48 / 58
魔法剣士予選大会編
第四十三話 フィン・ホワイトスの実力
しおりを挟む
――なっ! フィンが先鋒?
誰もが、大将は四つ星のフィンだと思っていたはずだろう。
余裕の表情を浮かべながら、黒い剣士の衣に身を包んだフィンが登場する。
オーレスの街のスタンピードの時と比べて、彼の表情から、幼さが消えたような雰囲気を感じた。
父上やフィンの性格からすると、この数ヶ月の間に何もしてなかったわけがない。
きっと、なにか対策を練ったてきたに違いないだろう。
トマスさんが明らかに空気に飲まれて固くなっているのが心配だ。
開始の合図とともに、何かが一瞬、光った気がする。
次の瞬間、トマスさんは上体を反らし倒れかけたが、なんとか持ちこたえた。
「……」
トマスさんは無言でフィンを睨みつけている。
一方のフィンは、見下すような視線で不敵な笑みを浮かべていた。
「『絶対零度』――撒菱」
フィンが下段を剣で水平に薙ぎ払うと、トマスさんの周りの地面から氷の棘が生える。
身動きが取れないトマスさんに向かって、間髪を入れずに氷の刃で追撃する。
魔力を込めた双剣で防ぐが、トマスさんは勢いに押され撒菱を踏んでしまうと、彼の足から血が滲《にじ》み出た。
「……」
トマスさんは声を出さずに、苦悶の表情を浮かべている。
その後もフィンの一方的な攻撃は続くが、トマスさんは、それをなんとか耐え凌いでいた。
いつの間にか彼の足元には足の血が湖のように広がっている。
フィンは、氷の撒菱を踏ませようと、いたぶるような攻撃を続けていたのだ。
トマスさんが耐えられず、膝を付くと地面から生える氷の棘が膝を貫く。これで勝負がついてしまった。ここから形勢を逆転するのは困難だ。
「もういい! トマスさん! 降参して」
「……」
トマスさんは一瞬、僕の方を見たが降参を宣言しない。
「トマスさん! これ以上やっても意味がない。後は僕にまかせるんだ」
「……」
フィンが身動きが取れなくなったトマスさんに近寄り、剣を振り上げる。
「あーあ、早く降参すればいいのに。きっと無口な人なんだね」
トマスさんは、二本の剣を水平に構え攻撃を防ごうとするが、フィンの斬撃は二本の剣を折り、そのままトマスさんに袈裟斬りを食らわせた。
――な! マウラさんの作った剣が折れた。
「勝者! フィン・ホワイトス」
「僕ね、双剣の奴を見るとムカつくんだよ」
フィンは、担架で運ばれるトマスさんを見下ろし残忍な目つきで言う。
「なんで降参しないんだ!」
駆け寄る僕は、トマスさんの状態を見て驚愕する。
トマスさんの口は全体が、透明度の高い氷で覆われていたのだ。
――これじゃ、降参を宣言できないじゃないか……。
「なんて卑怯で残酷なことをするんだ……フィン」
僕の中に、怒りが沸き上がる。
「ケカスさん、棄権して僕にまかせてくれないか」
「教官……嫌です。あんな卑劣な輩、私は許せません」
怒りを露わにしているのは、僕だけではなかった。
ケカスが闘技場の中央へと向かう。
審判員の前でケカスさんとすれ違う時に、彼の鞘とフィンの鞘とがぶつかる。
「貴様!」
「おっと、これは失礼な事をした。詫びよう騎士殿」
騎士の家の者は剣の鞘同士がぶつかる事を極端に嫌う。
それを知っていたかのように挑発するフィン。
怒りに我を失うケカスさんは、開始の合図と同時に居合い斬りの態勢に入る――しかし。
「ぐっ、剣が抜けぬ」
鞘が凍りついて抜刀ができなくなっている。
試合前の鞘をぶつけたとき、既にスキルを発動させてたのだろう。
その隙を突いて、『絶対零度』の魔力を纏った剣で、静止するケカスさんの剣と鞘ごとで足に斬撃を振り下ろす。
その刃は、ケカスさんの太ももの骨まで達する。
「あはは、騎士が剣を抜かずに斬られるって、屈辱じゃない?」
足の太い動脈が断裂したケカスさんは間もなく意識を失った。
「勝者! フィン・ホワイトス」
「さて、次は『土』の筋肉男だったかな? 早くおいでよ」
フィンの挑発に怒り荒れるオッツマーミさんが叫ぶ。
「もう許せん! クソガキが! 捻り潰してやるわ」
「おお。間近で見ると大きいんだね」
◇◇◇
オッツマーミさんとフィンの試合は長引いていた。
『絶対零度』の魔力を宿したフィンの斬撃を、オッツマーミさんの岩を纏った剣が受ける。
「あれ? 折れないな。ねぇ、あんたたちの剣、なんか異常に硬くない?」
「だまって潰れてろ『土』――岩石落とし」
フィンの頭上から大きな岩が落下するが、それを難なく真っ二つにする。
「うん、岩は切れるな。やっぱり剣が硬いのか。さっきも剣越しだと体も足も切断できなかったもんなぁ」
フィンの興味はオーレスの剣士たちの持つ剣に向いているようだ。
「それ、普通の剣じゃないでしょ。ホワイトスの剣士たちにも、その剣を装備させたいな」
「お前らなんかに鍛冶神様が、お作りになるわけねぇだろ!」
オッツマーミさんの水平斬りをフィンが身をかがめて避けると同時に体を反転させ、足先に蹴りを食らわす。
「ぐあぁっ」
オッツマーミの足先は、フィンの革靴に仕込まれた刃によって切断されていた。
「『絶対零度』――口無し」
フィンは、先程トマスに使ったであろうスキルを発動した。
