5 / 52
ライカと白虎編
第五話 白虎現る
しおりを挟む
――このバカでかい、白い虎はどこから現れたんだ……?
「グルルルル。久しぶりにこの姿に戻れたわ」
「え……え……」
「おい、人間。マタタビ石をもっとよこせ」
「ま、まって、そんなことより魔獣が……」
一匹目の魔獣より、大きく、更に立派な赤い鬣を蓄えた魔獣は、こちらを威嚇しながら、襲いかかってくる。
「あ? 魔獣だと?」
白虎は魔獣に視線を向けると同時に、前足を振り切る。
その前足は僕の頭上すれすれを通り抜け、僕を吹き飛ばしそうなほどの風圧が巻き起こった。
「ふん、小さな毛玉ごときが、我の食事調達の話しの腰を折るなぞ……実に不快だ」
魔獣を見ると、白虎の爪により細切れの肉塊になった魔獣だったものが、地面に転がっている。
「さあ、小うるさい毛玉はいなくなったぞ。おい、人間。我にマタタビ石をもっとよこすのだ」
「マタタビ石って、さっきの緑の石みたいな?」
「そうだ! まだあるのだろう。早く我によこせ。さもなくば細切れにするぞ」
「いや、もう無いんだよ。ごめんな」
「なんだと! 嘘をつくとお前も、肉塊に変えるぞ」
白虎は、僕に向かって鋭い爪を振り下ろす。それは、屋敷に飾られた白虎の絵画に酷似していた。
その、迫力と、覇気に僕は身動きが取れない。
ポフッ
「へ? ポフッ?」
僕の頭に、柔らかい肉球の感触が伝わった。
眼の前には、もふもふとした虎柄の白猫がいる。
「わぁぁ、折角、本来のニャレの姿を取り戻したはずニャのに、また猫の姿に」
「お前、ふわふわしてて、可愛いな」
「おい、人間風情が、ニャレのことを可愛いだと!?切り裂いてやるニャ」
両前足の爪で僕を引っ掻こうとするが、僕に首根っこを掴まれ、その爪は空をきるのだった。
「ふぅ。もういい。ニャレは疲れたニャ」
「おまえ、一体、何なんだ?」
「よくぞ聞いてくれた。聞いて驚くニャ! 三〇〇〇年前より、この地を守護している、白虎様とはニャレのことニャ」
やっぱり、白虎か。あのでかい姿、ホワイトス家が守り神と崇める四神獣、白虎そのものだったもんな。
「で、なんで猫になったんだ?」
「マタタビ石が少ないからニャ。この一〇〇〇年めっきりダウジングの……」
「お前、ダウジングの事を知っているのか!」
「ウニャ。さっき、お前が使ってたあれニャ。久しぶりに出会ったぞ」
僕のスキル『ダウジング』を知っているなんて、三〇〇〇年生きているというのは、確かなのかもしれない。
「ふむ。 すごいな。お前、六つ星か」
「え? わかるの?」
「当たり前ニャ。ニャレは神に等しき存在ニャぞ」
「ダウジングのこと、教えてくれないか?」
白虎と名乗る猫は、あぐらをかき、僕を目の前に座らせるように手招きをする。
「さて、色々教えてやるかニャ」
「お願いします。小白虎先生!」
「誰が小白虎ニャ! よし。まずはどこから話すかニャぁ」
猫曰く、この世界には四聖獣と呼ばれる四柱が存在していて、それら束ねる神が、人々の繁栄のために、神託を授けるらしい。
四聖獣が力を保つには、マタタビ石のような聖石が必要で、神は定期的にそれを見つけ出すことが出来るダウジングのスキルを神託で授けていたのだとか。
そして、一〇〇〇年前より、四聖獣と神が敵対するようになった。
神は、四聖獣を弱体化させるために、神託の際、人間にダウジングのスキルを授けないようになった。
「だから、ニャレたちは力を失い、猫などという姿でしかいられなくなったのニャ」
「へぇ、では、なぜ僕はダウジングを授かったのかな?」
「そんニャのは知らん。神の気まぐれか、はたまたボケてしまって間違えたのか」
とにかく、僕のユニークスキル『ダウジング』の正体はわかった。
探し求める方向を示す、コンパスみたいなものだろう。
「ちなみにニャ。お前、剣で『ダウジング』をするなんて効率がわるいニャぞ」
「え? そうなの?」
「あんな重い物を動かすなんて、六つ星だからできる芸当だニャ」
「剣じゃないなら、どんな得物がいいのかな」
「それはニャ……追々おしえてやるニャ」
――追々って、まさか、コイツ僕についてくる気なのか?
「さて、マタタビ石も探さないと行けないしニャ。人間、そろそろ行こうニャ」
「やっぱり、ついてくる気かよ」
「当たり前ニャ。お前、名前は?」
「僕は、ライカ。ライカ・ホワイトス」
「ホワイトス……ウニャ。あのガキの子孫だったのニャな」
「小白虎は、僕のご先祖様をしっているの?」
「誰が小白虎ニャーー!」
こうして、僕と小白虎の旅は始まったのだ。
取り敢えず、目指すは別荘だが、今日は野営になりそうだな。
僕たちは、拓けた平ら場所に火を焚き、料理長さんが作ってくれたお弁当を広げた。
「おい、小白虎。たまごサンド食べる?」
「ふん、そんなもの、このニャレが食うはずなかろう。マタタビ石ニャ、マタタビ石を取って参れ」
「やだよ、もう疲れたし……」
「ニャらもう、ションベンして寝るニャ」
小白虎は木陰に行き、用を足すと、前足で器用に土を掛ける。
「お前、本当に白虎か? おしっこの仕方、ただの猫だぞ」
「うるさいニャ! これは、どうしてもやってしまう習性なのニャ」
「あはははは」
「笑うニャ! ひき肉にしてしまうぞ」
「グルルルル。久しぶりにこの姿に戻れたわ」
「え……え……」
「おい、人間。マタタビ石をもっとよこせ」
「ま、まって、そんなことより魔獣が……」
一匹目の魔獣より、大きく、更に立派な赤い鬣を蓄えた魔獣は、こちらを威嚇しながら、襲いかかってくる。
「あ? 魔獣だと?」
白虎は魔獣に視線を向けると同時に、前足を振り切る。
その前足は僕の頭上すれすれを通り抜け、僕を吹き飛ばしそうなほどの風圧が巻き起こった。
「ふん、小さな毛玉ごときが、我の食事調達の話しの腰を折るなぞ……実に不快だ」
魔獣を見ると、白虎の爪により細切れの肉塊になった魔獣だったものが、地面に転がっている。
「さあ、小うるさい毛玉はいなくなったぞ。おい、人間。我にマタタビ石をもっとよこすのだ」
「マタタビ石って、さっきの緑の石みたいな?」
「そうだ! まだあるのだろう。早く我によこせ。さもなくば細切れにするぞ」
「いや、もう無いんだよ。ごめんな」
「なんだと! 嘘をつくとお前も、肉塊に変えるぞ」
白虎は、僕に向かって鋭い爪を振り下ろす。それは、屋敷に飾られた白虎の絵画に酷似していた。
その、迫力と、覇気に僕は身動きが取れない。
ポフッ
「へ? ポフッ?」
僕の頭に、柔らかい肉球の感触が伝わった。
眼の前には、もふもふとした虎柄の白猫がいる。
「わぁぁ、折角、本来のニャレの姿を取り戻したはずニャのに、また猫の姿に」
「お前、ふわふわしてて、可愛いな」
「おい、人間風情が、ニャレのことを可愛いだと!?切り裂いてやるニャ」
両前足の爪で僕を引っ掻こうとするが、僕に首根っこを掴まれ、その爪は空をきるのだった。
「ふぅ。もういい。ニャレは疲れたニャ」
「おまえ、一体、何なんだ?」
「よくぞ聞いてくれた。聞いて驚くニャ! 三〇〇〇年前より、この地を守護している、白虎様とはニャレのことニャ」
やっぱり、白虎か。あのでかい姿、ホワイトス家が守り神と崇める四神獣、白虎そのものだったもんな。
「で、なんで猫になったんだ?」
「マタタビ石が少ないからニャ。この一〇〇〇年めっきりダウジングの……」
「お前、ダウジングの事を知っているのか!」
「ウニャ。さっき、お前が使ってたあれニャ。久しぶりに出会ったぞ」
僕のスキル『ダウジング』を知っているなんて、三〇〇〇年生きているというのは、確かなのかもしれない。
「ふむ。 すごいな。お前、六つ星か」
「え? わかるの?」
「当たり前ニャ。ニャレは神に等しき存在ニャぞ」
「ダウジングのこと、教えてくれないか?」
白虎と名乗る猫は、あぐらをかき、僕を目の前に座らせるように手招きをする。
「さて、色々教えてやるかニャ」
「お願いします。小白虎先生!」
「誰が小白虎ニャ! よし。まずはどこから話すかニャぁ」
猫曰く、この世界には四聖獣と呼ばれる四柱が存在していて、それら束ねる神が、人々の繁栄のために、神託を授けるらしい。
四聖獣が力を保つには、マタタビ石のような聖石が必要で、神は定期的にそれを見つけ出すことが出来るダウジングのスキルを神託で授けていたのだとか。
そして、一〇〇〇年前より、四聖獣と神が敵対するようになった。
神は、四聖獣を弱体化させるために、神託の際、人間にダウジングのスキルを授けないようになった。
「だから、ニャレたちは力を失い、猫などという姿でしかいられなくなったのニャ」
「へぇ、では、なぜ僕はダウジングを授かったのかな?」
「そんニャのは知らん。神の気まぐれか、はたまたボケてしまって間違えたのか」
とにかく、僕のユニークスキル『ダウジング』の正体はわかった。
探し求める方向を示す、コンパスみたいなものだろう。
「ちなみにニャ。お前、剣で『ダウジング』をするなんて効率がわるいニャぞ」
「え? そうなの?」
「あんな重い物を動かすなんて、六つ星だからできる芸当だニャ」
「剣じゃないなら、どんな得物がいいのかな」
「それはニャ……追々おしえてやるニャ」
――追々って、まさか、コイツ僕についてくる気なのか?
「さて、マタタビ石も探さないと行けないしニャ。人間、そろそろ行こうニャ」
「やっぱり、ついてくる気かよ」
「当たり前ニャ。お前、名前は?」
「僕は、ライカ。ライカ・ホワイトス」
「ホワイトス……ウニャ。あのガキの子孫だったのニャな」
「小白虎は、僕のご先祖様をしっているの?」
「誰が小白虎ニャーー!」
こうして、僕と小白虎の旅は始まったのだ。
取り敢えず、目指すは別荘だが、今日は野営になりそうだな。
僕たちは、拓けた平ら場所に火を焚き、料理長さんが作ってくれたお弁当を広げた。
「おい、小白虎。たまごサンド食べる?」
「ふん、そんなもの、このニャレが食うはずなかろう。マタタビ石ニャ、マタタビ石を取って参れ」
「やだよ、もう疲れたし……」
「ニャらもう、ションベンして寝るニャ」
小白虎は木陰に行き、用を足すと、前足で器用に土を掛ける。
「お前、本当に白虎か? おしっこの仕方、ただの猫だぞ」
「うるさいニャ! これは、どうしてもやってしまう習性なのニャ」
「あはははは」
「笑うニャ! ひき肉にしてしまうぞ」
379
■□■□■□■□■□
【書籍化進行中】シリーズ作『僕の★★★★★★六つ星スキルは伝説級? ~雑魚だと追放されたので、もふもふ白虎と自由気ままなスローライフ~』の続編を書きました。是非続きをお読みいただければ幸いです!「ダウジング」で検索!
僕の★★★★★★六つ星スキルは伝説級? 【ルシア奪還編】
ライカの冒険譚をお楽しみください
■□■□■□■□■□
【書籍化進行中】シリーズ作『僕の★★★★★★六つ星スキルは伝説級? ~雑魚だと追放されたので、もふもふ白虎と自由気ままなスローライフ~』の続編を書きました。是非続きをお読みいただければ幸いです!「ダウジング」で検索!
僕の★★★★★★六つ星スキルは伝説級? 【ルシア奪還編】
ライカの冒険譚をお楽しみください
■□■□■□■□■□
お気に入りに追加
961
あなたにおすすめの小説
辻ヒーラー、謎のもふもふを拾う。社畜俺、ダンジョンから出てきたソレに懐かれたので配信をはじめます。
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ブラック企業で働く社畜の辻風ハヤテは、ある日超人気ダンジョン配信者のひかるんがイレギュラーモンスターに襲われているところに遭遇する。
ひかるんに辻ヒールをして助けたハヤテは、偶然にもひかるんの配信に顔が映り込んでしまう。
ひかるんを助けた英雄であるハヤテは、辻ヒールのおじさんとして有名になってしまう。
ダンジョンから帰宅したハヤテは、後ろから謎のもふもふがついてきていることに気づく。
なんと、謎のもふもふの正体はダンジョンから出てきたモンスターだった。
もふもふは怪我をしていて、ハヤテに助けを求めてきた。
もふもふの怪我を治すと、懐いてきたので飼うことに。
モンスターをペットにしている動画を配信するハヤテ。
なんとペット動画に自分の顔が映り込んでしまう。
顔バレしたことで、世間に辻ヒールのおじさんだとバレてしまい……。
辻ヒールのおじさんがペット動画を出しているということで、またたくまに動画はバズっていくのだった。
他のサイトにも掲載
なろう日間1位
カクヨムブクマ7000
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始!
2024/2/21小説本編完結!
旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です
※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。
※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。
生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。
伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。
勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。
代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。
リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。
ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。
タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。
タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。
そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。
なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。
レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。
いつか彼は血をも超えていくーー。
さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。
一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。
彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。
コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ!
・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持
・12/28 ハイファンランキング 3位
ブラック宮廷から解放されたので、のんびりスローライフを始めます! ~最強ゴーレム使いの気ままな森暮らし~
ヒツキノドカ
ファンタジー
「クレイ・ウェスタ―! 貴様を宮廷から追放する!」
ブラック宮廷に勤めるゴーレム使いのクレイ・ウェスターはある日突然クビを宣告される。
理由は『不当に高い素材を買いあさったこと』とされたが……それはクレイに嫉妬する、宮廷魔術師団長の策略だった。
追放されたクレイは、自由なスローライフを求めて辺境の森へと向かう。
そこで主人公は得意のゴーレム魔術を生かしてあっという間に快適な生活を手に入れる。
一方宮廷では、クレイがいなくなったことで様々なトラブルが発生。
宮廷魔術師団長は知らなかった。
クレイがどれほど宮廷にとって重要な人物だったのか。
そして、自分では穴埋めできないほどにクレイと実力が離れていたことも。
「こんなはずでは……」と嘆きながら宮廷魔術師団長はクレイの元に向かい、戻ってくるように懇願するが、すでに理想の生活を手に入れたクレイにあっさり断られてしまう。
これはブラック宮廷から解放された天才ゴーレム使いの青年が、念願の自由なスローライフを満喫する話。
ーーーーーー
ーーー
※4/29HOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
※推敲はしていますが、誤字脱字があるかもしれません。
見つけた際はご報告いただけますと幸いです……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる