていた。とにかく自分の事で精一杯だった。夏休みよりも期間は短い。その中で、以前よりも壊れた心。

休む事なく、新年を迎えて、そのまま最後の三学期に突入した。
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