千年生きた伝説の魔女は生まれ変わる〜今世の目標は孤独死しないことなのじゃっ!〜

君影 ルナ

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魔法教師編

4-1

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「やあやあ、レタア先生。よく来てくれたね。」
「おはようございます。」
「今日からミネルヴァをよろしくね。」
「はい。」

 ミネル宅に行くと、当主様ミネル父が出迎えてくれた。ワシの出迎えはメイドさんだけじゃと思っておったからの、内心驚いてしまった。

 た、多分動揺していないように受け答え出来た……よな? ちと心配じゃが、当主様の様子を見るに大丈夫そうじゃ。良かった。ホッと胸を撫で下ろす。

「ではレタア様、ミネルヴァお嬢様のお部屋にご案内致します。」
「よろしくお願いします。」

 メイドさんに連れられてミネルの部屋へ向かう。






「失礼致します、ミネルヴァお嬢様。レタア先生をお連れしました。」
「入って頂戴。」
「かしこまりました。……レタア先生、どうぞ。」
「あ、はい。」

 促されるままミネルの部屋に入る。おお、ワシもこの前までこんなに広い部屋に暮らしていたっけなぁ……あ、ユアは元気じゃろうか……と昔に想いを馳せる。

 その間にパタンと扉が閉まり、この部屋にミネルとワシの二人きりになると、ミネルはお嬢様の仮面を外して満面の笑みを浮かべた。

「レタアちゃんおはよ!」
「おはよう。今日からワシが魔法を教えるからな。」
「うん。レタアちゃん先生、よろしくお願いします!」

 ぺこりとワシに頭を下げるミネルに、ワシもぺこりと頭を下げる。

「こちらこそよろしくお願いします、なのじゃ。」

 魔法のお勉強、スタートじゃ!







「さてミネル。早速じゃが、どの程度魔法の勉強を進めたか教えてくれるか?」
「ええとね、座学は一通り終えた、かな。」
「ふむ。」
「で、いざ魔法を操ってみようってなって、魔力の流れ? を自覚する所で躓いているかな。」
「成る程……」

 確かに魔法を操るにはまず自分の中にある魔力を感知する必要があるな。

「なら今日は自分の中にある魔力を感じ取る練習から始めよう。」
「はーい。」
「まずは今まで通りにやってみてくれ。それを見てワシがアドバイスする。」
「はい!」

 良い返事をしたミネルは目を閉じて自分の中にある魔力を感じ取ろうとしていた。その間にワシは感知魔法を使ってミネルにどれくらいの魔力があるのかを調べる。……ふむ、一般的な六歳児程度の魔力は保有しているようじゃな。

「っ……、分からないっ! 魔力が目に見えれば良いのに!」

 ここで躓いているというのは本当だったらしい。ふむ、どうすればいいか……
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