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第4章
213.2日目のユキのいない日。
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今日は登校2日目。しかしユキは昨日に引き続き今日も休むことになっていた。昨日の夜には症状が落ち着いていたはずなのに、今朝起きてみるとものすごい熱があったのだ。しかし本人はケロッとしていて元気そうであった。しかし熱があるため、いつしんどくなるか分からないので休むこととなったのだ。
2日連続ユキがいきなり休んだことで、クラスではユキの話題が上がっていた。
「あの白い頭のユキってやつ、今日も休みなんだって?」
「そうなの?」
「だってほら、彼にべったりだったハルラルク?が今日も1人登校だよ?同室だって聞いたのに」
「じゃあ休みか」
ハルラルクはユキに対する表情とその他に対する表情とに差があるため、入学式の後の自己紹介やその日の表情と次の日からの表情の差でハルラルクにとってユキという存在が大きくて大切なことはみんな気づいていた。
「あの白くて綺麗なユキくん、今日もお休みなのかな?」
「えーどうだろう…」
「せっかく仲良くなろうと思ってたのに…」
「そうだね…ハルラルクくんに聞きに行く?」
女子の間ではユキのケイン譲りの美しい顔立ちが白髪であるということよりも注目されており、その白髪でさえ綺麗と捉えられて入学式の日だけで人気が出ていた。
「ねぇねぇ、ハルラルクくん!」
「…なに?」
「…あ、ごめんね。ユキくんは今日もお休みがな?」
「…そうだよ。」
「そっか…そんなに酷いの?」
「…体調自体はいいみたいなんだけど、熱があるから念の為今日も休み」
「なるほどね!そっか、元気なんだね、よかった」
「……ん」
ハルラルクは、ユキが休みであることに落ち込んでいるため対応が少し冷たくなってしまっているが、彼はできるだけ冷たくならない様にと努めているつもりなのだ。
その後もユキのことが気になっている女子たちがぞろぞろとハルラルクの元へと訪れ、ハルラルクは落ち込んだ気分がさらに下がり、なんだかやになったので、先程来ていた子達の方を指さし、あっちに聞いてと塩対応をしてあしらっていた。
「ハル!おはよう」
「あ、ケルおはよう」
「今日もユキ休み?」
「…そう」
「そんなに体調悪いんだな」
「元気そうだったけど念の為熱が高いから今日もお休みなんだ。本人は行きたがってたけど、心配だしね」
「なるほどな」
ケルは落ち込んだハルラルクの事を慰めるように明日は来るといいなと言いながら話題を変えた。
その後マフレリカもやって来て同じ質問をされたハルラルクは思わずため息をついてしまった。しかしそれを察したケルが事情を話し、マフレリカは納得し、二人の会話に混じった。
そうしてユキの居ない2日目の授業は滞りなく終了し、ハルラルクはユキの待つ自室へと急いだ。
𓂃◌𓈒𓐍◌𓈒
かなり休んでしまって申し訳ないです。
暫くこんな感じになると思います…。
忙しいんだろうな…疲れてるんだろうな…そう考えて暖かく次の投稿を待っていただけると嬉しいです。
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ハルラルクはユキに対する表情とその他に対する表情とに差があるため、入学式の後の自己紹介やその日の表情と次の日からの表情の差でハルラルクにとってユキという存在が大きくて大切なことはみんな気づいていた。
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「なるほどね!そっか、元気なんだね、よかった」
「……ん」
ハルラルクは、ユキが休みであることに落ち込んでいるため対応が少し冷たくなってしまっているが、彼はできるだけ冷たくならない様にと努めているつもりなのだ。
その後もユキのことが気になっている女子たちがぞろぞろとハルラルクの元へと訪れ、ハルラルクは落ち込んだ気分がさらに下がり、なんだかやになったので、先程来ていた子達の方を指さし、あっちに聞いてと塩対応をしてあしらっていた。
「ハル!おはよう」
「あ、ケルおはよう」
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「…そう」
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「なるほどな」
ケルは落ち込んだハルラルクの事を慰めるように明日は来るといいなと言いながら話題を変えた。
その後マフレリカもやって来て同じ質問をされたハルラルクは思わずため息をついてしまった。しかしそれを察したケルが事情を話し、マフレリカは納得し、二人の会話に混じった。
そうしてユキの居ない2日目の授業は滞りなく終了し、ハルラルクはユキの待つ自室へと急いだ。
𓂃◌𓈒𓐍◌𓈒
かなり休んでしまって申し訳ないです。
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忙しいんだろうな…疲れてるんだろうな…そう考えて暖かく次の投稿を待っていただけると嬉しいです。
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