39 / 52
魔法剣士予選大会編
第三十四話 開幕
しおりを挟む
王都の闘技場。円形に設計されたこの闘技場は階段状の客席で、収容人数は一万人を超える。
オーレスの街の住人、五個分の人が入るほどの大きさだ。
「ここに王都魔法剣士大会、西の地予選大会を開催する」
この大会の開催責任者である、元帥が、高らかに開催宣言をする。
ホワイトス領
オーレス領
ハチオージ領
タチカワス領
アーサガヤ領
オクボ領
新オクボ領
ミタカーシ領
オーギクボ領
闘技場には、西の地、九つの領地領主と、各五名の魔法剣士部隊が整列してた。
予選大会はトーナメント制で、三日間に渡って開催される。
一日目の今日は、領主が引き、くじ引きで決まった四部隊の対戦が開会式の後に始まる。
前回大会、本戦に出場したホワイトス家は、このトーナメントを勝ち上がった部隊と決勝をするという習わしらしい。
僕たちオーレス領の部隊は第四試合、今日のトリだ。
第一試合が行われた。ハチオージ領対タチカワス領は、先鋒が全ての相手を撃破し、タチカワス領の圧勝。
開幕戦にふさわしい、圧勝に会場が湧き上がった。
第二試合、オクボ領と新オクボ領。
ここの領地は、親子の内部紛争によって領地が二つに別れた、言わば骨肉の争いである。
オクボ男爵の長男が子爵の爵位を授かったときから、領地の分断が始まった。
ホワイトス公爵の仲介により、内戦にはならなかったものの、領地を分割することで決別してしまったのだ。
いきり立つ、二つの領の領主たちは、選手たちよりも白熱している。
拮抗した両部隊は遂に、大将戦に突入する。
目を見張るのは、新オクボ領の大将、テス・オクボのレアスキル『霧』だ。
先の試合で、オクボ領の副将を圧倒したスキルを発動する。
「『霧』催涙」
剣から噴霧される霧は闘技場全体を包む。
霧の粒子を吸い込むと、目に染みる涙が止まらい、咳き込んで息もできない。
「目がぁ、目がぁ、あぁぁぁぁ」
結局、剣を交えることなく勝敗が決まった。
オクボの領主は息子に負けたことに憤慨し、闘技場を後にする。
選手が控える闘技場の袖から見学していた僕らも、このスキルには危機を感じた。
「『霧』か……あのスキル、やばいね」
「ウニャ、マタタビの匂いの霧を出されたら、白虎に戻ったニャレでも危ニャいかも知れニャいニャ」
「ワタシも焼きアカマツタケの匂いの霧を出されたら、負けてしまうかもしれまセン」
「食い意地ーーーーっ!」
第三試合は見ものだった。ミタカーシ領とオーギクボ領の戦いは、色眼鏡を掛けたニヒルな風貌の、ミタカーシの大将、ジブリー・モリ・ミターカシの活躍に歓声が沸いた。
ジブリーのちからの前に、逃げ惑う相手選手に容赦なく攻撃を繰り出す。
「見せてあげよう!ミタカーシの雷を『雷』天の矢!」
闘技場に暗雲が立ち込め、ジブリーの剣先からレアスキルの雷撃が放たれる。
「 旧約聖書にあるソドムとゴモラを滅ぼした天の火だよ。ラーマヤーナではインドラの矢とも伝えているがね」
逃げ惑うオーギクボ領の大将
「はっはっは、どこへ行こうと言うのかね」
追い詰められたオーギクボ領の大将にジブリーが言い放つ。
「跪け、命乞いをしろ!三分間待ってやる」
壁際に追い詰められたオーギクボ領の大将は、遂に観念した。
「ま、参った」
遂に、僕たちオーレス領とアーサガヤ領との試合の順番が回ってきた。
先鋒、トマスさん。
次鋒、ケカスさん。
中堅、オッツマーミさん。
副将、アテイラズさん。
大将、僕、ライカだ。
「なんで、オイラが先鋒なんですかい?」
「一つ星だからさ」
騎士の家系の魔法剣士、サー・ケカスがバカにしたような口調で言う。
「ケッ、一つ星をバカにしやがって、よーし! 俺が相手の大将まで五人抜きしてやらぁ」
トマスさんのその言葉は、有言実行であった。
魔力を双剣に纏わせたトマスさんは、スキルを一度も発動せずに、相手の副将まで、次々と撃破してみせたのだ。
「先鋒トマス対、大将ゲーニン・アサガーヤ! 開始!」
五人目の相手との試合が始まる。
開始の合図と同時に、敵の大将がスキルを発動した。
「『土』砂の鎧」
相手の身体に地面から吸い上げられた砂が纏わりつく。
ギシギシと音をたて、高密度の鎧となった。
「この鎧は、剣や槍などでは傷一つ付けられない鉄壁よ」
「へっ! ご丁寧にご説明ありがとよ!」
