28 / 35
ボクと充?
しおりを挟む
「兎川 夢さんですか? そういえば、昨日転入してきた女生徒が確か、そんな名前でしたね」
兎川さんと充のことがあって翌日、今日は凪くんと帰宅の日。
「君のクラスだったのかい?」
「はい。確かに個性的な方ではありましたが、彼女がどうかしたんですか?」
まさか凪くんのクラスメイトだったとは。
「どうやら充と知り合いらしくてね。昨日の授業後にいろいろあったんだよ」
「へぇ、進藤先輩と……あれ? お二人は幼馴染でしたよね?」
「そうさ。でも、お互いに知らないことも少しはあるものさ。ボクも昔、彼女と会ったことはあるらしいけれど、あまり覚えていないんだ」
一度あった人を忘れるなんて、自分が情けないよ……。
「まあ、幼い頃であれば仕方ないですよね……確かに可愛らしい人でしたから、もしかして進藤先輩も興味を持たれていたりするんですか?」
「どうだろうね。昨日見てた感じじゃ、鬱陶しがってるようには見えたけど……かといって、それほど嫌そうにしてるようにも見えなかったんだ」
凪くんがなんだかつまらなそうにしている……やっぱり話題を変えた方が良いのかな?
「進藤先輩が兎川さんと仲良くなってくれれば、気も楽なんですけどね……」
「凪くん、どういうことだい?」
「あ、いえ。こちらの話です。気にしないでください」
不思議な凪くんだ。
実際のところ、充は彼女のことをどう思っているんだろう。カナメのことだって本当のところはわからないままだし、なんだかもやもやしてしまうよ。
下校路もまだ半ば、話題のせいでなんだか話しづらい雰囲気に……やっぱり話題を変えた方がいいよね。
「そ、そういえば凪くん。この間はありがとうね。遊園地デート、とても楽しかったよ!」
「誘ってくれたのは先輩じゃないですか。自分の方こそ、ありがとうございます。是非また行きたいですよね」
「うん。どのアトラクションも楽しかったし、凪くんとより近づけた気がして、とても楽しかったし、嬉しかったよ」
実際、今は下校路でもこうして手を繋げている。確実に近づいたはずさ。
「……はい。ただ、観覧車でのことは本当にすいません。自分でも、まさかあれほど感情的に動いてしまうとは思いませんでした」
観覧車のこと……思わず自分の唇に触れてしまう。彼の目の前で、当時のことを思い出せば顔が沸騰しそうになるよ。
……でも、嫌な感じじゃなくて、もっとこう、ドキドキするような、ソワソワするような、そんな感じなんだ。
「ううん。ボクの方こそごめんよ。君の積極的な行動に面食らってしまっただけで、嫌だった訳じゃないんだ。むしろとても嬉しかった。君があんなことをするなんて、よほどボクのことを好きでいてくれるんだと、君の心が伝わってくるようだったんだ」
正直、とても恥ずかしいセリフだ。まともに彼の顔も見てられない。今凪くんがどんな表情かも分からない。
「そんな風に思ってくれていたんですね。あんなことをして、嫌われていたらどうしようだなんて思っていましたが、杞憂だったみたいで本当に良かったです」
チラッと視線を向ければ、とてもいい笑顔で微笑みかけてくれるじゃないか。君は本当に憎いやつだよ。
「……そんな心配はいらないさ。なんなら、確認してみるかい?」
「確認、ですか?」
触れれば火傷しそうなほど火照った顔、絶対見せたくないはずの顔だけれど、出来る限りの微笑みで凪くんの瞳を見つめる。
少しだけ口元を開き、少しでもましにみえるよう、目は出来るだけ丸くする。
彼が目を背けないよう手を握っていない右手で、その頬に触れてこちらに向かせるんだ。
……ボクは、何をやっているんだろう。
「先輩……」
多分、察してくれたんだと思う。彼の吐息からは熱が感じられる。互いに、思わず喉を鳴らしてしまう。
恥ずかしいのに、今にも目を背けたいのに、彼から目を離すことができない。
彼の目の前まで足を運び、少しずつ顔を近づけていく……凪くん、ボクは君のことが大好きなんだ。
「朱思先輩」
「凪くん」
こういう時は目を閉じた方がいいのかな? すぐ近くで瞳を見つめるのはドキドキするけれど、なんだか恥ずかしくなっちゃうよね。
彼の吐息がボクの肌に触れる距離で目を閉じる。凪くんがどんな表情をしているかは分からない。
暗闇の中でも、彼の息遣いや、二人分の心音や体温を感じられるんだ。
「朱思先輩! 急ぎましょう!」
焦る凪くんの声と共に、何故か体が引っ張られ……?
「な、凪くん、どうしたんだい!」
もうボクはそのつもりでいたのに、唇がとても寂しそうにしているよ!
何も話さず、ただひたすらにボクの手を引いて早歩きな凪くん。
何かおかしいと周囲に視線を巡らせ、ボクの頭は爆発しそうになったんだ。
道ゆく子供や老人、果ては同い年くらいの学生からも、視線がボクらに集中していたんだ。
何でもない下校路……そんなところで立ち止まって顔を近づけていれば、気になって見てしまうよね……何をやっているんだボクは。
「ごめんよ凪くん。もう大丈夫だから。自分で歩くから!」
それでも止まらず、いつもの下校路から少しずつ離れていく。
「な、凪くん? どこへ──」
下校路を少し外れた裏道、滅多に人の通らないような暗がりに来てしまった。あまりの恥ずかしさに人混みを離れたのかな……。
「凪くんごめんよ! もう人はいないから、少し落ち着いておくれ!」
ボクの言葉でやっと、早足だった彼の足は止まり、ほっとため息を漏らし──たのも束の間、今度は体が引っ張られて、コンクリートの壁に背が当たる。
「凪く──」
そのままの勢いで、握っていた手は壁に押し当てられ、彼の顔がすぐそばまで来ていた。
「愛理先輩は卑怯です」
とても艶のある表情と声を投げかけ、そのまま彼の顔が近づいてきて──今度こそ、唇が重なった。
目を閉じた彼の表情に、思わずボクも目を閉じ受け入れてしまう。
耳には、彼の吐息と心音、ボクの心音や吐息だけが聞こえる。
遠くから聞こえる喧騒は一切気にならないほどに、今の一瞬が心に刻み込まれていく。
……いきなり名前で呼ぶなんて、どっちが卑怯なんだよ、凪くん。──ううん。違うよね。
ほんの数秒。その時間は相変わらず永遠にも等しい時間で、ボクの顔は火照り、唇はとろけ、心臓は聞き取れない程に早く鼓動している。
彼の唇が離れていくのがとても、寂しくて辛くて……無意識にその顔を抱きしめそうになったけれど、その手は彼に押さえられていて、実行はできなかった。……もどかしいよ。
「また、強引にすみません」
「いやいや! 今回はボクから誘ったようなものじゃないか! それに……とても良かったよ、修平くん。すっごい、ドキドキしたんだ」
「今、自分のことを名前で……?」
君がボクのことを名前で呼ぶように、ボクも君を名前で呼ぶべきじゃないかな? 仕返しだよ。
「ふふ。これからもよろしくお願いするよ、修平くん」
「……はい。お願いします、愛理先輩」
まだ先輩は消えないか。仕方ないな。
「うん、とりあえずはよしとしよう。今日はさよならだ。また明日」
「? はい。また明日お会いしましょう」
見えなくなるまで手を振ってくれる彼を横目に、一人自宅への帰路につく。
……なんだかお腹のあたりが締め付けられるようで、全身が火照っていて、身体がすごい切ない……ボクはいやらしい女なのかな?
兎川さんと充のことがあって翌日、今日は凪くんと帰宅の日。
「君のクラスだったのかい?」
「はい。確かに個性的な方ではありましたが、彼女がどうかしたんですか?」
まさか凪くんのクラスメイトだったとは。
「どうやら充と知り合いらしくてね。昨日の授業後にいろいろあったんだよ」
「へぇ、進藤先輩と……あれ? お二人は幼馴染でしたよね?」
「そうさ。でも、お互いに知らないことも少しはあるものさ。ボクも昔、彼女と会ったことはあるらしいけれど、あまり覚えていないんだ」
一度あった人を忘れるなんて、自分が情けないよ……。
「まあ、幼い頃であれば仕方ないですよね……確かに可愛らしい人でしたから、もしかして進藤先輩も興味を持たれていたりするんですか?」
「どうだろうね。昨日見てた感じじゃ、鬱陶しがってるようには見えたけど……かといって、それほど嫌そうにしてるようにも見えなかったんだ」
凪くんがなんだかつまらなそうにしている……やっぱり話題を変えた方が良いのかな?
