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67話
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【竜の爪】のリーダーである【大剣使いのロイ】の宣言通り、【竜の爪】対【幻影】の試合が行なわれる。
「メンバーは4人で大丈夫ですか?」
試合を行なう前に審査員である【受付嬢のミリア】がロイ達に質問していた。
試合相手である【幻影】が5人いるに対して、【竜の爪】は4人しかいないから・・・。
「問題ありません。
彼らと戦闘できるメンバーは変わりませんから」
ロイが人数差を問題視しないのは、【幻影】のメンバーが少し特殊な編成をしているからだ。
編成として、前衛職が2人、後衛職が3人のパーティー。
メンバーは、前衛に巨大な盾を持つ【盾使い】と【大槌使い】。
後衛に【魔法使いのクイナ】と【回復職】が2人という特殊なものだ。
ロイは戦えない【回復職】が2人いるということで、実質戦闘できる人数は変わらないと考えたようだ。
「よろしいのでしたら試合を始めますね」
「はい」
ミリアはロイの承諾を得たことで、そのまま試合の流れにもっていく。
ステージ上にいたギルドマスターも試合を始めるということで、既にステージ上から退室していた。
「ではこれより、【竜の爪】対【幻影】の試合を行ないます。
ーーよーい、始め!!」
両者の準備が整った段階で、試合が開始された。
「はぁーっ!」
開始早々に飛び出したのは【竜の爪】のロイと【大槌使いのラット】だった。
ロイ達は先手必勝の戦闘スタイルが好きで、初めに飛び出していくことが多い。
特に今回は【幻影】のメンバーが【盾使い】と【大槌使い】ということで先制攻撃がないという判断だろう。
「ふんっ!」
案の定、【盾使い】が前に出てきて防御態勢を取る。
ロイ達は2人で攻めたことで先手は人数有利な状態になった。
「おらぁーっ!」
ロイの大剣とラットの大槌が【盾使い】を襲う。
ガンッッッッッ
巨大な盾に大剣と大槌が当たり、強烈な音を響かせる。
「なっ!?」
しかし、ロイ達は2人がかりで【盾使い】を退ける予定が盾によって見事に防がれていた。
【盾使い】は、2人からの攻撃を受けても微動だにしなかったのだ。
「全く動かない・・・」
2人がいくら力を込めても全く動く様子がなかった。
「メンバーは4人で大丈夫ですか?」
試合を行なう前に審査員である【受付嬢のミリア】がロイ達に質問していた。
試合相手である【幻影】が5人いるに対して、【竜の爪】は4人しかいないから・・・。
「問題ありません。
彼らと戦闘できるメンバーは変わりませんから」
ロイが人数差を問題視しないのは、【幻影】のメンバーが少し特殊な編成をしているからだ。
編成として、前衛職が2人、後衛職が3人のパーティー。
メンバーは、前衛に巨大な盾を持つ【盾使い】と【大槌使い】。
後衛に【魔法使いのクイナ】と【回復職】が2人という特殊なものだ。
ロイは戦えない【回復職】が2人いるということで、実質戦闘できる人数は変わらないと考えたようだ。
「よろしいのでしたら試合を始めますね」
「はい」
ミリアはロイの承諾を得たことで、そのまま試合の流れにもっていく。
ステージ上にいたギルドマスターも試合を始めるということで、既にステージ上から退室していた。
「ではこれより、【竜の爪】対【幻影】の試合を行ないます。
ーーよーい、始め!!」
両者の準備が整った段階で、試合が開始された。
「はぁーっ!」
開始早々に飛び出したのは【竜の爪】のロイと【大槌使いのラット】だった。
ロイ達は先手必勝の戦闘スタイルが好きで、初めに飛び出していくことが多い。
特に今回は【幻影】のメンバーが【盾使い】と【大槌使い】ということで先制攻撃がないという判断だろう。
「ふんっ!」
案の定、【盾使い】が前に出てきて防御態勢を取る。
ロイ達は2人で攻めたことで先手は人数有利な状態になった。
「おらぁーっ!」
ロイの大剣とラットの大槌が【盾使い】を襲う。
ガンッッッッッ
巨大な盾に大剣と大槌が当たり、強烈な音を響かせる。
「なっ!?」
しかし、ロイ達は2人がかりで【盾使い】を退ける予定が盾によって見事に防がれていた。
【盾使い】は、2人からの攻撃を受けても微動だにしなかったのだ。
「全く動かない・・・」
2人がいくら力を込めても全く動く様子がなかった。
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