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魔法剣士予選大会編
第三十五話 祝勝会
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トマスさんの双剣が、交差した剣の赤い光が剣先に集待っていく。
剣先に小石大の光球が出現し、トマスの踏み込みとともに、ゲーニンに向かって発射される。
「なにかとおもえば、そんな小さな炎か。この鎧にそんな物が効くとでも思ってか」
ゲーニンの慢心は次の瞬間に崩れることになる。
その小石程度に凝縮された光球が、鎧ごと右足を貫通する。
「グアァァァ! な、なんだこの威力」
「どうだ? 一つ星の炎は。痛ぇだろう」
「ぐっ! 一つ星だと? この威力が……」
片膝を地面につき、痛みに耐えるゲーニンの身体から砂の鎧が剥がれ落ちていく。
トマスさんは、ゲーニンに近寄っていき、剣を突きつける。
「もう一発、喰らっておくかい?」
「や、やめてくれ……降参だ! 降参する」
「勝者! トマス」
審判員が高らかに宣言するとトマスが、勝鬨をあげる。
客席から歓声が沸き上がる。
「五人抜きだぞ! あの一つ星」
「一つ星だと! あの強さでか」
「トマス! 一つ星の星!」
「一つ星! 一つ星! 一つ星」
声援を聞いたトマスがつぶやく。
「一つ星コール……なんかバカにされてるみたいで気分悪ぃな……」
僕たちの第四試合で、予選大会の一日目が終わった。
トマスさんの活躍で、僕らは準決勝に進むこととなる。
◇◇◇
僕たちは、王都の酒場で祝勝会をした。
酒場にいる他の客が、僕らを見つけると、称賛とお酒をどんどんご馳走してくれる。
一躍有名人になった気分だ。
「おいトマス! お前すごかったな。入隊したときは、落ちこぼれの一つ星だったのにな」
「ライカ教官のおかげっすよ」
「トマスさんの器用さには僕も驚いたよ」
部隊のみんながトマスに称賛を送る。
僕自身も、驚いた。双剣をあれほど自在に操るのは相当むずかしいのに、あの短期間で、二刀流をものにしたトマスさんは、相当センスがあるのかもしれない。
「ライカ教官! オイラの双剣どうですかい?」
「トマスさん、僕の動きを真似してるでしょ」
「お。さすが。おっしゃるとおりでさぁ。身の丈が小せぇオイラは、教官のような動きが合ってると思いましてね」
同じ双剣使いとして、僕の心に火が付いた。
未だ、二刀流を使う剣士と手合わせしたことがない僕の好奇心が心を踊らせる。
「びっくりしたよ。あとで手合わせしようよ」
「やや! 勘弁してくだせえ。明日の試合に響いてしまいやす」
「あら、トマスさん。怪我しても私が治してあげるから大丈夫よ」
「いや、ルシアちゃん、そういう問題じゃなくてですね……」
「あははは」
この日、僕とトマスさんの手合わせは叶うことがなかった。
だが、僕らはまだ知る由もない。
トマスさんの快挙は、星の数至上主義のこの国の常識を覆すことになるんだ。
この大会に出るのは最低でも二つ星、大体が三つ星のスキルを授かったものたちだ。
レアスキルでもない、平凡な一つ星の火のスキル。
そう、料理長さんと同じレベルの物が、三つ星を破って、五人抜きをしたという事実は、国民に夢を与えると同時に、神託の儀の行う司祭庁に目をつけられることになる。
終始賑やかに祝勝会が行われるはずだったが、水を差されることになる。
「小僧、また会ったな」
振り向くと、三人組の山賊がいる。
「あ、山賊のおじさん」
「せっかく街人に変装してるのに、バラすんじゃないでやんす」
細身の山賊ヤンスが唾を飛ばしながら叫ぶ
「あ、ごめん。なにしてるの?」
「娘っ子をさがしてるでがんす」
「余計なことをいうな! ガンス」
「すまねぇ、兄貴」
間抜けそうな、太った山賊ガンスが拳骨を食らった。
「ん……おい、そこの少年」
男装をしたルシアに兄貴と呼ばれている山賊が声を掛ける。
――まずい! バレたか?
最悪、戦闘になるな。僕は、テーブルに立てかけていた刀を引き寄せる。
大騒ぎになってしまうだろうが、しょうがない。この悪党たちにルシアを渡すわけにはいかない。
僕は、部隊のみんなに目配せをする。
瞬間――。
「おい、山賊風情が俺達の祝勝会を邪魔するなら、相手になるぞ」
泥酔状態の、部隊の次鋒、サー・ケカスさんが立ち上がる。
「お! やってやるでやんす!」
サー・ケカスさんと細身の山賊ヤンスが胸ぐらを掴み合う。
「なんだ? 喧嘩か?」
「お! 五人抜きのトマスたちに喧嘩を売ってるバカがいるぞ」
「やれ! やれ!」
酒場の客がが騒ぎはじめる。
それを見た、兄貴と呼ばれる山賊が、ヤンスを制止する。
「ヤンス! ガンス! 帰るぞ」
そういうと、山賊たちは渋々酒場を後にするのであった。
「ありがとうケカスさん」
「あの下郎ども。尻尾を巻いてにげたか。かっはっは」
泥酔したカケスさんは、そのままバタンと倒れ、爆睡し始める。
「なにが、サー・ケカスだよ。ただの酒カスじゃねぇか……」
この日、ケカスを担いで帰ることになるトマスが、ぼやく。
◇◆◇
「兄貴、あの娘っ子、いないでやんすね」
「そうだよ兄貴、やっぱり、まだ森の中にいるとおもうでがんす」
「ったく、お前らの目は節穴か。さっきの魔法剣士といた少年。あれが、あの娘だ」
「ええ! あの娘っ子、男の子だったのですかい?」
「ガンス、お前は本当にスカポンタンだな……男装しているだけだ。さて、宿に戻って作戦を練るぞ」
剣先に小石大の光球が出現し、トマスの踏み込みとともに、ゲーニンに向かって発射される。
「なにかとおもえば、そんな小さな炎か。この鎧にそんな物が効くとでも思ってか」
ゲーニンの慢心は次の瞬間に崩れることになる。
その小石程度に凝縮された光球が、鎧ごと右足を貫通する。
「グアァァァ! な、なんだこの威力」
「どうだ? 一つ星の炎は。痛ぇだろう」
「ぐっ! 一つ星だと? この威力が……」
片膝を地面につき、痛みに耐えるゲーニンの身体から砂の鎧が剥がれ落ちていく。
トマスさんは、ゲーニンに近寄っていき、剣を突きつける。
「もう一発、喰らっておくかい?」
「や、やめてくれ……降参だ! 降参する」
「勝者! トマス」
審判員が高らかに宣言するとトマスが、勝鬨をあげる。
客席から歓声が沸き上がる。
「五人抜きだぞ! あの一つ星」
「一つ星だと! あの強さでか」
「トマス! 一つ星の星!」
「一つ星! 一つ星! 一つ星」
声援を聞いたトマスがつぶやく。
「一つ星コール……なんかバカにされてるみたいで気分悪ぃな……」
僕たちの第四試合で、予選大会の一日目が終わった。
トマスさんの活躍で、僕らは準決勝に進むこととなる。
◇◇◇
僕たちは、王都の酒場で祝勝会をした。
酒場にいる他の客が、僕らを見つけると、称賛とお酒をどんどんご馳走してくれる。
一躍有名人になった気分だ。
「おいトマス! お前すごかったな。入隊したときは、落ちこぼれの一つ星だったのにな」
「ライカ教官のおかげっすよ」
「トマスさんの器用さには僕も驚いたよ」
部隊のみんながトマスに称賛を送る。
僕自身も、驚いた。双剣をあれほど自在に操るのは相当むずかしいのに、あの短期間で、二刀流をものにしたトマスさんは、相当センスがあるのかもしれない。
「ライカ教官! オイラの双剣どうですかい?」
「トマスさん、僕の動きを真似してるでしょ」
「お。さすが。おっしゃるとおりでさぁ。身の丈が小せぇオイラは、教官のような動きが合ってると思いましてね」
同じ双剣使いとして、僕の心に火が付いた。
未だ、二刀流を使う剣士と手合わせしたことがない僕の好奇心が心を踊らせる。
「びっくりしたよ。あとで手合わせしようよ」
「やや! 勘弁してくだせえ。明日の試合に響いてしまいやす」
「あら、トマスさん。怪我しても私が治してあげるから大丈夫よ」
「いや、ルシアちゃん、そういう問題じゃなくてですね……」
「あははは」
この日、僕とトマスさんの手合わせは叶うことがなかった。
だが、僕らはまだ知る由もない。
トマスさんの快挙は、星の数至上主義のこの国の常識を覆すことになるんだ。
この大会に出るのは最低でも二つ星、大体が三つ星のスキルを授かったものたちだ。
レアスキルでもない、平凡な一つ星の火のスキル。
そう、料理長さんと同じレベルの物が、三つ星を破って、五人抜きをしたという事実は、国民に夢を与えると同時に、神託の儀の行う司祭庁に目をつけられることになる。
終始賑やかに祝勝会が行われるはずだったが、水を差されることになる。
「小僧、また会ったな」
振り向くと、三人組の山賊がいる。
「あ、山賊のおじさん」
「せっかく街人に変装してるのに、バラすんじゃないでやんす」
細身の山賊ヤンスが唾を飛ばしながら叫ぶ
「あ、ごめん。なにしてるの?」
「娘っ子をさがしてるでがんす」
「余計なことをいうな! ガンス」
「すまねぇ、兄貴」
間抜けそうな、太った山賊ガンスが拳骨を食らった。
「ん……おい、そこの少年」
男装をしたルシアに兄貴と呼ばれている山賊が声を掛ける。
――まずい! バレたか?
最悪、戦闘になるな。僕は、テーブルに立てかけていた刀を引き寄せる。
大騒ぎになってしまうだろうが、しょうがない。この悪党たちにルシアを渡すわけにはいかない。
僕は、部隊のみんなに目配せをする。
瞬間――。
「おい、山賊風情が俺達の祝勝会を邪魔するなら、相手になるぞ」
泥酔状態の、部隊の次鋒、サー・ケカスさんが立ち上がる。
「お! やってやるでやんす!」
サー・ケカスさんと細身の山賊ヤンスが胸ぐらを掴み合う。
「なんだ? 喧嘩か?」
「お! 五人抜きのトマスたちに喧嘩を売ってるバカがいるぞ」
「やれ! やれ!」
酒場の客がが騒ぎはじめる。
それを見た、兄貴と呼ばれる山賊が、ヤンスを制止する。
「ヤンス! ガンス! 帰るぞ」
そういうと、山賊たちは渋々酒場を後にするのであった。
「ありがとうケカスさん」
「あの下郎ども。尻尾を巻いてにげたか。かっはっは」
泥酔したカケスさんは、そのままバタンと倒れ、爆睡し始める。
「なにが、サー・ケカスだよ。ただの酒カスじゃねぇか……」
この日、ケカスを担いで帰ることになるトマスが、ぼやく。
◇◆◇
「兄貴、あの娘っ子、いないでやんすね」
「そうだよ兄貴、やっぱり、まだ森の中にいるとおもうでがんす」
「ったく、お前らの目は節穴か。さっきの魔法剣士といた少年。あれが、あの娘だ」
「ええ! あの娘っ子、男の子だったのですかい?」
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