髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜

あめ

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第4章

191.合格発表。

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学校見学からしばらくたち、俺は6歳になり本日入学試験の合否発表の日だ。
合否は学園の掲示板で発表される形式なため、わざわざ馬車で学校まで移動し、確認しに行く。

学園につき、広場の掲示板の元へ行くと、そこはものすごい人だかりができおり、確認することは難しかった。

「ユキ、肩車してやる。そしたらみえるだろう?」
「ほんと?ありがとう!」

ぴょんぴょんと飛び跳ねたり、わちゃわちゃと動いてなんとか見ようとしていた俺を見兼ねたガイさんが、俺を肩車し、見えるように動いてくれる。
背が高くガタイのいいガイさんは、子供を肩車した状態だと高さが増し、威圧感が上がるのかそばにいた人達がそっと距離を取り始める。
それだけで少しスペースがあき、肩車してもらっている意味がわからなくなるほど視界が綺麗になった。

「確認するまでもなかったがユキは合格だな!しかも首席!流石だな!帰ったらお祝いだ!」
「だな!おめでとうユキ!」
「おめでとうユキ…!」
「ほんと?やった~~!ありがとう!」

俺の合格を確認しほっとした様子の保護者3人。
ガイさんは俺を降ろし、抱き抱えながら頭をわしゃわしゃと撫で回し褒めてくれ、父さんはお祝いをしてくれるという。ライさんはガイさんの腕の中にいる俺を抱きしめ、褒めてくれた。

嬉しいが、が、が!
今は広場の掲示板の前。つまり周りに沢山人がいる。それも合否を確認しようとしている人たちが。つまり、ここで全力で喜んでいると邪魔だし、落ちてしまった人がなんだか可哀想だ。
早急に移動しなくては。

「みんな!喜んでくれるのは嬉しいけど、邪魔になるから、移動、しよ?」
「あ…そうだな」
「お、おう…」
「そうね…」

滑舌が以前に比べて良くなったおれは流暢な口調でみんなに注意する。成長した俺はもう滑舌のプロだ!多分。

みんなに注意し、ぞろぞろとみんなでその場を後にする。

向かう先は広場から少し離れた場所にある受付所だ。
そこは合格者の確認をする場所で、制服のサイズ申請や、教科書購入なども行う。
自分の名前を受付でいい、確認者リストに名前を記入され、採寸室へと連れていかれる。

俺は変わらずフードで髪を隠しているため、脱ぐことを強要されたが、事前に家で採寸を済ませた記録を提出し、採寸は省いてもらった。
それから、教科書を購入し、寮で必要なものや、従者申請、同室申請などを済ませる。
ルルも普通に合格していたため、同室申請は普通に通った。
寮で暮らすにあたり必要な最低限のものは申請を出し、それが通れば貰うことが出来る。しかし申請を出しても通らないものは自分で用意するか、申請の通ったものと一緒に用意してもらう為に支払いをすませるかの二択だ。貴族の場合、家から持ってくるということはほとんどせず、学園側に用意してもらい後から請求された金額を支払うということが多いという。

俺も運ぶのは大層になるということで、必要なもののほとんどを学園側で用意してもらう事になっている。
リストに必要なものを全て書き、欄外にある〔全て学園が用意する〕というチェックボックスにチェックを入れ、手間を省略する。

そして、希望の部屋タイプを申請することが出来るので、防音の他の部屋と離れた部屋を選択する。
少々料金がかかってしまうがこればっかりは仕方ない。

アミュートをもふもふしたい俺は、アミュートに獣型になってもらう必要があるのだ。
他の部屋と近い部屋にしてしまうと、獣型のアミュートの足音など、些細なことでバレてしまうかもしれない。部屋に入る時にドアの隙間から獣を見た!とかあるかもしれない。だから離れている必要があるのだ。
防音である理由は、ピアノを弾きたいから。部屋は大きいので、ピアノを置くスペース位はある。ピアノだけじゃなくて他の楽器も習っているし、とにかく部屋で演奏したいのだ。俺の趣味なのだから。

ということで父さんは率先してその部屋の存在を教えてくれ、料金がかかることを厭わなかった。

そうして合格発表日にするべき手続きは全て終え、俺たちは帰路に着いた。











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