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魔法学校編
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その後各自お菓子やジュースを持ち寄る為に一度寮に戻り、学園内の小屋に再度集まった。
「ここで窓側の特権が役に立つとはね……複雑な気分だよ。」
そう苦笑いを零すのはガウディロ。
確かに窓側は余程学園に不利益を生まない限り放置される。寮においてもそれは同様で、外泊届けなんてものを出さなくても何も言われないのだ。
それで問題を起こして退学させる理由を作りたい、という魔力至上主義者の思惑なのかもしれない。が、それは逆を言えば目立たなければやりたい放題なのだ。これを使わない手はない。
「さて、全員揃った所で、暴露大会を始めようと思いま~す! まずは私が。私は変装が得意で、それを駆使して情報を集めていま~す!」
先陣を切ったのはユーリだった。情報通だとは思っていたが、そういう方法だったのか、と関心する。もしユーリが良ければ後でその変装を見てみたいと率直に思った。
「じゃあ次は私ね。小さな頃に死を覚悟するような大きな怪我をしました。何とか一命を取り留めたのだけれども、その代償というようにそれまで持ち合わせていた魔力は消え去りました。それで今に至る、というわけね。」
グリタリアはそう言ってフッと顔を曇らせる。怪我で魔力が失われる、だなんて聞いたことが無かったな。……これも後で調べてみるか。魔法のことで知らないことがあると気になって仕方ないからな。
「じ、じゃあ次はわ、私で……ええと、グリタリアとは正反対で、う、生まれた時から病弱で、魔力も少なかった。だから回復力もなくて、ずっと部屋か病院に篭っていて、友達と遊んだりとかもあまりしてこなかった、かな……。」
自嘲しながらも、何故か嬉しそうに微笑んだニイナ。何に対して嬉しいのか聞いてみると、『今、五人もお友達が出来て嬉しい』のだと言う。ワシがしてきたことは間違っていなかったのだと言われたようで、こちらも嬉しくなった。
「じゃあ次は僕かな。でも僕はこれと言って秘密があるわけでもないなあ……強いて言えば、魔力が少ないと自覚してからは勉強にのめり込んだ、くらいかな? 色んな分野に広く浅く手を出したけど、語学や歴史なんてものは特に楽しくてのめり込んだね。」
ガウディロはそう弾んだ声で言う。ふむ、ワシとは反対で文系に強いのか。それは頼もしい。学校にはテストなんてものもあったような気がするし、その分野で行き詰まったらガウディロに聞こう。そう心の中で決めた。
それから暫くお互いのことを話し、聞き入っていたところで、フッと四人の顔がこちらを向く。
「で、さ。レタアの話をもっと聞きたいと僕たちは思うんだけど……駄目かな?」
生きる歴史、歩く歴史書であるレタア基ラールルに興味津々な四人。特に歴史が大好きなガウディロがな、目をキラキラと輝かせている。
意図的にワシの話をしないようにしていた気遣いには気が付いていた。だからこそ今度はワシの番だな、とその申し出に首を縦に振る。
「そうじゃな……まず何から聞きたい?」
そう聞き返すと、ガウディロが我先にと手を挙げた。
「ここで窓側の特権が役に立つとはね……複雑な気分だよ。」
そう苦笑いを零すのはガウディロ。
確かに窓側は余程学園に不利益を生まない限り放置される。寮においてもそれは同様で、外泊届けなんてものを出さなくても何も言われないのだ。
それで問題を起こして退学させる理由を作りたい、という魔力至上主義者の思惑なのかもしれない。が、それは逆を言えば目立たなければやりたい放題なのだ。これを使わない手はない。
「さて、全員揃った所で、暴露大会を始めようと思いま~す! まずは私が。私は変装が得意で、それを駆使して情報を集めていま~す!」
先陣を切ったのはユーリだった。情報通だとは思っていたが、そういう方法だったのか、と関心する。もしユーリが良ければ後でその変装を見てみたいと率直に思った。
「じゃあ次は私ね。小さな頃に死を覚悟するような大きな怪我をしました。何とか一命を取り留めたのだけれども、その代償というようにそれまで持ち合わせていた魔力は消え去りました。それで今に至る、というわけね。」
グリタリアはそう言ってフッと顔を曇らせる。怪我で魔力が失われる、だなんて聞いたことが無かったな。……これも後で調べてみるか。魔法のことで知らないことがあると気になって仕方ないからな。
「じ、じゃあ次はわ、私で……ええと、グリタリアとは正反対で、う、生まれた時から病弱で、魔力も少なかった。だから回復力もなくて、ずっと部屋か病院に篭っていて、友達と遊んだりとかもあまりしてこなかった、かな……。」
自嘲しながらも、何故か嬉しそうに微笑んだニイナ。何に対して嬉しいのか聞いてみると、『今、五人もお友達が出来て嬉しい』のだと言う。ワシがしてきたことは間違っていなかったのだと言われたようで、こちらも嬉しくなった。
「じゃあ次は僕かな。でも僕はこれと言って秘密があるわけでもないなあ……強いて言えば、魔力が少ないと自覚してからは勉強にのめり込んだ、くらいかな? 色んな分野に広く浅く手を出したけど、語学や歴史なんてものは特に楽しくてのめり込んだね。」
ガウディロはそう弾んだ声で言う。ふむ、ワシとは反対で文系に強いのか。それは頼もしい。学校にはテストなんてものもあったような気がするし、その分野で行き詰まったらガウディロに聞こう。そう心の中で決めた。
それから暫くお互いのことを話し、聞き入っていたところで、フッと四人の顔がこちらを向く。
「で、さ。レタアの話をもっと聞きたいと僕たちは思うんだけど……駄目かな?」
生きる歴史、歩く歴史書であるレタア基ラールルに興味津々な四人。特に歴史が大好きなガウディロがな、目をキラキラと輝かせている。
意図的にワシの話をしないようにしていた気遣いには気が付いていた。だからこそ今度はワシの番だな、とその申し出に首を縦に振る。
「そうじゃな……まず何から聞きたい?」
そう聞き返すと、ガウディロが我先にと手を挙げた。
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