「~~~~! ~~~!」
オッツマーミさんが、声を奪われ悶え始めるのを確認すると、フィンは意地の悪い笑みを浮かべる。
「さぁて。いたぶらせてもらおうかな」
誰もが、大将は四つ星のフィンだと思っていたはずだろう。
余裕の表情を浮かべながら、黒い剣士の衣に身を包んだフィンが登場する。
オーレスの街のスタンピードの時と比べて、彼の表情から、幼さが消えたような雰囲気を感じた。
父上やフィンの性格からすると、この数ヶ月の間に何もしてなかったわけがない。
きっと、なにか対策を練ったてきたに違いないだろう。
トマスさんが明らかに空気に飲まれて固くなっているのが心配だ。
開始の合図とともに、何かが一瞬、光った気がする。
次の瞬間、トマスさんは上体を反らし倒れかけたが、なんとか持ちこたえた。
「……」
トマスさんは無言でフィンを睨みつけている。
一方のフィンは、見下すような視線で不敵な笑みを浮かべていた。
「『絶対零度』――撒菱」
フィンが下段を剣で水平に薙ぎ払うと、トマスさんの周りの地面から氷の棘が生える。
身動きが取れないトマスさんに向かって、間髪を入れずに氷の刃で追撃する。
魔力を込めた双剣で防ぐが、トマスさんは勢いに押され撒菱を踏んでしまうと、彼の足から血が滲《にじ》み出た。
「……」
トマスさんは声を出さずに、苦悶の表情を浮かべている。
その後もフィンの一方的な攻撃は続くが、トマスさんは、それをなんとか耐え凌いでいた。
いつの間にか彼の足元には足の血が湖のように広がっている。
フィンは、氷の撒菱を踏ませようと、いたぶるような攻撃を続けていたのだ。
トマスさんが耐えられず、膝を付くと地面から生える氷の棘が膝を貫く。これで勝負がついてしまった。ここから形勢を逆転するのは困難だ。
「もういい! トマスさん! 降参して」
「……」
トマスさんは一瞬、僕の方を見たが降参を宣言しない。
「トマスさん! これ以上やっても意味がない。後は僕にまかせるんだ」
「……」
フィンが身動きが取れなくなったトマスさんに近寄り、剣を振り上げる。
「あーあ、早く降参すればいいのに。きっと無口な人なんだね」
トマスさんは、二本の剣を水平に構え攻撃を防ごうとするが、フィンの斬撃は二本の剣を折り、そのままトマスさんに袈裟斬りを食らわせた。
――な! マウラさんの作った剣が折れた。
「勝者! フィン・ホワイトス」
「僕ね、双剣の奴を見るとムカつくんだよ」
フィンは、担架で運ばれるトマスさんを見下ろし残忍な目つきで言う。
「なんで降参しないんだ!」
駆け寄る僕は、トマスさんの状態を見て驚愕する。
トマスさんの口は全体が、透明度の高い氷で覆われていたのだ。
――これじゃ、降参を宣言できないじゃないか……。
「なんて卑怯で残酷なことをするんだ……フィン」
僕の中に、怒りが沸き上がる。
「ケカスさん、棄権して僕にまかせてくれないか」
「教官……嫌です。あんな卑劣な輩、私は許せません」
怒りを露わにしているのは、僕だけではなかった。
ケカスが闘技場の中央へと向かう。
審判員の前でケカスさんとすれ違う時に、彼の鞘とフィンの鞘とがぶつかる。
「貴様!」
「おっと、これは失礼な事をした。詫びよう騎士殿」
騎士の家の者は剣の鞘同士がぶつかる事を極端に嫌う。
それを知っていたかのように挑発するフィン。
怒りに我を失うケカスさんは、開始の合図と同時に居合い斬りの態勢に入る――しかし。
「ぐっ、剣が抜けぬ」
鞘が凍りついて抜刀ができなくなっている。
試合前の鞘をぶつけたとき、既にスキルを発動させてたのだろう。
その隙を突いて、『絶対零度』の魔力を纏った剣で、静止するケカスさんの剣と鞘ごとで足に斬撃を振り下ろす。
その刃は、ケカスさんの太ももの骨まで達する。
「あはは、騎士が剣を抜かずに斬られるって、屈辱じゃない?」
足の太い動脈が断裂したケカスさんは間もなく意識を失った。
「勝者! フィン・ホワイトス」
「さて、次は『土』の筋肉男だったかな? 早くおいでよ」
フィンの挑発に怒り荒れるオッツマーミさんが叫ぶ。
「もう許せん! クソガキが! 捻り潰してやるわ」
「おお。間近で見ると大きいんだね」
◇◇◇
オッツマーミさんとフィンの試合は長引いていた。
『絶対零度』の魔力を宿したフィンの斬撃を、オッツマーミさんの岩を纏った剣が受ける。
「あれ? 折れないな。ねぇ、あんたたちの剣、なんか異常に硬くない?」
「だまって潰れてろ『土』――岩石落とし」
フィンの頭上から大きな岩が落下するが、それを難なく真っ二つにする。
「うん、岩は切れるな。やっぱり剣が硬いのか。さっきも剣越しだと体も足も切断できなかったもんなぁ」
フィンの興味はオーレスの剣士たちの持つ剣に向いているようだ。
「それ、普通の剣じゃないでしょ。ホワイトスの剣士たちにも、その剣を装備させたいな」
「お前らなんかに鍛冶神様が、お作りになるわけねぇだろ!」
オッツマーミさんの水平斬りをフィンが身をかがめて避けると同時に体を反転させ、足先に蹴りを食らわす。
「ぐあぁっ」
オッツマーミの足先は、フィンの革靴に仕込まれた刃によって切断されていた。
「『絶対零度』――口無し」
フィンは、先程トマスに使ったであろうスキルを発動した。
「~~~~! ~~~!」
オッツマーミさんが、声を奪われ悶え始めるのを確認すると、フィンは意地の悪い笑みを浮かべる。
「さぁて。いたぶらせてもらおうかな」
114
お気に入りに追加
954
あなたにおすすめの小説
拾った子犬がケルベロスでした~実は古代魔法の使い手だった少年、本気出すとコワい(?)愛犬と楽しく暮らします~
荒井竜馬
ファンタジー
旧題: ケルベロスを拾った少年、パーティ追放されたけど実は絶滅した古代魔法の使い手だったので、愛犬と共に成り上がります。
=========================
<<<<第4回次世代ファンタジーカップ参加中>>>>
参加時325位 → 現在5位!
応援よろしくお願いします!(´▽`)
=========================
S級パーティに所属していたソータは、ある日依頼最中に仲間に崖から突き落とされる。
ソータは基礎的な魔法しか使えないことを理由に、仲間に裏切られたのだった。
崖から落とされたソータが死を覚悟したとき、ソータは地獄を追放されたというケルベロスに偶然命を助けられる。
そして、どう見ても可愛らしい子犬しか見えない自称ケルベロスは、ソータの従魔になりたいと言い出すだけでなく、ソータが使っている魔法が古代魔であることに気づく。
今まで自分が規格外の古代魔法でパーティを守っていたことを知ったソータは、古代魔法を扱って冒険者として成長していく。
そして、ソータを崖から突き落とした本当の理由も徐々に判明していくのだった。
それと同時に、ソータを追放したパーティは、本当の力が明るみになっていってしまう。
ソータの支援魔法に頼り切っていたパーティは、C級ダンジョンにも苦戦するのだった……。
他サイトでも掲載しています。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
ぽっちゃり無双 ~まんまる女子、『暴食』のチートスキルで最強&飯テロ異世界生活を満喫しちゃう!~
空戯K
ファンタジー
ごく普通のぽっちゃり女子高生、牧 心寧(まきころね)はチートスキルを与えられ、異世界で目を覚ました。
有するスキルは、『暴食の魔王』。
その能力は、“食べたカロリーを魔力に変換できる”というものだった。
強大なチートスキルだが、コロネはある裏技に気づいてしまう。
「これってつまり、適当に大魔法を撃つだけでカロリー帳消しで好きなもの食べ放題ってこと!?」
そう。
このチートスキルの真価は新たな『ゼロカロリー理論』であること!
毎日がチートデーと化したコロネは、気ままに無双しつつ各地の異世界グルメを堪能しまくる!
さらに、食に溺れる生活を楽しんでいたコロネは、次第に自らの料理を提供したい思いが膨らんできて――
「日本の激ウマ料理も、異世界のド級ファンタジー飯も両方食べまくってやるぞぉおおおおおおおお!!」
コロネを中心に異世界がグルメに染め上げられていく!
ぽっちゃり×無双×グルメの異世界ファンタジー開幕!
※【第17回ファンタジー小説大賞】で『奨励賞』を受賞しました!!!
狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
マーラッシュ
ファンタジー
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
むらくも航
ファンタジー
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
☆10/25からは、毎日18時に更新予定!
固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~
うみ
ファンタジー
恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。
いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。
モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。
そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。
モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。
その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。
稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。
『箱を開けるモ』
「餌は待てと言ってるだろうに」
とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。
~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる