16 / 58
ライカと白虎編
閑話 ホワイトス家の苦悩
しおりを挟む
◇◆◇
「もう勘弁なりませんぞ! ホワイトス公爵!」
この月、三度目の貴族会議が行われている、ホワイトス公爵家。
ロイド・ホワイトス対貴族たちの対立は激化している。
「度重なる、魔獣の襲来で、オーレス子爵の治める街が壊滅の危機なのですぞ」
「物資は送っておるではないか」
「必要なのは物資ではなく、兵力なのです。何度も援軍を要請しているらしいではないですか」
公爵相手でも、この非常事態では、口を慎むことをしない貴族たち。
苛ついた表情で、大声を上げるロイド。
「こちらにも都合というものがあるのだ。全てには応じられぬ」
「ホワイトス公爵、貴方の役割は、我ら貴族を束ねることです。それなのに、貴方は自分の領地のことばかり」
歯ぎしりの音が聞こえるほどの怒りが、湧き上がっているのであろう。
「このまま対応しないのならば、国王に上奏をしますぞ」
「貴様、それは私に対する脅迫か?」
数時間にわたり続いたこの応酬は、ここで終了する。
ロイド・ホワイトス公爵と貴族たちの押し問答はここで終わった。
貴族たちはホワイトス家を後にすると、フィンがロイドに提案する。
「父上、僕が精鋭たちを連れて、オーレス子爵領に行ってまいりましょうか」
「いや、我が領地を手薄にするわけには行かないのだ……」
「しかし、このままだと、父上の立場が……」
無言の時間がこの部屋に流れる。
しばし、考え、苦渋の選択をする。
「……仕方ない、フィンよ、行ってくれるか」
「はい。お任せください。すぐに魔獣を討伐して戻ってまいります」
「ああ、必要な兵力、必要な資金はいくらでも持って行くが良い」
「四つ星のレアスキル持ちの僕なら、最悪一人でも大丈夫ですよ」
自信満々の笑みを浮かべながら、フィンは部屋を出ていくのであった。
◇◆◇
魔獣の討伐に必要な準備には大した時間がかからなかった。
数日分の食料と、武器を馬車の荷台に運び込ませると、豪華な装飾の馬車に乗り込む。
「フィン様、さっさと片付けて帰りましょう」
「ああ、僕とお前たち四人がいれば楽勝さ」
フィンたち一行は、二頭の馬が引く馬車に揺られ、オーレス子爵領へ向かって出発する。
道中、一行は談笑をしている。
「フィン様、四つ星のレアスキル持ちって、どういう気分なのですか?」
「ああ、自分の相手になる者がいないという、強者ならではの孤独さ」
得意げに、自慢げに話をするが、部下たちはそれを羨ましそうに感嘆の声を出す。
「さすがフィン様。格好いいです」
「あれだけ大きな存在に見えた父上ですら、小さな存在に思えるよ。あはは」
「私達は一生、フィン様について行きます」
「ああ、しっかりと僕のために尽くしてくれよ」
ガタン!
