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魔法学校編
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あれから何とか騒ぎを収めた後、ミネル含めた六人で林の小屋に移動した。
ギャラリーが多く巻くのに苦労したが、そうは言ってもミネルに目配せして転移魔法の呪文を唱えてもらって、ワシが六人を小屋の前に飛ばしただけなんじゃがな。
この魔法なかなかに癖があり、失敗すると転移先で全身バラバラなんてことになりかねないからな。形だけミネルにお願いして魔法自体はワシが使ったんじゃ。まだ取得中のミネルには使わせん。
まぁそんなこともありつつ、小屋の椅子にミネルも含め全員を入れて腰を落ち着かせた。
「で、レタア。あんたこの学園で一人ぼっちなんじゃなかったの?」
ひとつ息を吐いてからユーリは尋問するようにキツい物言いでワシに問う。
「一人ぼっちは嫌だから、友達百人を目指しているだけなんじゃが……」
最下位クラスの窓側一番後になってしまったからそれが困難になってしまっているのは誤算だった。まぁ、そのおかげでこの学園の闇に気付けたので、全くの収穫なしとはならなかったんだが。
「貴女、主席とどういう間柄なんですの? まるで正反対じゃない」
「そうだよ、この学年で1番接点は無いはずだよね?」
うーむ、なんと説明すればいいんじゃろうか。ワシがミネルを鍛えたなんて言ったらそれこそ本末転倒。また化け物呼ばわりされる生活に逆戻り。それだけは防ぎたい。
「ええと、じゃな……学園に入る前に友達になっていたんじゃよ。」
「ふーん、でもその時魔力無しって知られなかったわけ?」
「ミネルは魔力ウンヌンで人を判断するような人間ではないからな。大丈夫だった。」
嘘は言ってない。学園に入る前から親交があったのも、魔力量で人を判断しないのも。前者は友達兼先生として、後者はアルタのこと。
「そんな人がいるっていうの!? それならなぜ私たちはそういう人に恵まれなかったのかしら! 私だって善良に生きてきたつもりよ!!」
ワシの言葉を聞いて感情を爆発させたのはグリタリア。思いの丈をぶちまける。
「……レタアちゃん、そのことについて、詳しく教えてくれないかな? 何がどうなってるか、知っておきたいから。」
その様子を傍観していたミネルが静かに、でもその目に闘志を漲らせながら問う。
「実は、かくかくしかじか……」
簡単に学園の闇をバラす。するとミネルはヘェ……と感情を押し殺したような声を零す。
「それはまた随分と馬鹿らしい学園だこと。そのせいでこの方々は……」
怒鳴ったりせず静かに怒りを爆発させるミネルの様子に、さすがのワシと身震いした。魔力制限されていたあの時よりもずっと怒っていると理解してしまったから。
他の四人なんて、ミネルの怒りを間近に受けて失神しそうになっていた。
ギャラリーが多く巻くのに苦労したが、そうは言ってもミネルに目配せして転移魔法の呪文を唱えてもらって、ワシが六人を小屋の前に飛ばしただけなんじゃがな。
この魔法なかなかに癖があり、失敗すると転移先で全身バラバラなんてことになりかねないからな。形だけミネルにお願いして魔法自体はワシが使ったんじゃ。まだ取得中のミネルには使わせん。
まぁそんなこともありつつ、小屋の椅子にミネルも含め全員を入れて腰を落ち着かせた。
「で、レタア。あんたこの学園で一人ぼっちなんじゃなかったの?」
ひとつ息を吐いてからユーリは尋問するようにキツい物言いでワシに問う。
「一人ぼっちは嫌だから、友達百人を目指しているだけなんじゃが……」
最下位クラスの窓側一番後になってしまったからそれが困難になってしまっているのは誤算だった。まぁ、そのおかげでこの学園の闇に気付けたので、全くの収穫なしとはならなかったんだが。
「貴女、主席とどういう間柄なんですの? まるで正反対じゃない」
「そうだよ、この学年で1番接点は無いはずだよね?」
うーむ、なんと説明すればいいんじゃろうか。ワシがミネルを鍛えたなんて言ったらそれこそ本末転倒。また化け物呼ばわりされる生活に逆戻り。それだけは防ぎたい。
「ええと、じゃな……学園に入る前に友達になっていたんじゃよ。」
「ふーん、でもその時魔力無しって知られなかったわけ?」
「ミネルは魔力ウンヌンで人を判断するような人間ではないからな。大丈夫だった。」
嘘は言ってない。学園に入る前から親交があったのも、魔力量で人を判断しないのも。前者は友達兼先生として、後者はアルタのこと。
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「……レタアちゃん、そのことについて、詳しく教えてくれないかな? 何がどうなってるか、知っておきたいから。」
その様子を傍観していたミネルが静かに、でもその目に闘志を漲らせながら問う。
「実は、かくかくしかじか……」
簡単に学園の闇をバラす。するとミネルはヘェ……と感情を押し殺したような声を零す。
「それはまた随分と馬鹿らしい学園だこと。そのせいでこの方々は……」
怒鳴ったりせず静かに怒りを爆発させるミネルの様子に、さすがのワシと身震いした。魔力制限されていたあの時よりもずっと怒っていると理解してしまったから。
他の四人なんて、ミネルの怒りを間近に受けて失神しそうになっていた。
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