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7話
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◇◇◇
ーー次の日。
【鑑定士】トビは、あの後報酬を受け取り宿屋に戻ると、倒れるように眠ってしまっていた。
宿屋に戻るまでは気付かなかったが、冒険者になったり、初めてクエストを受けたりして疲労が溜まっていたのかもしれない。
ただ目を覚ませば、すっかり疲れも取れていた。
そんな今、トビはまた冒険者ギルド【平和】へとやってきていた。
目的はもちろん、クエストを受けることだ。
昨日の初クエストでそれなりに稼ぐことができたけど、冒険者としてまだ知識がない。
まだまだ経験を積まないといけないと思ったから。
「ーー今度はこのクエストを受けます」
昨日のように受付嬢から受けられるクエストを見せてもらい、一枚のクエストを選んだ。
今度はもう一つの採取クエスト、解毒草採取だ。
「わかりました。
クエスト説明は必要ですか?」
「お願いします」
トビは薬草採取に向かった時のように、あらかじめ受付嬢から解毒草の情報をもらう。
「ではーー・・・」
解毒草が多く採れる場所は薬草と同じ泉の周辺になる。
特徴的な葉をしていて、見つければすぐにわかるだろう。
ただ数が少なく、見つけるのが困難。
「ーー以上になります。
くれぐれも無理はしないでくださいね」
昨日と同じように受付嬢からもらった情報通りに探索してみることにする。
◇◇◇
「ーーお、あった!」
早速泉の周辺にやってきている。
鑑定スキルを使いつつ探していると、やっと一束見つけることができた。
受付嬢が言ってた通り、結構歩き回らないとなかなか見つからないようだ。
「ん~・・・」
鑑定スキルを使っても見つけるのに時間が掛かるとわかったトビは他の探索方法がないか考える。
今の鑑定スキルでは目で見たものしか鑑定できていない。
この鑑定できる範囲を目に見える範囲のものへと鑑定できるようになれば探索範囲が広がると考えた。
『範囲鑑定』
その瞬間、たった今考えた鑑定方法にスキル名がつき、新たな鑑定スキルが解放された。
「できた!」
その鑑定スキルは、先程考えた通りのスキルだ。
トビが見える範囲(ものが識別できる距離)までを360度すべて見渡し、鑑定できるようになった。
その鑑定結果は見なくても脳に直接映し出される。
この鑑定スキルがあれば探索範囲が大いに広がるだろう。
「ーーここにもある」
それから新たな鑑定スキルを使いつつ、解毒草を探してみると、先程なかなか見つからなかったのが嘘のように次々に見つかった。
このスキルの利点は、目に見える範囲にあればたとえ見えてなくても鑑定できることにある。
例えば、木の後ろや茂みの中で実物が見えない状態でも鑑定することができるのだ。
これにより範囲が広がっただけでなく、見落とすこともなくなる。
ーー次の日。
【鑑定士】トビは、あの後報酬を受け取り宿屋に戻ると、倒れるように眠ってしまっていた。
宿屋に戻るまでは気付かなかったが、冒険者になったり、初めてクエストを受けたりして疲労が溜まっていたのかもしれない。
ただ目を覚ませば、すっかり疲れも取れていた。
そんな今、トビはまた冒険者ギルド【平和】へとやってきていた。
目的はもちろん、クエストを受けることだ。
昨日の初クエストでそれなりに稼ぐことができたけど、冒険者としてまだ知識がない。
まだまだ経験を積まないといけないと思ったから。
「ーー今度はこのクエストを受けます」
昨日のように受付嬢から受けられるクエストを見せてもらい、一枚のクエストを選んだ。
今度はもう一つの採取クエスト、解毒草採取だ。
「わかりました。
クエスト説明は必要ですか?」
「お願いします」
トビは薬草採取に向かった時のように、あらかじめ受付嬢から解毒草の情報をもらう。
「ではーー・・・」
解毒草が多く採れる場所は薬草と同じ泉の周辺になる。
特徴的な葉をしていて、見つければすぐにわかるだろう。
ただ数が少なく、見つけるのが困難。
「ーー以上になります。
くれぐれも無理はしないでくださいね」
昨日と同じように受付嬢からもらった情報通りに探索してみることにする。
◇◇◇
「ーーお、あった!」
早速泉の周辺にやってきている。
鑑定スキルを使いつつ探していると、やっと一束見つけることができた。
受付嬢が言ってた通り、結構歩き回らないとなかなか見つからないようだ。
「ん~・・・」
鑑定スキルを使っても見つけるのに時間が掛かるとわかったトビは他の探索方法がないか考える。
今の鑑定スキルでは目で見たものしか鑑定できていない。
この鑑定できる範囲を目に見える範囲のものへと鑑定できるようになれば探索範囲が広がると考えた。
『範囲鑑定』
その瞬間、たった今考えた鑑定方法にスキル名がつき、新たな鑑定スキルが解放された。
「できた!」
その鑑定スキルは、先程考えた通りのスキルだ。
トビが見える範囲(ものが識別できる距離)までを360度すべて見渡し、鑑定できるようになった。
その鑑定結果は見なくても脳に直接映し出される。
この鑑定スキルがあれば探索範囲が大いに広がるだろう。
「ーーここにもある」
それから新たな鑑定スキルを使いつつ、解毒草を探してみると、先程なかなか見つからなかったのが嘘のように次々に見つかった。
このスキルの利点は、目に見える範囲にあればたとえ見えてなくても鑑定できることにある。
例えば、木の後ろや茂みの中で実物が見えない状態でも鑑定することができるのだ。
これにより範囲が広がっただけでなく、見落とすこともなくなる。
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