急に馬車が停まる衝撃で、機嫌を悪くするフィンが大声を出す。
「おい、御者。なんで停まるんだよ!」
「申し訳ございません。馬車の前に、人が……」
御者台から身を乗り出し、フィンが覗く。
「ふん、難民か。しかも家族連……ここはホワイトス公爵領?」
「いえ、既にオーレス子爵領に入って御座います」
「そうか、もうそんなに来たのか。じゃ、無視して進んで」
ため息をつきながら、フィンは御者に命令をする。
「フィン様、お助けにならないのですか? 随分困っているようですが」
「他の貴族が治める領地の民なんて、どうでもいいよ。面倒くさい」
部下の一人が馬車を降りる。
「貴様ら、我らの行く道を塞ぐなら、たたっ斬るぞ! どけ!」
慌てて逃げるように、道の端に避ける難民の足元に唾を吐くと、馬車へと戻っていく。
「あはは。ゴミ掃除、ご苦労さま」
フィンの笑い声を残し、馬車はオーレス子爵領の街を目指して進み始めた。
◇◆◇
「なぜ、この西の地ばかり魔獣が多いのだ……」
ロイド・ホワイトスは頭を抱えている。
「ロイド様、北の地の偵察から戻った者からの報告があがってきております。」
「読み上げろ」
「はい。現在、北の地を束ねるタートリア公爵家と、その周りの貴族領は、以前と比較し、魔獣が増えているものの、魔法剣士部隊が抑え込んでいる模様です」
タートリア公爵家が配給している、『奇跡の秘薬』なるもので、負傷兵は瞬く間に回復し、戦線へと復帰しているらしい。
そのため、一つ星、二つ星といった、魔法剣士部隊も、戦果を挙げているのだ。
「五つ星のあの娘のスキルか……」
ライカの神託の際にいた、タートリア公爵令嬢ルシアを思い出す。
五つ星のレアスキル『癒やし』の神託を授かった娘の存在は、北の地の情勢を変えるほどの影響力を持っているのだろう。
「その『奇跡の秘薬』なるものを、手に入れて参れ!」
「はい。承知いたしました」
◇◆◇
オーレス子爵領の街では、魔獣が跋扈する。
精肉店に集まる魔獣は店中の肉を喰らい、牧場になだれ込む魔獣は、羊の臓物まで喰らう。
街にある、食べ物という食べ物を食い尽くすまで蹂躙の限りを繰り返す。
その数は、数百匹を越える、魔獣のスタンピードであった。
この街に巣食う魔獣たちと、対峙することになるフィンは、果たして討伐できるのであろうか。
★☆★☆★☆★☆★☆
【小白虎の部屋】
トゥルルトゥルル トゥルルトゥルル トゥルールールー ルールー
「今回もフィンはムカついたニャ」
「アイツはいつか細切れにしてやるニャ」
「ここで問題ニャ! 『ダウジング』とは本来、何を見つけるために用いられたかわかるかニャ」
1.マタタビ石
2.水脈
3.お財布
4.突然連絡が取れなくなった恋人の行方
わかるかニャ(ΦωΦ)?
「もう勘弁なりませんぞ! ホワイトス公爵!」
この月、三度目の貴族会議が行われている、ホワイトス公爵家。
ロイド・ホワイトス対貴族たちの対立は激化している。
「度重なる、魔獣の襲来で、オーレス子爵の治める街が壊滅の危機なのですぞ」
「物資は送っておるではないか」
「必要なのは物資ではなく、兵力なのです。何度も援軍を要請しているらしいではないですか」
公爵相手でも、この非常事態では、口を慎むことをしない貴族たち。
苛ついた表情で、大声を上げるロイド。
「こちらにも都合というものがあるのだ。全てには応じられぬ」
「ホワイトス公爵、貴方の役割は、我ら貴族を束ねることです。それなのに、貴方は自分の領地のことばかり」
歯ぎしりの音が聞こえるほどの怒りが、湧き上がっているのであろう。
「このまま対応しないのならば、国王に上奏をしますぞ」
「貴様、それは私に対する脅迫か?」
数時間にわたり続いたこの応酬は、ここで終了する。
ロイド・ホワイトス公爵と貴族たちの押し問答はここで終わった。
貴族たちはホワイトス家を後にすると、フィンがロイドに提案する。
「父上、僕が精鋭たちを連れて、オーレス子爵領に行ってまいりましょうか」
「いや、我が領地を手薄にするわけには行かないのだ……」
「しかし、このままだと、父上の立場が……」
無言の時間がこの部屋に流れる。
しばし、考え、苦渋の選択をする。
「……仕方ない、フィンよ、行ってくれるか」
「はい。お任せください。すぐに魔獣を討伐して戻ってまいります」
「ああ、必要な兵力、必要な資金はいくらでも持って行くが良い」
「四つ星のレアスキル持ちの僕なら、最悪一人でも大丈夫ですよ」
自信満々の笑みを浮かべながら、フィンは部屋を出ていくのであった。
◇◆◇
魔獣の討伐に必要な準備には大した時間がかからなかった。
数日分の食料と、武器を馬車の荷台に運び込ませると、豪華な装飾の馬車に乗り込む。
「フィン様、さっさと片付けて帰りましょう」
「ああ、僕とお前たち四人がいれば楽勝さ」
フィンたち一行は、二頭の馬が引く馬車に揺られ、オーレス子爵領へ向かって出発する。
道中、一行は談笑をしている。
「フィン様、四つ星のレアスキル持ちって、どういう気分なのですか?」
「ああ、自分の相手になる者がいないという、強者ならではの孤独さ」
得意げに、自慢げに話をするが、部下たちはそれを羨ましそうに感嘆の声を出す。
「さすがフィン様。格好いいです」
「あれだけ大きな存在に見えた父上ですら、小さな存在に思えるよ。あはは」
「私達は一生、フィン様について行きます」
「ああ、しっかりと僕のために尽くしてくれよ」
ガタン!
急に馬車が停まる衝撃で、機嫌を悪くするフィンが大声を出す。
「おい、御者。なんで停まるんだよ!」
「申し訳ございません。馬車の前に、人が……」
御者台から身を乗り出し、フィンが覗く。
「ふん、難民か。しかも家族連……ここはホワイトス公爵領?」
「いえ、既にオーレス子爵領に入って御座います」
「そうか、もうそんなに来たのか。じゃ、無視して進んで」
ため息をつきながら、フィンは御者に命令をする。
「フィン様、お助けにならないのですか? 随分困っているようですが」
「他の貴族が治める領地の民なんて、どうでもいいよ。面倒くさい」
部下の一人が馬車を降りる。
「貴様ら、我らの行く道を塞ぐなら、たたっ斬るぞ! どけ!」
慌てて逃げるように、道の端に避ける難民の足元に唾を吐くと、馬車へと戻っていく。
「あはは。ゴミ掃除、ご苦労さま」
フィンの笑い声を残し、馬車はオーレス子爵領の街を目指して進み始めた。
◇◆◇
「なぜ、この西の地ばかり魔獣が多いのだ……」
ロイド・ホワイトスは頭を抱えている。
「ロイド様、北の地の偵察から戻った者からの報告があがってきております。」
「読み上げろ」
「はい。現在、北の地を束ねるタートリア公爵家と、その周りの貴族領は、以前と比較し、魔獣が増えているものの、魔法剣士部隊が抑え込んでいる模様です」
タートリア公爵家が配給している、『奇跡の秘薬』なるもので、負傷兵は瞬く間に回復し、戦線へと復帰しているらしい。
そのため、一つ星、二つ星といった、魔法剣士部隊も、戦果を挙げているのだ。
「五つ星のあの娘のスキルか……」
ライカの神託の際にいた、タートリア公爵令嬢ルシアを思い出す。
五つ星のレアスキル『癒やし』の神託を授かった娘の存在は、北の地の情勢を変えるほどの影響力を持っているのだろう。
「その『奇跡の秘薬』なるものを、手に入れて参れ!」
「はい。承知いたしました」
◇◆◇
オーレス子爵領の街では、魔獣が跋扈する。
精肉店に集まる魔獣は店中の肉を喰らい、牧場になだれ込む魔獣は、羊の臓物まで喰らう。
街にある、食べ物という食べ物を食い尽くすまで蹂躙の限りを繰り返す。
その数は、数百匹を越える、魔獣のスタンピードであった。
この街に巣食う魔獣たちと、対峙することになるフィンは、果たして討伐できるのであろうか。
★☆★☆★☆★☆★☆
【小白虎の部屋】
トゥルルトゥルル トゥルルトゥルル トゥルールールー ルールー
「今回もフィンはムカついたニャ」
「アイツはいつか細切れにしてやるニャ」
「ここで問題ニャ! 『ダウジング』とは本来、何を見つけるために用いられたかわかるかニャ」
1.マタタビ石
2.水脈
3.お財布
4.突然連絡が取れなくなった恋人の行方
わかるかニャ(ΦωΦ)?
267
お気に入りに追加
954
あなたにおすすめの小説
拾った子犬がケルベロスでした~実は古代魔法の使い手だった少年、本気出すとコワい(?)愛犬と楽しく暮らします~
荒井竜馬
ファンタジー
旧題: ケルベロスを拾った少年、パーティ追放されたけど実は絶滅した古代魔法の使い手だったので、愛犬と共に成り上がります。
=========================
<<<<第4回次世代ファンタジーカップ参加中>>>>
参加時325位 → 現在5位!
応援よろしくお願いします!(´▽`)
=========================
S級パーティに所属していたソータは、ある日依頼最中に仲間に崖から突き落とされる。
ソータは基礎的な魔法しか使えないことを理由に、仲間に裏切られたのだった。
崖から落とされたソータが死を覚悟したとき、ソータは地獄を追放されたというケルベロスに偶然命を助けられる。
そして、どう見ても可愛らしい子犬しか見えない自称ケルベロスは、ソータの従魔になりたいと言い出すだけでなく、ソータが使っている魔法が古代魔であることに気づく。
今まで自分が規格外の古代魔法でパーティを守っていたことを知ったソータは、古代魔法を扱って冒険者として成長していく。
そして、ソータを崖から突き落とした本当の理由も徐々に判明していくのだった。
それと同時に、ソータを追放したパーティは、本当の力が明るみになっていってしまう。
ソータの支援魔法に頼り切っていたパーティは、C級ダンジョンにも苦戦するのだった……。
他サイトでも掲載しています。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
俺だけ異世界行ける件〜会社をクビになった俺は異世界で最強となり、現実世界で気ままにスローライフを送る〜
平山和人
ファンタジー
平凡なサラリーマンである新城直人は不況の煽りで会社をクビになってしまう。
都会での暮らしに疲れた直人は、田舎の実家へと戻ることにした。
ある日、祖父の物置を掃除したら変わった鏡を見つける。その鏡は異世界へと繋がっていた。
さらに祖父が異世界を救った勇者であることが判明し、物置にあった武器やアイテムで直人はドラゴンをも一撃で倒す力を手に入れる。
こうして直人は異世界で魔物を倒して金を稼ぎ、現実では働かずにのんびり生きるスローライフ生活を始めるのであった。
狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
マーラッシュ
ファンタジー
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
むらくも航
ファンタジー
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
☆10/25からは、毎日18時に更新予定!
全スキル自動攻撃【オートスキル】で無双 ~自動狩りで楽々レベルアップ~
桜井正宗
ファンタジー
おっさんに唯一与えられたもの――それは【オートスキル】。
とある女神様がくれた素敵なプレゼントだった。
しかし、あまりの面倒臭がりのおっさん。なにもやる気も出なかった。長い事放置して、半年後にやっとやる気が出た。とりあえず【オートスキル】を極めることにした。とはいえ、極めるもなにも【オートスキル】は自動で様々なスキルが発動するので、24時間勝手にモンスターを狩ってくれる。起きていようが眠っていようが、バリバリモンスターを狩れてしまえた。そんなチートも同然なスキルでモンスターを根こそぎ狩りまくっていれば……最強のステータスを手に入れてしまっていた。これは、そんな爆笑してしまう程の最強能力を手に入れたおっさんの冒険譚である――。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
惣菜パン無双 〜固いパンしかない異世界で美味しいパンを作りたい〜
甲殻類パエリア
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンだった深海玲司は仕事帰りに雷に打たれて命を落とし、異世界に転生してしまう。
秀でた能力もなく前世と同じ平凡な男、「レイ」としてのんびり生きるつもりが、彼には一つだけ我慢ならないことがあった。
——パンである。
異世界のパンは固くて味気のない、スープに浸さなければ食べられないものばかりで、それを主食として食べなければならない生活にうんざりしていた。
というのも、レイの前世は平凡ながら無類のパン好きだったのである。パン好きと言っても高級なパンを買って食べるわけではなく、さまざまな「菓子パン」や「惣菜パン」を自ら作り上げ、一人ひっそりとそれを食べることが至上の喜びだったのである。
そんな前世を持つレイが固くて味気ないパンしかない世界に耐えられるはずもなく、美味しいパンを求めて生まれ育った村から旅立つことに——。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる