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魔法学校編
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あの後ディエゴは真剣な表情から一変し、人が変わったようにワシを問い詰めてきたんじゃ。
何故呪文について知りたいのか、そう言えば学園の入学試験でどうやって首席以外を取ったのか、エトセトラエトセトラ……
別に話しても良いが、そうした後のことを考えて話さない方が良いとワシは判断した。詳しく話せと何度も何度も答えるまで質問し尽くすだろうから。
そんな面倒くささを鑑みた故の英断、と言っても良いだろう。
まあ、そんなこんなでディエゴの手からすり抜け──と言っても普通に転移魔法で逃げた──クラスメイト四人と合流したのだった。
「大丈夫だったー?」
ドッと疲れた気がする。そんなワシの表情を鮮明に読み取ったらしいユーリが心配そうに声をかけてくれた。その暖かさに、詰めていた息をホッと息を吐く。
「な、なんとか……」
謝る、という事柄を達成出来て良かったと思いつつ、ディエゴとの会話でドッと疲れたのも事実。四人に心配されていることは分かっているが、それに大丈夫だと一言構える余裕もなくコメカミを摩ってしまうのは許して欲しい。
「お、お疲れ様?」
「ああ、ありがとう。」
「何ともなかった?」
「ああ。謝りたいこともあって、それを達成出来たから良し、じゃな。」
「そっか、良かったね。……もうそろそろ皆揃って学園に帰るみたいだから、今日はそのまま帰りな? あたし達も今日はゆっくり休むことにするしさ。」
「ありがとう。そうする。」
ワシに罪悪感を気取らせないように、との配慮がその提案にはなされていた。そのことに気付きながらもそれに乗っかって今日は休むことにした。心遣い、というのはこんなにも暖かく安心するものなのだな。
明日からまた頑張れそうだ、と笑みがこぼれたのだった。
さて次の日の昼休み。調べ物があると言って一人で、それも今回は第一図書館にやって来た。
今回は呪文についての書物 (初級編)を探しに来たんじゃよ。ディエゴから呪文について教えてもらう前に、そもそもの概要やら何やらを一度情報として得ておきたくてな。
ワシは魔法については幾分か詳しいが、呪文については素人以前。何たって普段から呪文を全くと言っていい程使わないからな。
しかし第一図書館というのは初めて入ったが──ここも前世の時の記憶には残っていないのでノーカウントじゃ──、第三図書館よりも随分広いな。需要があるものには供給もそれなりにあり、そしてそれを一ヶ所に集めた結果、ということだろうか。
と、そんなどうでもいいことを考えながら場所の当たりをつけて探し始めるのだった。
何故呪文について知りたいのか、そう言えば学園の入学試験でどうやって首席以外を取ったのか、エトセトラエトセトラ……
別に話しても良いが、そうした後のことを考えて話さない方が良いとワシは判断した。詳しく話せと何度も何度も答えるまで質問し尽くすだろうから。
そんな面倒くささを鑑みた故の英断、と言っても良いだろう。
まあ、そんなこんなでディエゴの手からすり抜け──と言っても普通に転移魔法で逃げた──クラスメイト四人と合流したのだった。
「大丈夫だったー?」
ドッと疲れた気がする。そんなワシの表情を鮮明に読み取ったらしいユーリが心配そうに声をかけてくれた。その暖かさに、詰めていた息をホッと息を吐く。
「な、なんとか……」
謝る、という事柄を達成出来て良かったと思いつつ、ディエゴとの会話でドッと疲れたのも事実。四人に心配されていることは分かっているが、それに大丈夫だと一言構える余裕もなくコメカミを摩ってしまうのは許して欲しい。
「お、お疲れ様?」
「ああ、ありがとう。」
「何ともなかった?」
「ああ。謝りたいこともあって、それを達成出来たから良し、じゃな。」
「そっか、良かったね。……もうそろそろ皆揃って学園に帰るみたいだから、今日はそのまま帰りな? あたし達も今日はゆっくり休むことにするしさ。」
「ありがとう。そうする。」
ワシに罪悪感を気取らせないように、との配慮がその提案にはなされていた。そのことに気付きながらもそれに乗っかって今日は休むことにした。心遣い、というのはこんなにも暖かく安心するものなのだな。
明日からまた頑張れそうだ、と笑みがこぼれたのだった。
さて次の日の昼休み。調べ物があると言って一人で、それも今回は第一図書館にやって来た。
今回は呪文についての書物 (初級編)を探しに来たんじゃよ。ディエゴから呪文について教えてもらう前に、そもそもの概要やら何やらを一度情報として得ておきたくてな。
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しかし第一図書館というのは初めて入ったが──ここも前世の時の記憶には残っていないのでノーカウントじゃ──、第三図書館よりも随分広いな。需要があるものには供給もそれなりにあり、そしてそれを一ヶ所に集めた結果、ということだろうか。
と、そんなどうでもいいことを考えながら場所の当たりをつけて探し始めるのだった。
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