「進藤先輩が兎川さんと仲良くなってくれれば、気も楽なんですけどね……」
「凪くん、どういうことだい?」
「あ、いえ。こちらの話です。気にしないでください」
不思議な凪くんだ。
実際のところ、充は彼女のことをどう思っているんだろう。カナメのことだって本当のところはわからないままだし、なんだかもやもやしてしまうよ。
下校路もまだ半ば、話題のせいでなんだか話しづらい雰囲気に……やっぱり話題を変えた方がいいよね。
「そ、そういえば凪くん。この間はありがとうね。遊園地デート、とても楽しかったよ!」
「誘ってくれたのは先輩じゃないですか。自分の方こそ、ありがとうございます。是非また行きたいですよね」
「うん。どのアトラクションも楽しかったし、凪くんとより近づけた気がして、とても楽しかったし、嬉しかったよ」
実際、今は下校路でもこうして手を繋げている。確実に近づいたはずさ。
「……はい。ただ、観覧車でのことは本当にすいません。自分でも、まさかあれほど感情的に動いてしまうとは思いませんでした」
観覧車のこと……思わず自分の唇に触れてしまう。彼の目の前で、当時のことを思い出せば顔が沸騰しそうになるよ。
……でも、嫌な感じじゃなくて、もっとこう、ドキドキするような、ソワソワするような、そんな感じなんだ。
「ううん。ボクの方こそごめんよ。君の積極的な行動に面食らってしまっただけで、嫌だった訳じゃないんだ。むしろとても嬉しかった。君があんなことをするなんて、よほどボクのことを好きでいてくれるんだと、君の心が伝わってくるようだったんだ」
正直、とても恥ずかしいセリフだ。まともに彼の顔も見てられない。今凪くんがどんな表情かも分からない。
「そんな風に思ってくれていたんですね。あんなことをして、嫌われていたらどうしようだなんて思っていましたが、杞憂だったみたいで本当に良かったです」
チラッと視線を向ければ、とてもいい笑顔で微笑みかけてくれるじゃないか。君は本当に憎いやつだよ。
「……そんな心配はいらないさ。なんなら、確認してみるかい?」
「確認、ですか?」
触れれば火傷しそうなほど火照った顔、絶対見せたくないはずの顔だけれど、出来る限りの微笑みで凪くんの瞳を見つめる。
少しだけ口元を開き、少しでもましにみえるよう、目は出来るだけ丸くする。
彼が目を背けないよう手を握っていない右手で、その頬に触れてこちらに向かせるんだ。
……ボクは、何をやっているんだろう。
「先輩……」
多分、察してくれたんだと思う。彼の吐息からは熱が感じられる。互いに、思わず喉を鳴らしてしまう。
恥ずかしいのに、今にも目を背けたいのに、彼から目を離すことができない。
彼の目の前まで足を運び、少しずつ顔を近づけていく……凪くん、ボクは君のことが大好きなんだ。
「朱思先輩」
「凪くん」
こういう時は目を閉じた方がいいのかな? すぐ近くで瞳を見つめるのはドキドキするけれど、なんだか恥ずかしくなっちゃうよね。
彼の吐息がボクの肌に触れる距離で目を閉じる。凪くんがどんな表情をしているかは分からない。
暗闇の中でも、彼の息遣いや、二人分の心音や体温を感じられるんだ。
「朱思先輩! 急ぎましょう!」
焦る凪くんの声と共に、何故か体が引っ張られ……?
「な、凪くん、どうしたんだい!」
もうボクはそのつもりでいたのに、唇がとても寂しそうにしているよ!
