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魔法学校編
5-39
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「そう、だな……」
ミネルの言葉に納得したワシはフッと力を抜き、長く息を吐く。数秒してからヨシ、と気合を入れ、四人に事情を打ち明けることにした。
「ワシはな、以前魔法に秀ですぎて化け物扱いされた事があるんじゃ。それに耐えられなくなってからは引きこもってみたり、魔力量を誤魔化したりして生きてきた。まさに今もそれじゃ。」
「……あ、あのー……」
話し始めると、我慢出来ずにと言わんばかりにニイナが手を挙げる。何かあっただろうか?
「ん? ニイナどうした?」
「は、話の腰を折るようで、も、申し訳ないんだけど……魔力量を誤魔化すって、ど、ど、どうやって?」
「ん、それは新しく魔法を作ってチョチョイと、な。」
「……」
絶句。その言葉が適当であるような表情に変わった。え、そんな変なこと言ったか?
「あー、レタアちゃんは魔法の天才だからそれも容易くやってのけちゃうんだよ。本当、ビックリじゃあ足りない程驚くよね。」
ミネルが思わずと言った風に言葉を付け足してくれた。ビックリで足りない程の驚きって何ぞ。
「そんなの……ラールルレベルじゃん! すごい!」
「ぎくっ」
ユーリは疑うこともなく純粋にすごいすごいと笑う。その名前が出て心臓が跳ねる思いをしたが、きっと取り繕えてるはずじゃ。うん、そうだ大丈夫大丈夫。
「え、レタア……その反応……」
「今の『ぎくっ』は確かに怪しい反応でしたわね?」
うぐっ、ガウディロとグリタリアは鋭い。ワシの内側でしか反応しなかった心音にまで気がついたと言うのか!? それこそビックリでは足りない程の驚きじゃあないか!
と、一人焦りに焦って変な方向へと思考が向かっている間に、ミネルが捕捉してくれた。
「レタアちゃんはね、ものすごい正直者だから嘘が付けないんだよ。」
「ちょっと待ったミネル! ワシはいつでも完璧に取り繕えてるじゃろうに! 何を言う!」
「ほら自覚なしの正直者ね。……レタアちゃん、自分で取り繕えてるって言っちゃってるよ?」
「はっ!」
今のは確かに失言だったかもしらんが、今日だけたまたまじゃ!ワシは自覚なしの正直者なんかではないやい!
「と、まあこの話題はまた今度の機会にするとして。レタアちゃんは意外と繊細なんだよ。それこそ魔法の力で化け物呼ばわりする奴を捩じ伏せればいいものを、それをせず殻に閉じこもって身を守るくらいなんだし。」
「ゔ……言いたい放題じゃな、ミネル……」
グサグサ刺さる言葉たちに、もうワシの心は瀕死じゃ……
「だからレタアちゃんが自分の心を守るため無意識のうちに自分で記憶を手放した、とも言えるんだけどね。」
「っ……」
「類は友を呼ぶ、って言葉もあるくらいなんだからさ、レタアちゃんの周りにはやっぱり優しい人が集まるんだよ。」
「……」
「四人は今の話を聞いて嫌がった? 怖がった?」
その言葉を聞いて、ワシは下がっていた顔をハッと上げる。ニイナ、グリタリア、ガウディロ、そしてユーリ。四人の表情は今まで見てきた奴らの嫌な表情ではなかった。
こちらを見る目は、顔は、キラキラとどこまでも輝いていた。
ミネルの言葉に納得したワシはフッと力を抜き、長く息を吐く。数秒してからヨシ、と気合を入れ、四人に事情を打ち明けることにした。
「ワシはな、以前魔法に秀ですぎて化け物扱いされた事があるんじゃ。それに耐えられなくなってからは引きこもってみたり、魔力量を誤魔化したりして生きてきた。まさに今もそれじゃ。」
「……あ、あのー……」
話し始めると、我慢出来ずにと言わんばかりにニイナが手を挙げる。何かあっただろうか?
「ん? ニイナどうした?」
「は、話の腰を折るようで、も、申し訳ないんだけど……魔力量を誤魔化すって、ど、ど、どうやって?」
「ん、それは新しく魔法を作ってチョチョイと、な。」
「……」
絶句。その言葉が適当であるような表情に変わった。え、そんな変なこと言ったか?
「あー、レタアちゃんは魔法の天才だからそれも容易くやってのけちゃうんだよ。本当、ビックリじゃあ足りない程驚くよね。」
ミネルが思わずと言った風に言葉を付け足してくれた。ビックリで足りない程の驚きって何ぞ。
「そんなの……ラールルレベルじゃん! すごい!」
「ぎくっ」
ユーリは疑うこともなく純粋にすごいすごいと笑う。その名前が出て心臓が跳ねる思いをしたが、きっと取り繕えてるはずじゃ。うん、そうだ大丈夫大丈夫。
「え、レタア……その反応……」
「今の『ぎくっ』は確かに怪しい反応でしたわね?」
うぐっ、ガウディロとグリタリアは鋭い。ワシの内側でしか反応しなかった心音にまで気がついたと言うのか!? それこそビックリでは足りない程の驚きじゃあないか!
と、一人焦りに焦って変な方向へと思考が向かっている間に、ミネルが捕捉してくれた。
「レタアちゃんはね、ものすごい正直者だから嘘が付けないんだよ。」
「ちょっと待ったミネル! ワシはいつでも完璧に取り繕えてるじゃろうに! 何を言う!」
「ほら自覚なしの正直者ね。……レタアちゃん、自分で取り繕えてるって言っちゃってるよ?」
「はっ!」
今のは確かに失言だったかもしらんが、今日だけたまたまじゃ!ワシは自覚なしの正直者なんかではないやい!
「と、まあこの話題はまた今度の機会にするとして。レタアちゃんは意外と繊細なんだよ。それこそ魔法の力で化け物呼ばわりする奴を捩じ伏せればいいものを、それをせず殻に閉じこもって身を守るくらいなんだし。」
「ゔ……言いたい放題じゃな、ミネル……」
グサグサ刺さる言葉たちに、もうワシの心は瀕死じゃ……
「だからレタアちゃんが自分の心を守るため無意識のうちに自分で記憶を手放した、とも言えるんだけどね。」
「っ……」
「類は友を呼ぶ、って言葉もあるくらいなんだからさ、レタアちゃんの周りにはやっぱり優しい人が集まるんだよ。」
「……」
「四人は今の話を聞いて嫌がった? 怖がった?」
その言葉を聞いて、ワシは下がっていた顔をハッと上げる。ニイナ、グリタリア、ガウディロ、そしてユーリ。四人の表情は今まで見てきた奴らの嫌な表情ではなかった。
こちらを見る目は、顔は、キラキラとどこまでも輝いていた。
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