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37話
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「ーーまた見つけた」
【鑑定士】トビが採取を始めたというもの、薬草の場所を発見しては次々に集めていた。
「こんなに簡単に見つけるなんてすごいですね!」
普通だったら、トビのようにただ歩くだけで見つかったりはしないので、【剣士】シーナは驚くばかりだ。
「ただ、この辺はほとんど採り尽くしたのでそろそろ移動しないといけませんね」
これまでの採取は泉周辺という、ほとんど魔物が現れない場所で行なっていたから安全だったけど、大量に集めようと思うと探索範囲を広げないといけなかった。
泉周辺から離れたら魔物も現れ始めるので、退屈してたであろう護衛であるシーナの出番だ。
「わかりました。
魔物が現れたら任せてください」
トビが移動すると話すと、シーナがやる気に満ちていた。
もしかしたら、今まで何もできなかった分、ここで役に立ちたいのかもしれない。
「じゃあ移動しましょうか」
トビはシーナの言葉を信じて、移動することにした。
◇◇◇
「ーー前方からスライムがきます」
「任せてください」
トビ達は泉からだいぶ離れた位置に場所を移動すると、今までいなかった魔物が時折現れ始めた。
トビは薬草採取しながら、近付く魔物を鑑定スキルで感知し、シーナに討伐してもらう。
ーーポヨンッ
「やぁっ!」
昨日のウルフを討伐する時も思ったが、シーナの戦い方は冒険者としてかなり安定していると思う。
巨大なバッグを持った状態で戦うことができないトビは、シーナに護衛を任せてよかったと感じるほどだ。
ーーパキンッ
「終わりました」
それに、シーナの討伐するスピードはかなり速く、出没する機会が多いスライム相手だったら、全く寄せ付けないほどあっという間に終わる。
守られている側としては、かなり心強い。
「ありがとうございます。
採取もあと少しなので、もう少しだけお願いします」
「わかりました」
シーナが護衛してくれているおかげで、魔物がいる場所でもトビの薬草採取は捗り、巨大なバッグの容量も一杯になりつつあった。
ーーガサガサッ
「ん?これは!」
トビが更に採取しようと場所を変えた時、またしても魔物の反応を捉えた。
「どうしました?」
「前にウルフが二頭います。
ここはやめておいた方がいいですね」
トビが向かおうとした先には、草原から出てきていたウルフが二頭がいた。
昨日のウルフ討伐の時みたいに二人で戦える状態なら問題ないけど、トビは戦えないため、シーナに逃げることを提案する。
「いえ、二頭なら任せてください」
だけどシーナは、逃げないという。
シーナは二頭のウルフ相手に一人で戦うというのだ。
「大丈夫なんですか?」
「昨日トビが教えてくれた弱点さえわかっていれば、二頭いても問題ないです。
そこで待っていてください」
シーナは昨日の共闘の中で、何か掴んだようで任せてほしいと言われた。
【鑑定士】トビが採取を始めたというもの、薬草の場所を発見しては次々に集めていた。
「こんなに簡単に見つけるなんてすごいですね!」
普通だったら、トビのようにただ歩くだけで見つかったりはしないので、【剣士】シーナは驚くばかりだ。
「ただ、この辺はほとんど採り尽くしたのでそろそろ移動しないといけませんね」
これまでの採取は泉周辺という、ほとんど魔物が現れない場所で行なっていたから安全だったけど、大量に集めようと思うと探索範囲を広げないといけなかった。
泉周辺から離れたら魔物も現れ始めるので、退屈してたであろう護衛であるシーナの出番だ。
「わかりました。
魔物が現れたら任せてください」
トビが移動すると話すと、シーナがやる気に満ちていた。
もしかしたら、今まで何もできなかった分、ここで役に立ちたいのかもしれない。
「じゃあ移動しましょうか」
トビはシーナの言葉を信じて、移動することにした。
◇◇◇
「ーー前方からスライムがきます」
「任せてください」
トビ達は泉からだいぶ離れた位置に場所を移動すると、今までいなかった魔物が時折現れ始めた。
トビは薬草採取しながら、近付く魔物を鑑定スキルで感知し、シーナに討伐してもらう。
ーーポヨンッ
「やぁっ!」
昨日のウルフを討伐する時も思ったが、シーナの戦い方は冒険者としてかなり安定していると思う。
巨大なバッグを持った状態で戦うことができないトビは、シーナに護衛を任せてよかったと感じるほどだ。
ーーパキンッ
「終わりました」
それに、シーナの討伐するスピードはかなり速く、出没する機会が多いスライム相手だったら、全く寄せ付けないほどあっという間に終わる。
守られている側としては、かなり心強い。
「ありがとうございます。
採取もあと少しなので、もう少しだけお願いします」
「わかりました」
シーナが護衛してくれているおかげで、魔物がいる場所でもトビの薬草採取は捗り、巨大なバッグの容量も一杯になりつつあった。
ーーガサガサッ
「ん?これは!」
トビが更に採取しようと場所を変えた時、またしても魔物の反応を捉えた。
「どうしました?」
「前にウルフが二頭います。
ここはやめておいた方がいいですね」
トビが向かおうとした先には、草原から出てきていたウルフが二頭がいた。
昨日のウルフ討伐の時みたいに二人で戦える状態なら問題ないけど、トビは戦えないため、シーナに逃げることを提案する。
「いえ、二頭なら任せてください」
だけどシーナは、逃げないという。
シーナは二頭のウルフ相手に一人で戦うというのだ。
「大丈夫なんですか?」
「昨日トビが教えてくれた弱点さえわかっていれば、二頭いても問題ないです。
そこで待っていてください」
シーナは昨日の共闘の中で、何か掴んだようで任せてほしいと言われた。
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