何も話さず、ただひたすらにボクの手を引いて早歩きな凪くん。
何かおかしいと周囲に視線を巡らせ、ボクの頭は爆発しそうになったんだ。
道ゆく子供や老人、果ては同い年くらいの学生からも、視線がボクらに集中していたんだ。
何でもない下校路……そんなところで立ち止まって顔を近づけていれば、気になって見てしまうよね……何をやっているんだボクは。
「ごめんよ凪くん。もう大丈夫だから。自分で歩くから!」
それでも止まらず、いつもの下校路から少しずつ離れていく。
「な、凪くん? どこへ──」
下校路を少し外れた裏道、滅多に人の通らないような暗がりに来てしまった。あまりの恥ずかしさに人混みを離れたのかな……。
「凪くんごめんよ! もう人はいないから、少し落ち着いておくれ!」
ボクの言葉でやっと、早足だった彼の足は止まり、ほっとため息を漏らし──たのも束の間、今度は体が引っ張られて、コンクリートの壁に背が当たる。
「凪く──」
そのままの勢いで、握っていた手は壁に押し当てられ、彼の顔がすぐそばまで来ていた。
「愛理先輩は卑怯です」
とても艶のある表情と声を投げかけ、そのまま彼の顔が近づいてきて──今度こそ、唇が重なった。
目を閉じた彼の表情に、思わずボクも目を閉じ受け入れてしまう。
耳には、彼の吐息と心音、ボクの心音や吐息だけが聞こえる。
遠くから聞こえる喧騒は一切気にならないほどに、今の一瞬が心に刻み込まれていく。
……いきなり名前で呼ぶなんて、どっちが卑怯なんだよ、凪くん。──ううん。違うよね。
ほんの数秒。その時間は相変わらず永遠にも等しい時間で、ボクの顔は火照り、唇はとろけ、心臓は聞き取れない程に早く鼓動している。
彼の唇が離れていくのがとても、寂しくて辛くて……無意識にその顔を抱きしめそうになったけれど、その手は彼に押さえられていて、実行はできなかった。……もどかしいよ。
「また、強引にすみません」
「いやいや! 今回はボクから誘ったようなものじゃないか! それに……とても良かったよ、修平くん。すっごい、ドキドキしたんだ」
「今、自分のことを名前で……?」
君がボクのことを名前で呼ぶように、ボクも君を名前で呼ぶべきじゃないかな? 仕返しだよ。
「ふふ。これからもよろしくお願いするよ、修平くん」
「……はい。お願いします、愛理先輩」
まだ先輩は消えないか。仕方ないな。
「うん、とりあえずはよしとしよう。今日はさよならだ。また明日」
「? はい。また明日お会いしましょう」
見えなくなるまで手を振ってくれる彼を横目に、一人自宅への帰路につく。
……なんだかお腹のあたりが締め付けられるようで、全身が火照っていて、身体がすごい切ない……ボクはいやらしい女なのかな?
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
会社の後輩が諦めてくれません
碧井夢夏
恋愛
満員電車で助けた就活生が会社まで追いかけてきた。
彼女、赤堀結は恩返しをするために入社した鶴だと言った。
亀じゃなくて良かったな・・
と思ったのは、松味食品の営業部エース、茶谷吾郎。
結は吾郎が何度振っても諦めない。
むしろ、変に条件を出してくる。
誰に対しても失礼な男と、彼のことが大好きな彼女のラブコメディ。
身体だけの関係です‐原田巴について‐
みのりすい
恋愛
原田巴は高校一年生。(ボクっ子)
彼女には昔から尊敬している10歳年上の従姉がいた。
ある日巴は酒に酔ったお姉ちゃんに身体を奪われる。
その日から、仲の良かった二人の秒針は狂っていく。
毎日19時ごろ更新予定
「身体だけの関係です 三崎早月について」と同一世界観です。また、1~2話はそちらにも投稿しています。今回分けることにしましたため重複しています。ご迷惑をおかけします。
良ければそちらもお読みください。
身体だけの関係です‐三崎早月について‐
https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/500699060
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
離婚した彼女は死ぬことにした
まとば 蒼
恋愛
2日に1回更新(希望)です。
-----------------
事故で命を落とす瞬間、政略結婚で結ばれた夫のアルバートを愛していたことに気づいたエレノア。
もう一度彼との結婚生活をやり直したいと願うと、四年前に巻き戻っていた。
今度こそ彼に相応しい妻になりたいと、これまでの臆病な自分を脱ぎ捨て奮闘するエレノア。しかし、
「前にも言ったけど、君は妻としての役目を果たさなくていいんだよ」
返ってくるのは拒絶を含んだ鉄壁の笑みと、表面的で義務的な優しさ。
それでも夫に想いを捧げ続けていたある日のこと、アルバートの大事にしている弟妹が原因不明の体調不良に襲われた。
神官から、二人の体調不良はエレノアの体内に宿る瘴気が原因だと告げられる。
大切な人を守るために離婚して彼らから離れることをエレノアは決意するが──。
-----------------
とあるコンテストに応募するためにひっそり書いていた作品ですが、最近ダレてきたので公開してみることにしました。
まだまだ荒くて調整が必要な話ですが、どんなに些細な内容でも反応を頂けると大変励みになります。
書きながら色々修正していくので、読み返したら若干展開が変わってたりするかもしれません。
作風が好みじゃない場合は回れ右をして自衛をお願いいたします。
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定


家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる