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ライカと白虎編
第七話 眷属の活躍
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一体、何年間放置すれば、こんなに朽ち果てるのかってくらいのボロい別荘を目の当たりにして、僕と小白虎は開いた口が塞がらない。
「ニャぁ、ライカよ……」
「言うな、小白虎。言いたいことはわかる」
取り敢えず、掃除と修繕が必要なこの別荘をなんとかしなければならい。
草がボーボーに生えた庭を抜け、別荘の扉を開ける。
「こりゃ、相当ひどいなぁ。片付けをしなければ、寝ることもできなそうだ」
「そうだニャ。埃もひどいしニャ」
明らかに使わないであろう、ガラクタやゴミを運び始める僕を、日の当たる窓辺に寝転がりながら眺める小白虎。
「おい、手伝ってくれよ。猫の手も借りたいくらいなんだから」
「実際の猫の手なんて、借りてもニャんにもならんぞ。この身体じゃ物も運べニャい」
「たしかになぁ。でも、なんか怠けてるみたいで目障りだよ」
「貴様、四聖獣であるニャレの事を目障りとは……不敬だニャ」
猫の手も役には立たないけど、子供の僕だって大した労動力にはならない。
結局、その日は、寝床を確保するだけのスペースを掃除できただけだった。
「もうヘトヘトだよ……」
「この分ニャと、しばらく掃除の日々が続きそうだニャぁ」
次の日も、掃除に明け暮れていた。
小白虎はというと、僕が掃除している姿を見るだけに飽きたらしく、別荘の周りを散歩してくるそうだ。
――今頃、蝶々にでも、じゃらされているんだろうさ。
部屋を片付けていると、書斎らしきところに、小さな宝石箱を見つけた。
開けてみると、緑色に輝く石が輝いている。
「これ……マタタビ石だよな」
僕は、机においてある羽ペンを二本、手に取り、魔力を流した。
「『ダウジング』マタタビ石」
キィィィィィン。
羽ペンは、宝石箱の中で輝く石の方向を向く。
「やっぱりマタタビ石だ。というか、羽ペンでもダウジング出来るんだな……」
新たな発見であった。剣だけではなくフライパンに魔法を付与した料理長さんの話しが頭をよぎった。
「ライカよ、片付けは進んでいるかニャ?」
「全然さ。それより、これを見てみろよ」
僕は、背中に隠したマタタビ石を、小白虎に見せびらかす。
「ウニャニャニャ! マタタビ石じゃニャいか! でかしたぞ。早くニャレによこせ」
「別にいいけどさ。これ食べて、白虎になったら手伝ってくれるか?」
「ウニャ! 手伝うぞ! 手伝うから、早くよこせニャ」
「よし! 約束だぞ」
僕は、小白虎に向かって、マタタビ石を転がした。
小白虎はそれを、器用に転がしながら、家の外に持ってゆく。
「食べないの?」
「阿呆め。家の中で齧ったら、この家が壊れてしまうニャ」
「あ、そうか」
庭に出て、嬉しそうにマタタビ石に齧り付くと、小白虎の身体はみるみる巨大化していき、白虎の姿を取り戻した。
「美味い! 美味いぞ! 至福の時じゃ」
白虎は、地面に寝転び、満足そうな顔をしている。
「さて、約束通り、片付けを手伝ってもらうからな」
「わかっておる。我にまかせておけ」
白虎は立ち上がると、自分の毛を毟り、辺りにばら撒いた。
その毛は、魔力を帯びており、どんどんと人型へと変化していく。
「な、何? こいつら」
「ガハハハ。我の眷属じゃ。昔はこうやって、よく人間どもの手伝いをしてやったもんじゃ。懐かしい。」
この国ができるより、はるか昔、この土地の人間は白虎を崇拝していた。人間はマタタビ石を奉納するかわりに、白虎の遣わした眷属が、建築や農業の手伝いをしていたらしい。
「七、八、九……一〇体か。まあ、この純度のマタタビ石程度なら、こんなものか」
眷属たちは、白虎の指示で、別荘の掃除や修繕を始める。
せっせと働くその姿に、僕は感動する。
「すごいよ!白……」
振り向くと、そこにはいつもの小白虎がちょこんと座っていた。
「さて、労働はこやつらに任せて、ニャレたちはマタタビ石探しにでかけるニャ」
「うん。食材も無いしね。森に入ろうか!」
◇◇◇
森の中は、昼間でも真っ暗だ。広葉樹が葉を広げ太陽の光を遮っているからだ。
「ねえ、あの眷属たちは、いつまで生きてるの?」
「魔素が切れるまでだから、長くて二日ってところかニャ」
「意外と、短いんだね」
「ニャに。二~三日、森でマタタビ石を探して、帰る頃には仕事はおわってるはずニャ」
この森はとにかく広大だ。しかも、どこを見渡しても木、木、木。同じ景色ばかりで、普通なら迷ってしまうだろう。
しかし、この森に数千年も居る小白虎、更には僕の『ダウジング』もあるから、心配は要らない。
僕たちは、数日間、獣や小動物の狩り、果実を集めた。
「『ダウジング』マタタビ石!」
キィィィィィン。
「あ、反応してる……」
「ウニャ! どこニャ! 早く剣を飛ばすのニャ」
僕たちは、マタタビ石に向かって飛んでいく剣を追いかけて、結構な距離を走る。
途中、剣を見失ったが、なんとかマタタビ石を発見できた。
「さぁ、早くニャレに齧らせるのニャ」
「いざという時に、取っておいたほうが良くないか?」
「ニャぁに、また探せばよかろう」
「いや、やっぱだめ! おあずけ」
随分森の奥まできてしまった。帰り道に魔獣に遭遇するかもしれないし、その時のために、温存しておきべきだ。
「魔獣の心配をしておるのニャろ? 白虎に戻ったニャレなら、別荘までひとっ飛びニャぞ」
「背中に乗せてくれるの?」
「人間風情を背に乗せるのは、嫌ニャが、背に腹は代えられニャい」
「よし! お食べ!」
「愛玩動物に餌を与えるような言い方をするニャ!」
白虎の背に乗り、森の中を駆ける。その速さは視界がどんどん狭まる程で、ものの数分で別荘に着いてしまった。
「は、速いね……さすが四聖獣」
「ガハハ、当たり前であろう。我は白虎様だからな」
「っていうか、別荘が、立派な屋敷になってる!!」
「うむ。良い仕事じゃ。我が眷属たちは……流石にもう消滅したか」
僕は、小白虎の姿に戻ったのを見計らって、屋敷の中へと入る。
見違えるような豪華な内装に生まれ変わった屋敷のなかに、女の人型の眷属がメイドの格好をして、立っている。
「おかえりなさいませ、白虎様、ライカ様」
「「しゃ、喋ったー!!」」
「ニャぁ、ライカよ……」
「言うな、小白虎。言いたいことはわかる」
取り敢えず、掃除と修繕が必要なこの別荘をなんとかしなければならい。
草がボーボーに生えた庭を抜け、別荘の扉を開ける。
「こりゃ、相当ひどいなぁ。片付けをしなければ、寝ることもできなそうだ」
「そうだニャ。埃もひどいしニャ」
明らかに使わないであろう、ガラクタやゴミを運び始める僕を、日の当たる窓辺に寝転がりながら眺める小白虎。
「おい、手伝ってくれよ。猫の手も借りたいくらいなんだから」
「実際の猫の手なんて、借りてもニャんにもならんぞ。この身体じゃ物も運べニャい」
「たしかになぁ。でも、なんか怠けてるみたいで目障りだよ」
「貴様、四聖獣であるニャレの事を目障りとは……不敬だニャ」
猫の手も役には立たないけど、子供の僕だって大した労動力にはならない。
結局、その日は、寝床を確保するだけのスペースを掃除できただけだった。
「もうヘトヘトだよ……」
「この分ニャと、しばらく掃除の日々が続きそうだニャぁ」
次の日も、掃除に明け暮れていた。
小白虎はというと、僕が掃除している姿を見るだけに飽きたらしく、別荘の周りを散歩してくるそうだ。
――今頃、蝶々にでも、じゃらされているんだろうさ。
部屋を片付けていると、書斎らしきところに、小さな宝石箱を見つけた。
開けてみると、緑色に輝く石が輝いている。
「これ……マタタビ石だよな」
僕は、机においてある羽ペンを二本、手に取り、魔力を流した。
「『ダウジング』マタタビ石」
キィィィィィン。
羽ペンは、宝石箱の中で輝く石の方向を向く。
「やっぱりマタタビ石だ。というか、羽ペンでもダウジング出来るんだな……」
新たな発見であった。剣だけではなくフライパンに魔法を付与した料理長さんの話しが頭をよぎった。
「ライカよ、片付けは進んでいるかニャ?」
「全然さ。それより、これを見てみろよ」
僕は、背中に隠したマタタビ石を、小白虎に見せびらかす。
「ウニャニャニャ! マタタビ石じゃニャいか! でかしたぞ。早くニャレによこせ」
「別にいいけどさ。これ食べて、白虎になったら手伝ってくれるか?」
「ウニャ! 手伝うぞ! 手伝うから、早くよこせニャ」
「よし! 約束だぞ」
僕は、小白虎に向かって、マタタビ石を転がした。
小白虎はそれを、器用に転がしながら、家の外に持ってゆく。
「食べないの?」
「阿呆め。家の中で齧ったら、この家が壊れてしまうニャ」
「あ、そうか」
庭に出て、嬉しそうにマタタビ石に齧り付くと、小白虎の身体はみるみる巨大化していき、白虎の姿を取り戻した。
「美味い! 美味いぞ! 至福の時じゃ」
白虎は、地面に寝転び、満足そうな顔をしている。
「さて、約束通り、片付けを手伝ってもらうからな」
「わかっておる。我にまかせておけ」
白虎は立ち上がると、自分の毛を毟り、辺りにばら撒いた。
その毛は、魔力を帯びており、どんどんと人型へと変化していく。
「な、何? こいつら」
「ガハハハ。我の眷属じゃ。昔はこうやって、よく人間どもの手伝いをしてやったもんじゃ。懐かしい。」
この国ができるより、はるか昔、この土地の人間は白虎を崇拝していた。人間はマタタビ石を奉納するかわりに、白虎の遣わした眷属が、建築や農業の手伝いをしていたらしい。
「七、八、九……一〇体か。まあ、この純度のマタタビ石程度なら、こんなものか」
眷属たちは、白虎の指示で、別荘の掃除や修繕を始める。
せっせと働くその姿に、僕は感動する。
「すごいよ!白……」
振り向くと、そこにはいつもの小白虎がちょこんと座っていた。
「さて、労働はこやつらに任せて、ニャレたちはマタタビ石探しにでかけるニャ」
「うん。食材も無いしね。森に入ろうか!」
◇◇◇
森の中は、昼間でも真っ暗だ。広葉樹が葉を広げ太陽の光を遮っているからだ。
「ねえ、あの眷属たちは、いつまで生きてるの?」
「魔素が切れるまでだから、長くて二日ってところかニャ」
「意外と、短いんだね」
「ニャに。二~三日、森でマタタビ石を探して、帰る頃には仕事はおわってるはずニャ」
この森はとにかく広大だ。しかも、どこを見渡しても木、木、木。同じ景色ばかりで、普通なら迷ってしまうだろう。
しかし、この森に数千年も居る小白虎、更には僕の『ダウジング』もあるから、心配は要らない。
僕たちは、数日間、獣や小動物の狩り、果実を集めた。
「『ダウジング』マタタビ石!」
キィィィィィン。
「あ、反応してる……」
「ウニャ! どこニャ! 早く剣を飛ばすのニャ」
僕たちは、マタタビ石に向かって飛んでいく剣を追いかけて、結構な距離を走る。
途中、剣を見失ったが、なんとかマタタビ石を発見できた。
「さぁ、早くニャレに齧らせるのニャ」
「いざという時に、取っておいたほうが良くないか?」
「ニャぁに、また探せばよかろう」
「いや、やっぱだめ! おあずけ」
随分森の奥まできてしまった。帰り道に魔獣に遭遇するかもしれないし、その時のために、温存しておきべきだ。
「魔獣の心配をしておるのニャろ? 白虎に戻ったニャレなら、別荘までひとっ飛びニャぞ」
「背中に乗せてくれるの?」
「人間風情を背に乗せるのは、嫌ニャが、背に腹は代えられニャい」
「よし! お食べ!」
「愛玩動物に餌を与えるような言い方をするニャ!」
白虎の背に乗り、森の中を駆ける。その速さは視界がどんどん狭まる程で、ものの数分で別荘に着いてしまった。
「は、速いね……さすが四聖獣」
「ガハハ、当たり前であろう。我は白虎様だからな」
「っていうか、別荘が、立派な屋敷になってる!!」
「うむ。良い仕事じゃ。我が眷属たちは……流石にもう消滅したか」
僕は、小白虎の姿に戻ったのを見計らって、屋敷の中へと入る。
見違えるような豪華な内装に生まれ変わった屋敷のなかに、女の人型の眷属がメイドの格好をして、立っている。
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