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35話
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「そういうことなら、そのクエスト受けます!」
【鑑定士】トビは、ギルドからお願いされた薬草採取のクエストが人助けだと知り、受けることにした。
「よかった。
本当にありがとうございます」
トビにとって今日がEランク冒険者になって初めてのクエストだったけど、受付嬢もトビに期待してくれていたようなので受けて正解だろう。
「いえいえ」
「あ、それと、このクエストは報酬額が本来の倍に設定されていますので、他の冒険者も参加しているかもしれません」
報酬を倍にしてまで受けてほしいということは、相当切羽詰まった状態なのだろう。
◇◇◇
ーーそれからというのも、トビはギルドからお願いされたクエストを受け、準備のために店に立ち寄った。
薬草が大量に必要だという話だったので、いつも所持しているバッグよりも更に大きいバッグを用意しようと思ったのだ。
ただ、バッグが大きすぎるとトビの使う回避を重視した戦闘スタイルに支障が出るため、慎重に選ばないといけない。
「ーーあ、トビさん!」
そんな時、トビに声をかけてくる者がいた。
「シーナさん。
一日ぶりですね」
声をかけてきたのは、【剣士】シーナ。
昨日のウルフ討伐でお世話になった冒険者だ。
まさか次の日に街で偶然出会うとは思わなかった。
「クエストに行く準備ですか?」
トビが今いる場所は冒険者がクエスト前に立ち寄る店であり、そういう質問がくる。
「はい。
今回は採取クエストを受けたので、その準備を・・・」
「あ、一緒ですね。
私も採取クエストを受けました」
すると、シーナが受けたクエストも採取クエストだという。
「もしかして、ギルドから依頼された薬草採取ですか?」
「そうです。
トビさんもですか?」
なんと、シーナもギルドから依頼された薬草採取を受けたようだ。
「はい。
受付嬢さんから依頼されて・・・」
「そうだったんですね。
私の場合はほぼ義務です・・・」
その後も話を聞いていると、トビは依頼でクエスト受けたけど、シーナはどこか違うようだった。
「どういうことですか?」
「実は、今回のレイド戦には私の所属するギルドも参加していたのです・・・」
シーナの話では、シーナが所属するギルドーー【正義】も大手ギルドとしてレイド戦に参加していたらしい。
それで参加した【正義】のメンバーもかなり負傷者が出たようだ。
そこで、負傷したギルドメンバーを助けるために、参加できなかったギルドメンバーが薬草採取を義務づけられた。
シーナもその一員ということ。
「それは大変ですね・・・」
まさか同じギルドのメンバーが負傷しているとなれば、責任は重大である。
「もちろん放ってはおけません・・・。
しかし私、採取が苦手なんです・・・」
するとシーナは、助けたい気持ちはあるけど、薬草採取が苦手と話した。
【鑑定士】トビは、ギルドからお願いされた薬草採取のクエストが人助けだと知り、受けることにした。
「よかった。
本当にありがとうございます」
トビにとって今日がEランク冒険者になって初めてのクエストだったけど、受付嬢もトビに期待してくれていたようなので受けて正解だろう。
「いえいえ」
「あ、それと、このクエストは報酬額が本来の倍に設定されていますので、他の冒険者も参加しているかもしれません」
報酬を倍にしてまで受けてほしいということは、相当切羽詰まった状態なのだろう。
◇◇◇
ーーそれからというのも、トビはギルドからお願いされたクエストを受け、準備のために店に立ち寄った。
薬草が大量に必要だという話だったので、いつも所持しているバッグよりも更に大きいバッグを用意しようと思ったのだ。
ただ、バッグが大きすぎるとトビの使う回避を重視した戦闘スタイルに支障が出るため、慎重に選ばないといけない。
「ーーあ、トビさん!」
そんな時、トビに声をかけてくる者がいた。
「シーナさん。
一日ぶりですね」
声をかけてきたのは、【剣士】シーナ。
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まさか次の日に街で偶然出会うとは思わなかった。
「クエストに行く準備ですか?」
トビが今いる場所は冒険者がクエスト前に立ち寄る店であり、そういう質問がくる。
「はい。
今回は採取クエストを受けたので、その準備を・・・」
「あ、一緒ですね。
私も採取クエストを受けました」
すると、シーナが受けたクエストも採取クエストだという。
「もしかして、ギルドから依頼された薬草採取ですか?」
「そうです。
トビさんもですか?」
なんと、シーナもギルドから依頼された薬草採取を受けたようだ。
「はい。
受付嬢さんから依頼されて・・・」
「そうだったんですね。
私の場合はほぼ義務です・・・」
その後も話を聞いていると、トビは依頼でクエスト受けたけど、シーナはどこか違うようだった。
「どういうことですか?」
「実は、今回のレイド戦には私の所属するギルドも参加していたのです・・・」
シーナの話では、シーナが所属するギルドーー【正義】も大手ギルドとしてレイド戦に参加していたらしい。
それで参加した【正義】のメンバーもかなり負傷者が出たようだ。
そこで、負傷したギルドメンバーを助けるために、参加できなかったギルドメンバーが薬草採取を義務づけられた。
シーナもその一員ということ。
「それは大変ですね・・・」
まさか同じギルドのメンバーが負傷しているとなれば、責任は重大である。
「もちろん放ってはおけません・・・。
しかし私、採取が苦手なんです・・・」
するとシーナは、助けたい気持ちはあるけど、薬草採取が苦手と話した。
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