【実話】私は人生を諦めた〜教育委員会の対応〜

みゆき

文字の大きさ
上 下
3 / 50

いよいよ教育実習。そこでは学ぶ事が多くあった

しおりを挟む
大学生活は大変なものでしたが、それでも頑張って規定の成績以上を修める事ができました。

様々な手続きをして、いざ教育実習の準備も完璧。いよいよ、体験ではありますが、実際の教育現場に立つ事ができる日がきました。

私は中学校へ実習へ向かう事に。自分が経験してきた学生生活を、支援する立場で現場に存在するのは不思議な気分でした。

初日には、全校集会で挨拶をする。特別な成績もなく、活動もしてこなかった私は、初めて集会台の上から、全体を見渡す経験をしました。

私が在校していた当時よりも生徒数は大幅に減少していましたが、それでも圧巻する景観でした。

その雰囲気に負けないように元気に挨拶ができて、自分では満足。

その後に実習生の待機室へ向かう。母校ではありましたが、同じ実習生は年下で親しくもない人だったので、あまり関わる事ができませんでした。

初日にはオリエンテーションとして、様々な説明を受けました。実習のプログラムから注意点など。

担当するクラスで挨拶をする。私の担当は一年生だ。最近まで小学生だった生徒達。落ち着きはまだない。

教育実習担当教員の前なので、お堅い挨拶をして、実際のクラス運営を見学する。

クラス運営は、担任教員によって雰囲気が全く異なるもの。先生と呼ばれる人の方針によって、明るいクラス、暗いクラス、真面目なクラス、大きな影響を与える存在が担任だ。

私が担当するクラスは、一見、静かで真面目だった。

昼食の時にも、私語をしない。黙々と食べるだけ。これは後になって分かった事ではありますが、担任が昼食時の私語を厳しく禁止していた。(当時はパンデミック時代ではありません)

なんの意味があって禁止していたのか。今でも謎です。

教員は、学校社会と言う狭い世界の生き物。その中で行動を強制できる権利を持つ存在。小さな王様になってしまう人もいます。

ご飯くらいは、みんなで楽しく食べたいものですよね。実習生の身分なので、私は何もする事ができなかった。それが悔しい。

一日を通して、スケジュールは大体ではあるけれど、把握できた。それにしても忙しい実習になりそうだった。

早朝から準備して、校門で挨拶運動を行い、担当教員の受け持ち授業を見学。空いている時間には、違う教員の授業見学。放課後は部活動。そして日誌作成。

勿論、授業を実際に行うので、授業計画書を作成する。指導案と言われるものだ。授業の展開を細かく書き出すのだ。

分単位でスケジュールを立てた授業展開。どのような問題を出すか、予想される解答、など。

当たり前ですが、計画通りに進む授業は一つもありません。細かく考えるだけ時間の無駄な作業。それよりも、生徒の反応に柔軟な対応ができるように対策するなどの工夫をしていきたいところ。

そんな忙しい実習ですが、唯一の救いは、実際に教壇に立つ時間は少なく設定されている事でした。
しおりを挟む
感想 27

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

【ショートショート】おやすみ

樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
◆こちらは声劇用台本になりますが普通に読んで頂いても癒される作品になっています。 声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。 ⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠ ・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します) ・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。 その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。

【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》

小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です ◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ ◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます! ◆クレジット表記は任意です ※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください 【ご利用にあたっての注意事項】  ⭕️OK ・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用 ※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可 ✖️禁止事項 ・二次配布 ・自作発言 ・大幅なセリフ改変 ・こちらの台本を使用したボイスデータの販売

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

昨日19万円失った話(実話)

アガサ棚
エッセイ・ノンフィクション
19万円を失った様とその後の奇行を記した物

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

生きる 〜アルコール依存症と戦って〜

いしかわ もずく(ペンネーム)
エッセイ・ノンフィクション
皆より酒が強いと思っていた。最初はごく普通の酒豪だとしか思わなかった。 それがいつに間にか自分で自分をコントロールできないほどの酒浸りに陥ってしまい家族、仕事そして最後は自己破産。 残されたものはたったのひとつ。 命だけ。 アルコール依存専門病院に7回の入退院を繰り返しながら、底なし沼から社会復帰していった著者の12年にわたるセミ・ドキュメンタリー 現在、医療従事者として現役。2024年3月で還暦を迎える男の物語。

処理中です...