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第4章
205.みんなの自己紹介
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俺の番が来て、ガタッと椅子をならして緊張気味に立ち上がる。
「えっと…初めまして、僕はユキっていいます!楽器を演奏するのが大好きで、もふもふしたものもすきです。よろしくお願いします!」
俺の自己紹介中は、シーンとしていたのに、着席する頃はザワザワとみんながそれぞれ隣の席の子となにやら話を始めてしまった。
「ありがとう、ユキくん。次、お願いしてもいいかな?はーいみんな?静かにしてください」
「……俺はハルラルクっていいます。ユキさ……ユキ、の、そばにいるのが好きです。ユキはルルって呼びますが、こう呼んでいいのはユキだけなので、みんなは他の言い方ならなんでもいいので好きに呼んでください。よろしくお願いします」
ルルの自己紹介は何だか変だ。なんだ、俺のそばにいるのが好きって…。
「じゃあ、俺!俺のことはケルって呼んでくれ!好きなことや休日してることは特にない。気分で色んなことするから、特にこれといったものは無い。なんでもやるから、好きに誘ってくれると嬉しい、かな。これからよろしく!」
ケルの自己紹介は元気で楽しげな感じだった。特にこれといったものがないというのも、自由な感じがピッタリだ。
「俺、は、マフレリカ。好きに呼んでくれ。…趣味は……ない。勉強に明け暮れてた。よろしく」
なんだろうか……マフィの自己紹介は表情や声のトーンからも楽しくなさそうな感じが伝わってくるなんとも言えない複雑な気持ちになるものだった。
その後も数名ほど自己紹介が続く。
「では最後、お願いします。」
「はい、僕は、タケルです。趣味は…ぼーっとすることです」
ジャンケンで勝ったメガネの子が自己紹介をして着席をする。
タケル……タケル……タケル……
よし、考えるのを放棄しよう。タケルなんてどこにでもある名前じゃないか。第一顔も違うんだ。大丈夫。顔は違うし顔立ちも日本人じゃない。大丈夫。そもそもあの人だったら、日本人だったら、きっとケインが教えてくれたはずだ。
『ユキ?どうしたの?』
『んぇ?!』
『不安そうで助けを求めるような感情を飛ばしてきたでしょ?何かあった?』
『え、いや、ごめんなんにもないよ大丈夫』
『……もうすぐ帰るでしょ?話そうね』
『え、いや、ほんとに!ほんとに大丈夫だからね!』
『わかったから…帰ってくるの待ってるね』
『………うん』
大丈夫。本当に大丈夫なんだ。アミュートの声を聞いたら少しだけ、落ち着いた。本当に大丈夫なんだ。
「ユキ?どうしましたか?」
「え?んーん。アミュートと少し話してただけだよ」
「そうなんですか?」
「うん、帰ってくるの待ってるねって」
「そうですか」
「お前ら何話してんの?」
ルルが耳打ちしてきたので小声で会話をしていると、ケルが興味ありげに声をかけてくるが、なんでもないも言ってルルとの会話を終わらせた。
𓂃◌𓈒𓐍◌𓈒
昨日更新できなくてすみません……🙇♀️
「えっと…初めまして、僕はユキっていいます!楽器を演奏するのが大好きで、もふもふしたものもすきです。よろしくお願いします!」
俺の自己紹介中は、シーンとしていたのに、着席する頃はザワザワとみんながそれぞれ隣の席の子となにやら話を始めてしまった。
「ありがとう、ユキくん。次、お願いしてもいいかな?はーいみんな?静かにしてください」
「……俺はハルラルクっていいます。ユキさ……ユキ、の、そばにいるのが好きです。ユキはルルって呼びますが、こう呼んでいいのはユキだけなので、みんなは他の言い方ならなんでもいいので好きに呼んでください。よろしくお願いします」
ルルの自己紹介は何だか変だ。なんだ、俺のそばにいるのが好きって…。
「じゃあ、俺!俺のことはケルって呼んでくれ!好きなことや休日してることは特にない。気分で色んなことするから、特にこれといったものは無い。なんでもやるから、好きに誘ってくれると嬉しい、かな。これからよろしく!」
ケルの自己紹介は元気で楽しげな感じだった。特にこれといったものがないというのも、自由な感じがピッタリだ。
「俺、は、マフレリカ。好きに呼んでくれ。…趣味は……ない。勉強に明け暮れてた。よろしく」
なんだろうか……マフィの自己紹介は表情や声のトーンからも楽しくなさそうな感じが伝わってくるなんとも言えない複雑な気持ちになるものだった。
その後も数名ほど自己紹介が続く。
「では最後、お願いします。」
「はい、僕は、タケルです。趣味は…ぼーっとすることです」
ジャンケンで勝ったメガネの子が自己紹介をして着席をする。
タケル……タケル……タケル……
よし、考えるのを放棄しよう。タケルなんてどこにでもある名前じゃないか。第一顔も違うんだ。大丈夫。顔は違うし顔立ちも日本人じゃない。大丈夫。そもそもあの人だったら、日本人だったら、きっとケインが教えてくれたはずだ。
『ユキ?どうしたの?』
『んぇ?!』
『不安そうで助けを求めるような感情を飛ばしてきたでしょ?何かあった?』
『え、いや、ごめんなんにもないよ大丈夫』
『……もうすぐ帰るでしょ?話そうね』
『え、いや、ほんとに!ほんとに大丈夫だからね!』
『わかったから…帰ってくるの待ってるね』
『………うん』
大丈夫。本当に大丈夫なんだ。アミュートの声を聞いたら少しだけ、落ち着いた。本当に大丈夫なんだ。
「ユキ?どうしましたか?」
「え?んーん。アミュートと少し話してただけだよ」
「そうなんですか?」
「うん、帰ってくるの待ってるねって」
「そうですか」
「お前ら何話してんの?」
ルルが耳打ちしてきたので小声で会話をしていると、ケルが興味ありげに声をかけてくるが、なんでもないも言ってルルとの会話を終わらせた。
𓂃◌𓈒𓐍◌𓈒
昨日更新できなくてすみません……🙇♀️
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