214 / 218
第4章
213.2日目のユキのいない日。
しおりを挟む
今日は登校2日目。しかしユキは昨日に引き続き今日も休むことになっていた。昨日の夜には症状が落ち着いていたはずなのに、今朝起きてみるとものすごい熱があったのだ。しかし本人はケロッとしていて元気そうであった。しかし熱があるため、いつしんどくなるか分からないので休むこととなったのだ。
2日連続ユキがいきなり休んだことで、クラスではユキの話題が上がっていた。
「あの白い頭のユキってやつ、今日も休みなんだって?」
「そうなの?」
「だってほら、彼にべったりだったハルラルク?が今日も1人登校だよ?同室だって聞いたのに」
「じゃあ休みか」
ハルラルクはユキに対する表情とその他に対する表情とに差があるため、入学式の後の自己紹介やその日の表情と次の日からの表情の差でハルラルクにとってユキという存在が大きくて大切なことはみんな気づいていた。
「あの白くて綺麗なユキくん、今日もお休みなのかな?」
「えーどうだろう…」
「せっかく仲良くなろうと思ってたのに…」
「そうだね…ハルラルクくんに聞きに行く?」
女子の間ではユキのケイン譲りの美しい顔立ちが白髪であるということよりも注目されており、その白髪でさえ綺麗と捉えられて入学式の日だけで人気が出ていた。
「ねぇねぇ、ハルラルクくん!」
「…なに?」
「…あ、ごめんね。ユキくんは今日もお休みがな?」
「…そうだよ。」
「そっか…そんなに酷いの?」
「…体調自体はいいみたいなんだけど、熱があるから念の為今日も休み」
「なるほどね!そっか、元気なんだね、よかった」
「……ん」
ハルラルクは、ユキが休みであることに落ち込んでいるため対応が少し冷たくなってしまっているが、彼はできるだけ冷たくならない様にと努めているつもりなのだ。
その後もユキのことが気になっている女子たちがぞろぞろとハルラルクの元へと訪れ、ハルラルクは落ち込んだ気分がさらに下がり、なんだかやになったので、先程来ていた子達の方を指さし、あっちに聞いてと塩対応をしてあしらっていた。
「ハル!おはよう」
「あ、ケルおはよう」
「今日もユキ休み?」
「…そう」
「そんなに体調悪いんだな」
「元気そうだったけど念の為熱が高いから今日もお休みなんだ。本人は行きたがってたけど、心配だしね」
「なるほどな」
ケルは落ち込んだハルラルクの事を慰めるように明日は来るといいなと言いながら話題を変えた。
その後マフレリカもやって来て同じ質問をされたハルラルクは思わずため息をついてしまった。しかしそれを察したケルが事情を話し、マフレリカは納得し、二人の会話に混じった。
そうしてユキの居ない2日目の授業は滞りなく終了し、ハルラルクはユキの待つ自室へと急いだ。
𓂃◌𓈒𓐍◌𓈒
かなり休んでしまって申し訳ないです。
暫くこんな感じになると思います…。
忙しいんだろうな…疲れてるんだろうな…そう考えて暖かく次の投稿を待っていただけると嬉しいです。
2日連続ユキがいきなり休んだことで、クラスではユキの話題が上がっていた。
「あの白い頭のユキってやつ、今日も休みなんだって?」
「そうなの?」
「だってほら、彼にべったりだったハルラルク?が今日も1人登校だよ?同室だって聞いたのに」
「じゃあ休みか」
ハルラルクはユキに対する表情とその他に対する表情とに差があるため、入学式の後の自己紹介やその日の表情と次の日からの表情の差でハルラルクにとってユキという存在が大きくて大切なことはみんな気づいていた。
「あの白くて綺麗なユキくん、今日もお休みなのかな?」
「えーどうだろう…」
「せっかく仲良くなろうと思ってたのに…」
「そうだね…ハルラルクくんに聞きに行く?」
女子の間ではユキのケイン譲りの美しい顔立ちが白髪であるということよりも注目されており、その白髪でさえ綺麗と捉えられて入学式の日だけで人気が出ていた。
「ねぇねぇ、ハルラルクくん!」
「…なに?」
「…あ、ごめんね。ユキくんは今日もお休みがな?」
「…そうだよ。」
「そっか…そんなに酷いの?」
「…体調自体はいいみたいなんだけど、熱があるから念の為今日も休み」
「なるほどね!そっか、元気なんだね、よかった」
「……ん」
ハルラルクは、ユキが休みであることに落ち込んでいるため対応が少し冷たくなってしまっているが、彼はできるだけ冷たくならない様にと努めているつもりなのだ。
その後もユキのことが気になっている女子たちがぞろぞろとハルラルクの元へと訪れ、ハルラルクは落ち込んだ気分がさらに下がり、なんだかやになったので、先程来ていた子達の方を指さし、あっちに聞いてと塩対応をしてあしらっていた。
「ハル!おはよう」
「あ、ケルおはよう」
「今日もユキ休み?」
「…そう」
「そんなに体調悪いんだな」
「元気そうだったけど念の為熱が高いから今日もお休みなんだ。本人は行きたがってたけど、心配だしね」
「なるほどな」
ケルは落ち込んだハルラルクの事を慰めるように明日は来るといいなと言いながら話題を変えた。
その後マフレリカもやって来て同じ質問をされたハルラルクは思わずため息をついてしまった。しかしそれを察したケルが事情を話し、マフレリカは納得し、二人の会話に混じった。
そうしてユキの居ない2日目の授業は滞りなく終了し、ハルラルクはユキの待つ自室へと急いだ。
𓂃◌𓈒𓐍◌𓈒
かなり休んでしまって申し訳ないです。
暫くこんな感じになると思います…。
忙しいんだろうな…疲れてるんだろうな…そう考えて暖かく次の投稿を待っていただけると嬉しいです。
31
お気に入りに追加
920
あなたにおすすめの小説

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
滅びる異世界に転生したけど、幼女は楽しく旅をする!
白夢
ファンタジー
何もしないでいいから、世界の終わりを見届けてほしい。
そう言われて、異世界に転生することになった。
でも、どうせ転生したなら、この異世界が滅びる前に観光しよう。
どうせ滅びる世界なら、思いっきり楽しもう。
だからわたしは旅に出た。
これは一人の幼女と小さな幻獣の、
世界なんて救わないつもりの放浪記。
〜〜〜
ご訪問ありがとうございます。
可愛い女の子が頼れる相棒と美しい世界で旅をする、幸せなファンタジーを目指しました。
ファンタジー小説大賞エントリー作品です。気に入っていただけましたら、ぜひご投票をお願いします。
お気に入り、ご感想、応援などいただければ、とても喜びます。よろしくお願いします!
23/01/08 表紙画像を変更しました

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……

転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。

野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる