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魔法学校編
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「えっ、だっ!? 誰ぇ!?」
幽霊を見たかのように一人取り乱すミネル、それをポカンと口を開けて眺める四人、どうすれば良いかと慌てふためくリィコ、全てが見えていて腹を抱えて笑うワシ。実に混沌とした場が出来上がっていた。
いや、本当ちょっと持って。ここまで笑ったのは久しぶりだからお腹攣りそう。
「ちょ、レタアちゃん笑ってないで説明してよ!」
「っ……、っ、ちょ、まっ……」
ヒーヒー言いながらも、どうにか笑いを収めようと深呼吸してみる。
痺れを切らしたミネルから頭に打撃を入れられ、たんこぶをこさえたまま正座とかいう足を折り畳んだような座り方で皆に向き直る。
ミネルの前世の世界において正座は反省の色を見せるのに役立つ座り方だと聞いていたので、世界は違えど試してみたのだ。
この時にはもう笑いは鳴りを潜め、ただただたんこぶが痛いとしか考えられなかったのは余談だ。これ以上怒らせないためにも治癒魔法も使い控えておくことにしている。
さて、そんなことはどうでもいい。本題に入ろう。早よ説明せい、と皆に急かされてるし。
ええと、まず前提として頭に入れていてもらいたいことだが……。そう言い置いてからリィコの家系に纏わる事を話し、そしてここにその人がいることも話した。
「で、まずは一度見てもらった方が分かりやすいじゃろうから……四人には一時的に魔法を掛けることになるんじゃが……いいか?」
「モノにもよる。」
仁王立ちするガウディロに弁明するよう説明を重ねる。
「ここにいる人間の中ではワシとミネルだけが扱える魔法を、皆の目に施す。見えないモノが見えるようになるだけじゃ。」
「何故レタアとミネルさんだけ……? もしかしてすんごい複雑な魔法だったりするのかしら?」
「ん、レベル二の呪文しか存在しないからな。まだ皆には難しいだろう。」
さてさてということで! と話をすり替えるように首を傾げている筆頭のガウディロの目に手を当てて魔法を付与させていく。一応、生米ウンヌンと呟きながら。
それをあと三人分繰り返してから、リィコへ注目が集まるように手を向ける。すると急に現れたように見えるリィコに皆興味津々の様子だった。
「わっ、ホントだ!」
「っ! 頑張ってなくとも、皆さんに認識される日が来ようとは!!」
そう言って感激しているリィコを囲んでワイワイとお喋りし始める皆のことを一歩引いて眺める。リィコは昨日よりもずっと楽しそうな顔で笑っているようで、こちらとしてもとても嬉しい限りだ。と言ってもまだ魔法を一つ使っただけなのだが。
「レタアちゃん、一体どんな魔法を……?」
「ん、そうじゃな。リィコには知っていてもらった方が良いだろう。だが他言無用だぞ?」
「勿論!」
「今、一時的に皆の目には『感知魔法』を掛けた。」
そうわざわざ言葉にしたことで、一つ引っかかることが頭に浮かんできた。
感知魔法は『魔法』を『感知する』ためのものであるはずだ、ということに。
幽霊を見たかのように一人取り乱すミネル、それをポカンと口を開けて眺める四人、どうすれば良いかと慌てふためくリィコ、全てが見えていて腹を抱えて笑うワシ。実に混沌とした場が出来上がっていた。
いや、本当ちょっと持って。ここまで笑ったのは久しぶりだからお腹攣りそう。
「ちょ、レタアちゃん笑ってないで説明してよ!」
「っ……、っ、ちょ、まっ……」
ヒーヒー言いながらも、どうにか笑いを収めようと深呼吸してみる。
痺れを切らしたミネルから頭に打撃を入れられ、たんこぶをこさえたまま正座とかいう足を折り畳んだような座り方で皆に向き直る。
ミネルの前世の世界において正座は反省の色を見せるのに役立つ座り方だと聞いていたので、世界は違えど試してみたのだ。
この時にはもう笑いは鳴りを潜め、ただただたんこぶが痛いとしか考えられなかったのは余談だ。これ以上怒らせないためにも治癒魔法も使い控えておくことにしている。
さて、そんなことはどうでもいい。本題に入ろう。早よ説明せい、と皆に急かされてるし。
ええと、まず前提として頭に入れていてもらいたいことだが……。そう言い置いてからリィコの家系に纏わる事を話し、そしてここにその人がいることも話した。
「で、まずは一度見てもらった方が分かりやすいじゃろうから……四人には一時的に魔法を掛けることになるんじゃが……いいか?」
「モノにもよる。」
仁王立ちするガウディロに弁明するよう説明を重ねる。
「ここにいる人間の中ではワシとミネルだけが扱える魔法を、皆の目に施す。見えないモノが見えるようになるだけじゃ。」
「何故レタアとミネルさんだけ……? もしかしてすんごい複雑な魔法だったりするのかしら?」
「ん、レベル二の呪文しか存在しないからな。まだ皆には難しいだろう。」
さてさてということで! と話をすり替えるように首を傾げている筆頭のガウディロの目に手を当てて魔法を付与させていく。一応、生米ウンヌンと呟きながら。
それをあと三人分繰り返してから、リィコへ注目が集まるように手を向ける。すると急に現れたように見えるリィコに皆興味津々の様子だった。
「わっ、ホントだ!」
「っ! 頑張ってなくとも、皆さんに認識される日が来ようとは!!」
そう言って感激しているリィコを囲んでワイワイとお喋りし始める皆のことを一歩引いて眺める。リィコは昨日よりもずっと楽しそうな顔で笑っているようで、こちらとしてもとても嬉しい限りだ。と言ってもまだ魔法を一つ使っただけなのだが。
「レタアちゃん、一体どんな魔法を……?」
「ん、そうじゃな。リィコには知っていてもらった方が良いだろう。だが他言無用だぞ?」
「勿論!」
「今、一時的に皆の目には『感知魔法』を掛けた。」
そうわざわざ言葉にしたことで、一つ引っかかることが頭に浮かんできた。
感知魔法は『魔法』を『感知する』ためのものであるはずだ、ということに。
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