51 / 58
魔法剣士予選大会編
第四十六話 完全決着
しおりを挟む
フィンの剣にぶつかり折れた二本の刃は、宙を回転しながら地面に落下する。
「なっ」
◆◆◆
「マウラよ、そろそろ独り立ちだな」
「はい。お師匠さん」
「最後に四聖獣の素材の武器にする方法を教える」
まだ髭が生えていない若き日のマウラと、師匠のドワーフが鍛冶場の椅子に座り話している。
「四聖獣ってのは、もういなくなってしまったんじゃ?」
「この数百年お姿は見ないが、いつかお前も四聖獣の素材に出会うかも知れないからな」
「お師匠さんは作ったことがあるんですか」
「ああ、白虎様の爪でな。刀身がすべて白虎様の爪で鍛えた本焼きよ」
「俺もいつか作ってみたいものです」
「わしらドワーフは長命じゃ。長く生きていれば出会うかも知れないな」
◆◆◆
マウラ、遠い昔の事を思い出すように言う。
「やはり耐えられなんだか……」
「鍛冶神様、なんでですかい? 教官の刀だって同じ白虎様の爪なのに」
マウラの横にいるトマスが不思議そうな顔をしながら質問した。
「ライカの刀はな、刃の部分だけが白虎様の爪なんじゃ。それに対して、相手のガキの剣は刀身すべてが白虎様の爪でな……」
「単純に強度の違いってことですかい?」
「ああ。ライカがもっと早く決着をつけてればよかったんじゃがの」
◇◆◇
「あは……あははは。運だけは僕のほうが強かったみたいだね、兄上」
「『絶対零度』――氷槍」
僕に向かってくる氷の槍を折れた二本の刀に魔力を付与して、なんとか防ぐが、勢いに押され折れたを手放してしまう。
「あはは。形勢逆転だね」
僕はニャーメイドさんのような動きを真似しながら、なんとか避け続けるが体力の消耗が激しく、これが長く続かないことを悟った。
が、不思議とこの状況に危機感を感じない。
「逃げるのに必死だね。さっきまでの偉そうな態度はどうしたんだい? 兄上」
フィンが剣に大量の魔力を込めはじめた。
「兄上、これでお別れだ。明日からまた兄上の席のテーブルの上の花に話しかけてあげるよ。あはは」
――うん。たぶんこれでいける。
「死ね! 『絶対零度』――千本槍」
フィンの攻撃に合わせて、僕は魔力を集中しはじめる。
「『ダウジング』――除外、氷の槍!」
無数の槍は軌道を変え、闘技場の壁へと突き刺さった。
「フィン、千本槍って言いすぎだよ。三百本程度しか無いじゃないか。そういう虚勢を張るところだぞ。お前の悪いところは」
「なん……で、何だよそれ」
僕の両手にはダウジングロッドがトンファのように握られている。
「これが僕の本来の得物さ。こういう使い方じゃないけどね」
「あーくそっ! しつこい! うざいんだよ……腕ごと叩き斬ってやる」
怒りに任せて斬り込んでくるフィンの攻撃を、美技のダウジングロッドで防ぎ、もう片方を回転させて脇腹を強打する。
「ぐはぁ」
右脇腹を押さえ膝をつくフィンの顔面をダウジングロッドで殴打すると、数メートルほど吹き飛んだ。
歯が折れ、頬を腫らし剣を杖に立ち上がるフィン。
「兄上……参りま」
「ダメだ! 逃さない『ダウジング』――急所」
僕はダウンジングロッドを投げつけると、 勢いよくフィンに飛んでいき、みぞおちと喉に突き刺さる。
「あ……あがっ……」
フィンは白目を向き、大量の失禁とともに気を失い倒れた。
◇◇◇
フィンが意識を失うと、審判員の口を覆っていた透明の氷が砕け落ちる。
「勝者! キョーカン・オーレス」
高らかな勝利宣言とともに会場が沸き立った。
残りの四試合の相手となるホワイトス領の剣士たちは、フィンの敗北を見ると戦意を喪失し、全員が棄権することとなる。
「予選大会優勝、及び本戦大会進出はオーレス子爵領」
会場中に紙吹雪が舞い、オーレス領の仲間たちが駆け寄る。
皆にもみくちゃにされたあとの胴上げは、数分間にも渡たり、地面に降りた頃には目が回っていたのを覚えている。
◇◇◇
それから、王都の治癒士による治療が終わると、閉会式が行われ、休憩する間もなく王宮にて国王への謁見が催された。
各地の領主と出場選手が一同に整列し、表彰と国王からの言葉を賜る恒例行事だ。
「余が国王カイリーン12世である。皆のもの此度の予選大会、ご苦労であった」
領主たちと剣士たち全員が、膝をつき頭を垂れている。
「長年、決勝に進んでたホワイトス公爵領が遂に敗れたな。勝利したオーレス子爵領の者たち。素晴らし戦いであったぞ」
「ありがたきお言葉、恐悦至極に存じます」
オーレス子爵が一歩前へでて、感謝の言葉を口にする。
「オーレス子爵領のスタンピードを討伐した四つ星の者が、まさか敗れるとはな」
「国王陛下、お言葉ながら申し上げます」
オーレス子爵領は、頭を下げたまま国王への発言の許しを乞う。
「申してみよ」
「我が領を救ってくれたのは、ホワイトス公爵家のフィン殿ではなく、こちらにいる兄のライカ殿なのです」
いきり立つ、父上がオーレス子爵の言葉を遮り叫んだ。
「オーレス子爵! 何を言う! 貴殿の領地を救ったのは我が息子フィンであるぞ」
「発言を許してないぞ、ホワイトス公爵。余はオーレス子爵と話しておるのだ」
「ぐっ……」
国王は父上を一喝すると、穏やかな表情で話の続きを求める。
「して、オーレス子爵領を救ったのは本当に、そのライカという者なのだな?」
「はっ。証人がたくさんおりますゆえ」
それぞれの領主たちがどよめき出す。
「おい、あれだけ息子自慢をしておいて嘘だったのか?」
「自分が追い出した方の息子の手柄を横取りか。ホワイトス公爵らしいな」
父上が他の領主たちを睨むと、どよめきは収まったが国王の一言で恥をかくことになる。
厳しい表情に変わった国王が、父上を睨みつけながら図太いこえで訪ねた。
「ホワイトス公爵、そなたは王宮に虚偽の報告をしたということになるな」
「い、いえ……おいフィン! どういうことだ! お前が救ったのではないのか?」
黙って目を伏せるフィン。
「い、いえ……そ、そうです。ライカも我がホワイトス家の長男です。虚偽の報告では決してありません」
「勘当したと聞いておるが。書類も届いているはずだが」
「いえ、これはなにかの間違いで……」
怒りの頂点に達した国王は、父上を怒鳴りつけた。
「ええい、黙れ。調査と処分は後日しっかりと通達する。ホワイトス領の者たちはすぐさま出ていけ」
強制退場を余儀なくされた父上は顔を真赤にし、僕を睨みつけながら謁見の間を後にした。
その後、僕らは国王から激励の言葉を賜り、滞在している宿屋へと戻ると、待っていた仲間たちに出迎えられる。
◇◇◇
「さぁ、今日は盛大な祝勝会じゃな」
マウラさんが鼻息を荒くして、祝杯を楽しみにしている。
「よし! みんな! 思いっきり楽しもう!」
「「おーーーーー!」」
バンッ!
激しくドアが開き、いつも冷静なニャーメイドさんが、珍しく焦って部屋へと入ってくる。
「ライカ様……大変デス。ルシアさんの姿が見当たりません!」
「なっ」
◆◆◆
「マウラよ、そろそろ独り立ちだな」
「はい。お師匠さん」
「最後に四聖獣の素材の武器にする方法を教える」
まだ髭が生えていない若き日のマウラと、師匠のドワーフが鍛冶場の椅子に座り話している。
「四聖獣ってのは、もういなくなってしまったんじゃ?」
「この数百年お姿は見ないが、いつかお前も四聖獣の素材に出会うかも知れないからな」
「お師匠さんは作ったことがあるんですか」
「ああ、白虎様の爪でな。刀身がすべて白虎様の爪で鍛えた本焼きよ」
「俺もいつか作ってみたいものです」
「わしらドワーフは長命じゃ。長く生きていれば出会うかも知れないな」
◆◆◆
マウラ、遠い昔の事を思い出すように言う。
「やはり耐えられなんだか……」
「鍛冶神様、なんでですかい? 教官の刀だって同じ白虎様の爪なのに」
マウラの横にいるトマスが不思議そうな顔をしながら質問した。
「ライカの刀はな、刃の部分だけが白虎様の爪なんじゃ。それに対して、相手のガキの剣は刀身すべてが白虎様の爪でな……」
「単純に強度の違いってことですかい?」
「ああ。ライカがもっと早く決着をつけてればよかったんじゃがの」
◇◆◇
「あは……あははは。運だけは僕のほうが強かったみたいだね、兄上」
「『絶対零度』――氷槍」
僕に向かってくる氷の槍を折れた二本の刀に魔力を付与して、なんとか防ぐが、勢いに押され折れたを手放してしまう。
「あはは。形勢逆転だね」
僕はニャーメイドさんのような動きを真似しながら、なんとか避け続けるが体力の消耗が激しく、これが長く続かないことを悟った。
が、不思議とこの状況に危機感を感じない。
「逃げるのに必死だね。さっきまでの偉そうな態度はどうしたんだい? 兄上」
フィンが剣に大量の魔力を込めはじめた。
「兄上、これでお別れだ。明日からまた兄上の席のテーブルの上の花に話しかけてあげるよ。あはは」
――うん。たぶんこれでいける。
「死ね! 『絶対零度』――千本槍」
フィンの攻撃に合わせて、僕は魔力を集中しはじめる。
「『ダウジング』――除外、氷の槍!」
無数の槍は軌道を変え、闘技場の壁へと突き刺さった。
「フィン、千本槍って言いすぎだよ。三百本程度しか無いじゃないか。そういう虚勢を張るところだぞ。お前の悪いところは」
「なん……で、何だよそれ」
僕の両手にはダウジングロッドがトンファのように握られている。
「これが僕の本来の得物さ。こういう使い方じゃないけどね」
「あーくそっ! しつこい! うざいんだよ……腕ごと叩き斬ってやる」
怒りに任せて斬り込んでくるフィンの攻撃を、美技のダウジングロッドで防ぎ、もう片方を回転させて脇腹を強打する。
「ぐはぁ」
右脇腹を押さえ膝をつくフィンの顔面をダウジングロッドで殴打すると、数メートルほど吹き飛んだ。
歯が折れ、頬を腫らし剣を杖に立ち上がるフィン。
「兄上……参りま」
「ダメだ! 逃さない『ダウジング』――急所」
僕はダウンジングロッドを投げつけると、 勢いよくフィンに飛んでいき、みぞおちと喉に突き刺さる。
「あ……あがっ……」
フィンは白目を向き、大量の失禁とともに気を失い倒れた。
◇◇◇
フィンが意識を失うと、審判員の口を覆っていた透明の氷が砕け落ちる。
「勝者! キョーカン・オーレス」
高らかな勝利宣言とともに会場が沸き立った。
残りの四試合の相手となるホワイトス領の剣士たちは、フィンの敗北を見ると戦意を喪失し、全員が棄権することとなる。
「予選大会優勝、及び本戦大会進出はオーレス子爵領」
会場中に紙吹雪が舞い、オーレス領の仲間たちが駆け寄る。
皆にもみくちゃにされたあとの胴上げは、数分間にも渡たり、地面に降りた頃には目が回っていたのを覚えている。
◇◇◇
それから、王都の治癒士による治療が終わると、閉会式が行われ、休憩する間もなく王宮にて国王への謁見が催された。
各地の領主と出場選手が一同に整列し、表彰と国王からの言葉を賜る恒例行事だ。
「余が国王カイリーン12世である。皆のもの此度の予選大会、ご苦労であった」
領主たちと剣士たち全員が、膝をつき頭を垂れている。
「長年、決勝に進んでたホワイトス公爵領が遂に敗れたな。勝利したオーレス子爵領の者たち。素晴らし戦いであったぞ」
「ありがたきお言葉、恐悦至極に存じます」
オーレス子爵が一歩前へでて、感謝の言葉を口にする。
「オーレス子爵領のスタンピードを討伐した四つ星の者が、まさか敗れるとはな」
「国王陛下、お言葉ながら申し上げます」
オーレス子爵領は、頭を下げたまま国王への発言の許しを乞う。
「申してみよ」
「我が領を救ってくれたのは、ホワイトス公爵家のフィン殿ではなく、こちらにいる兄のライカ殿なのです」
いきり立つ、父上がオーレス子爵の言葉を遮り叫んだ。
「オーレス子爵! 何を言う! 貴殿の領地を救ったのは我が息子フィンであるぞ」
「発言を許してないぞ、ホワイトス公爵。余はオーレス子爵と話しておるのだ」
「ぐっ……」
国王は父上を一喝すると、穏やかな表情で話の続きを求める。
「して、オーレス子爵領を救ったのは本当に、そのライカという者なのだな?」
「はっ。証人がたくさんおりますゆえ」
それぞれの領主たちがどよめき出す。
「おい、あれだけ息子自慢をしておいて嘘だったのか?」
「自分が追い出した方の息子の手柄を横取りか。ホワイトス公爵らしいな」
父上が他の領主たちを睨むと、どよめきは収まったが国王の一言で恥をかくことになる。
厳しい表情に変わった国王が、父上を睨みつけながら図太いこえで訪ねた。
「ホワイトス公爵、そなたは王宮に虚偽の報告をしたということになるな」
「い、いえ……おいフィン! どういうことだ! お前が救ったのではないのか?」
黙って目を伏せるフィン。
「い、いえ……そ、そうです。ライカも我がホワイトス家の長男です。虚偽の報告では決してありません」
「勘当したと聞いておるが。書類も届いているはずだが」
「いえ、これはなにかの間違いで……」
怒りの頂点に達した国王は、父上を怒鳴りつけた。
「ええい、黙れ。調査と処分は後日しっかりと通達する。ホワイトス領の者たちはすぐさま出ていけ」
強制退場を余儀なくされた父上は顔を真赤にし、僕を睨みつけながら謁見の間を後にした。
その後、僕らは国王から激励の言葉を賜り、滞在している宿屋へと戻ると、待っていた仲間たちに出迎えられる。
◇◇◇
「さぁ、今日は盛大な祝勝会じゃな」
マウラさんが鼻息を荒くして、祝杯を楽しみにしている。
「よし! みんな! 思いっきり楽しもう!」
「「おーーーーー!」」
バンッ!
激しくドアが開き、いつも冷静なニャーメイドさんが、珍しく焦って部屋へと入ってくる。
「ライカ様……大変デス。ルシアさんの姿が見当たりません!」
116
お気に入りに追加
950
あなたにおすすめの小説
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる