千年生きた伝説の魔女は生まれ変わる〜今世の目標は孤独死しないことなのじゃっ!〜

君影 ルナ

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魔法学校編

5-7

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 あの後クラス全員で校内探検をし──あの名乗りもしなかった担任(笑)が嫌そうに、それでも一応最低限の仕事は熟すらしい──、すぐ解散となった。



 次の日、この日からはいよいよ授業が始まる。

 ワシは寮から校舎までの道のりを散歩感覚でゆっくり歩いていく。ミネルは主席者として色々忙しくしているらしく、暫く一緒にいられないと言っていた。……ちと鍛えすぎたかの?

 まあ、そんなわけで、今は一人じゃ。クラスに行けばきっとニイナがいるだろうし、と楽観的にいた。

 それが間違いだと気付くのは、その日のお昼じゃった──誰じゃ、気付くの遅すぎると言うのは──。

「あら、ごめんあそばせ? 私、魔力の少ない人ってヒトとして見れないって言いますかぁ~」

 こんな感じで今日一日中クスクスと嘲笑を浴び続け、ドンと背中を押されたりしている。

 まぁ、かすり傷も付いていないからどうでもいいや、と何も反論もせずにその場を後にし続けている。はて、これで何度目じゃろうか?

 それにしてもこの感じ、前世でこの学園に入ったばかりの頃と同じだなぁ、としみじみ淡い記憶を辿る。

 前世ではもちろん魔力を偽ったりしなかった──当時の魔力を測る魔道具は今よりも粗悪だったが、それでも規格外の数値を叩き出し主席入学した──から、自分と掛け離れた力を持つワシを化け物を見る目で蔑み、結果として所謂いじめが始まった。その頃は嫌だなあ、だなんてぼんやり考えていた。

 まあ、それもすぐ終わったのじゃが。

 あまりにも掛け離れた力の差を恐れ、腫れ物に触れないように、ワシを怒らせて被害が自分に降りかからないように、ワシの周りからはいじめっ子すらも離れていった。

 それを考えたら、今の状況は実害もないし放っておいても良いだろう。






 あ、前言撤回! 放っておいたら大変じゃ!

 というのも、昨日仲良くなったニイナが目を合わせてくれなくなったんじゃ! これもそれもいじめっ子がワシにロックオンしたからじゃ! どうしてくれよう!

 これはマズイ! 友達たくさん大作戦が瓦解する! アワアワと内心慌てふためくが、すぐ良案が出てくるわけでもなく。午後の授業中ずっとそのことを考え続けるのだった。





 そのせいで、先生の話を全く聞いていなかった。まあ、自業自得と言われればそれまでなんじゃがな、次の日にもっと慌てふためくことになるのじゃった。

「この授業では三、四人のグループを作って学習してもらう。次の授業までに作っておくこと!」
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