トマスは、地面が抉られるほどの踏み込みを発端に、疾風の如き速さで、相手に連撃を喰らわす。
目で追えるだけでも一〇連撃は浴びせただろう。
しかし、砂の鎧を纏った相手は、一歩も下がらず「ニィ」っと口角を上げた。
「トマスといったか、魔力維持の双剣。その技術は素晴らしい。だが、相性が悪かったな」
相手の大将ゲーニンは勝利を確信したように、余裕をみせる。
「おい、アンタ。この大会の誓約書にはサインしましたかい?」
「ああ、それがどうした?」
「そいつぁ、良かった。どんな致命傷を負っても王都の治癒魔法部隊が即座に治してくるらしいじゃねぇか」
「ああ、なんだ。怪我の心配か」
ゲーニンは呆れた表情で返事をする。
「その通り。お前ぇさんのな」
トマスさんは双剣を交差させて構え、魔力を収縮させていく。
この後の顛末が、一つ星の双剣トマスの逸話となるのであった。
オーレスの街の住人、五個分の人が入るほどの大きさだ。
「ここに王都魔法剣士大会、西の地予選大会を開催する」
この大会の開催責任者である、元帥が、高らかに開催宣言をする。
ホワイトス領
オーレス領
ハチオージ領
タチカワス領
アーサガヤ領
オクボ領
新オクボ領
ミタカーシ領
オーギクボ領
闘技場には、西の地、九つの領地領主と、各五名の魔法剣士部隊が整列してた。
予選大会はトーナメント制で、三日間に渡って開催される。
一日目の今日は、領主が引き、くじ引きで決まった四部隊の対戦が開会式の後に始まる。
前回大会、本戦に出場したホワイトス家は、このトーナメントを勝ち上がった部隊と決勝をするという習わしらしい。
僕たちオーレス領の部隊は第四試合、今日のトリだ。
第一試合が行われた。ハチオージ領対タチカワス領は、先鋒が全ての相手を撃破し、タチカワス領の圧勝。
開幕戦にふさわしい、圧勝に会場が湧き上がった。
第二試合、オクボ領と新オクボ領。
ここの領地は、親子の内部紛争によって領地が二つに別れた、言わば骨肉の争いである。
オクボ男爵の長男が子爵の爵位を授かったときから、領地の分断が始まった。
ホワイトス公爵の仲介により、内戦にはならなかったものの、領地を分割することで決別してしまったのだ。
いきり立つ、二つの領の領主たちは、選手たちよりも白熱している。
拮抗した両部隊は遂に、大将戦に突入する。
目を見張るのは、新オクボ領の大将、テス・オクボのレアスキル『霧』だ。
先の試合で、オクボ領の副将を圧倒したスキルを発動する。
「『霧』催涙」
剣から噴霧される霧は闘技場全体を包む。
霧の粒子を吸い込むと、目に染みる涙が止まらい、咳き込んで息もできない。
「目がぁ、目がぁ、あぁぁぁぁ」
結局、剣を交えることなく勝敗が決まった。
オクボの領主は息子に負けたことに憤慨し、闘技場を後にする。
選手が控える闘技場の袖から見学していた僕らも、このスキルには危機を感じた。
「『霧』か……あのスキル、やばいね」
「ウニャ、マタタビの匂いの霧を出されたら、白虎に戻ったニャレでも危ニャいかも知れニャいニャ」
「ワタシも焼きアカマツタケの匂いの霧を出されたら、負けてしまうかもしれまセン」
「食い意地ーーーーっ!」
第三試合は見ものだった。ミタカーシ領とオーギクボ領の戦いは、色眼鏡を掛けたニヒルな風貌の、ミタカーシの大将、ジブリー・モリ・ミターカシの活躍に歓声が沸いた。
ジブリーのちからの前に、逃げ惑う相手選手に容赦なく攻撃を繰り出す。
「見せてあげよう!ミタカーシの雷を『雷』天の矢!」
闘技場に暗雲が立ち込め、ジブリーの剣先からレアスキルの雷撃が放たれる。
「 旧約聖書にあるソドムとゴモラを滅ぼした天の火だよ。ラーマヤーナではインドラの矢とも伝えているがね」
逃げ惑うオーギクボ領の大将
「はっはっは、どこへ行こうと言うのかね」
追い詰められたオーギクボ領の大将にジブリーが言い放つ。
「跪け、命乞いをしろ!三分間待ってやる」
壁際に追い詰められたオーギクボ領の大将は、遂に観念した。
「ま、参った」
遂に、僕たちオーレス領とアーサガヤ領との試合の順番が回ってきた。
先鋒、トマスさん。
次鋒、ケカスさん。
中堅、オッツマーミさん。
副将、アテイラズさん。
大将、僕、ライカだ。
「なんで、オイラが先鋒なんですかい?」
「一つ星だからさ」
騎士の家系の魔法剣士、サー・ケカスがバカにしたような口調で言う。
「ケッ、一つ星をバカにしやがって、よーし! 俺が相手の大将まで五人抜きしてやらぁ」
トマスさんのその言葉は、有言実行であった。
魔力を双剣に纏わせたトマスさんは、スキルを一度も発動せずに、相手の副将まで、次々と撃破してみせたのだ。
「先鋒トマス対、大将ゲーニン・アサガーヤ! 開始!」
五人目の相手との試合が始まる。
開始の合図と同時に、敵の大将がスキルを発動した。
「『土』砂の鎧」
相手の身体に地面から吸い上げられた砂が纏わりつく。
ギシギシと音をたて、高密度の鎧となった。
「この鎧は、剣や槍などでは傷一つ付けられない鉄壁よ」
「へっ! ご丁寧にご説明ありがとよ!」
トマスは、地面が抉られるほどの踏み込みを発端に、疾風の如き速さで、相手に連撃を喰らわす。
目で追えるだけでも一〇連撃は浴びせただろう。
しかし、砂の鎧を纏った相手は、一歩も下がらず「ニィ」っと口角を上げた。
「トマスといったか、魔力維持の双剣。その技術は素晴らしい。だが、相性が悪かったな」
相手の大将ゲーニンは勝利を確信したように、余裕をみせる。
「おい、アンタ。この大会の誓約書にはサインしましたかい?」
「ああ、それがどうした?」
「そいつぁ、良かった。どんな致命傷を負っても王都の治癒魔法部隊が即座に治してくるらしいじゃねぇか」
「ああ、なんだ。怪我の心配か」
ゲーニンは呆れた表情で返事をする。
「その通り。お前ぇさんのな」
トマスさんは双剣を交差させて構え、魔力を収縮させていく。
この後の顛末が、一つ星の双剣トマスの逸話となるのであった。
166
お気に入りに追加
950
あなたにおすすめの小説
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。
長尾 隆生
ファンタジー
【書籍情報】書籍3巻発売中ですのでよろしくお願いします。
女神様の手違いにより現世の輪廻転生から外され異世界に転生させられた田中拓海。
お詫びに貰った生産型スキル『緑の手』と『野菜の種』で異世界スローライフを目指したが、お腹が空いて、なにげなく食べた『種』の力によって女神様も予想しなかった力を知らずに手に入れてしまう。
のんびりスローライフを目指していた拓海だったが、『その地には居るはずがない魔物』に襲われた少女を助けた事でその計画の歯車は狂っていく。
ドワーフ、エルフ、獣人、人間族……そして竜族。
拓海は立ちはだかるその壁を拳一つでぶち壊し、理想のスローライフを目指すのだった。
中二心溢れる剣と魔法の世界で、徒手空拳のみで戦う男の成り上がりファンタジー開幕。
旧題:チートの種~知らない間に異世界最強になってスローライフ~
拾った子犬がケルベロスでした~実は古代魔法の使い手だった少年、本気出すとコワい(?)愛犬と楽しく暮らします~
荒井竜馬
ファンタジー
旧題: ケルベロスを拾った少年、パーティ追放されたけど実は絶滅した古代魔法の使い手だったので、愛犬と共に成り上がります。
=========================
<<<<第4回次世代ファンタジーカップ参加中>>>>
参加時325位 → 現在5位!
応援よろしくお願いします!(´▽`)
=========================
S級パーティに所属していたソータは、ある日依頼最中に仲間に崖から突き落とされる。
ソータは基礎的な魔法しか使えないことを理由に、仲間に裏切られたのだった。
崖から落とされたソータが死を覚悟したとき、ソータは地獄を追放されたというケルベロスに偶然命を助けられる。
そして、どう見ても可愛らしい子犬しか見えない自称ケルベロスは、ソータの従魔になりたいと言い出すだけでなく、ソータが使っている魔法が古代魔であることに気づく。
今まで自分が規格外の古代魔法でパーティを守っていたことを知ったソータは、古代魔法を扱って冒険者として成長していく。
そして、ソータを崖から突き落とした本当の理由も徐々に判明していくのだった。
それと同時に、ソータを追放したパーティは、本当の力が明るみになっていってしまう。
ソータの支援魔法に頼り切っていたパーティは、C級ダンジョンにも苦戦するのだった……。
他サイトでも掲載しています。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる