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第3章
151.一致しない笑顔と質問。
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先入観で嫌悪感を抱くのをやめにするとは言っても、俺自身が心から信用するかは別問題で、変に緊張し疲弊してしまった心を、自室に戻ってアミュートを呼んで沢山もふもふをして癒されることにした。
家庭教師を紹介されるということで、普段から顕現してもらい一緒に行動しているアミュートにはピアスになってもらっていた為、呼び出す必要があったのだ。
アミュートは常に姿を現し、俺が飼っているペットだと屋敷の人には認識されている。
アミュートが契約獣だと知っているのは父様達やごく一部の人間だけだ。
そんな訳でアミュートを呼び出しもふもふして、寝落ちてしまいお昼ご飯を食べ逃してしまった俺は、おばあちゃんとのティータイムでおやつを食べてお腹を膨らましていた。
「ユキちゃん、明日からお勉強なんでしょ?」
「うん」
「頑張ってね」
「うん!ありがと…」
「家庭教師の先生は、どうだったの?朝にあっていたのでしょう?」
「うん。しらないひとと、あうことがなかったからちょっちょこわかったけろ、だいじょーぶだよ」
「そう…なにかあったらおばあちゃんに言うのよ?」
「ありがと」
やっぱり聞かれるのはさっきの人のことで、さっきの人のことを思い出し鳩尾の辺りがもやもやしてなんだか嫌だなと思ったが、よく知りもしない人を勝手に嫌うのは良くないため、そっと無視をした。
その後、おばあちゃんとのティータイムを終え、マカロンやクッキーなど細々したものを少し食べていた俺はお腹も満たされ、することが無くなったのでアミュートと一緒に庭でボール遊びをして夜まで時間を潰していた。
するとそこへナルさんが現れた。
「あら、ユキじゃない。体が弱いと言っていたのに、そんなに遊んで大丈夫なの?」
「え、あ…えっと……」
あの笑顔で話しかけられ、上手く返事が出来ずにいると、ボールを取りに行っていたアミュートが慌てて戻ってきて俺の横にそっと寄り添ってくれた。そして、一緒にいたマリエリさんが俺の前へ出て対応をしてくれたが、侍女である彼女の言葉にはまるで聞く耳を持たず、無視し続け俺に話しかけてきた。
「ねぇ、どうなの?それにその犬。随分大きいわね?ノアに拾われた時にあなたが一緒に連れてきたの?迷惑になるとか思わなかったの?」
ずっと笑顔で話しかけてくるが、内容と一致していないその笑顔に居心地が悪くなる。
アミュートのことを悪くいうようなその言い回しも好きじゃない。
「あの。どうしてかのじょのことをむしするんですか?」
「私、自分の使用人としか口を聞かないって決めてるの」
「そうなんですね…」
「それより、私の話を聞いていなかったの?私はあなたたくさん質問をしたのよ?よく分からなかった?もう一度きく?」
「いいえ。とりあえず1つめのしつもんですが、ぼくのからだはよわいけど、あそべないほどではありません。
そして2つめは、アミュートはいぬではなくおおかみなので、おおきいものです。それに、ぼくがつれてきはしましたが、とうさまたちはべつにめいわくにはおもっていません。なのでごしんぱいにはおよびません。しつれいします。」
一刻も早く離れたくて、拙い口調ながらも噛まずに答え、アミュートの背に跨りその場を離れた。
俺の口調は相変わらず拙い。舌が上手く回らない。
この前会ったルルはもう少ししっかり喋っていたが、俺は同い年のはずなのに相変わらずだった。噛むことは減ったが、長文を言うと噛んでしまう。
なので今回1度も噛まなかったことは、少し嬉しいが怒ってたこともあり複雑だった。
家庭教師を紹介されるということで、普段から顕現してもらい一緒に行動しているアミュートにはピアスになってもらっていた為、呼び出す必要があったのだ。
アミュートは常に姿を現し、俺が飼っているペットだと屋敷の人には認識されている。
アミュートが契約獣だと知っているのは父様達やごく一部の人間だけだ。
そんな訳でアミュートを呼び出しもふもふして、寝落ちてしまいお昼ご飯を食べ逃してしまった俺は、おばあちゃんとのティータイムでおやつを食べてお腹を膨らましていた。
「ユキちゃん、明日からお勉強なんでしょ?」
「うん」
「頑張ってね」
「うん!ありがと…」
「家庭教師の先生は、どうだったの?朝にあっていたのでしょう?」
「うん。しらないひとと、あうことがなかったからちょっちょこわかったけろ、だいじょーぶだよ」
「そう…なにかあったらおばあちゃんに言うのよ?」
「ありがと」
やっぱり聞かれるのはさっきの人のことで、さっきの人のことを思い出し鳩尾の辺りがもやもやしてなんだか嫌だなと思ったが、よく知りもしない人を勝手に嫌うのは良くないため、そっと無視をした。
その後、おばあちゃんとのティータイムを終え、マカロンやクッキーなど細々したものを少し食べていた俺はお腹も満たされ、することが無くなったのでアミュートと一緒に庭でボール遊びをして夜まで時間を潰していた。
するとそこへナルさんが現れた。
「あら、ユキじゃない。体が弱いと言っていたのに、そんなに遊んで大丈夫なの?」
「え、あ…えっと……」
あの笑顔で話しかけられ、上手く返事が出来ずにいると、ボールを取りに行っていたアミュートが慌てて戻ってきて俺の横にそっと寄り添ってくれた。そして、一緒にいたマリエリさんが俺の前へ出て対応をしてくれたが、侍女である彼女の言葉にはまるで聞く耳を持たず、無視し続け俺に話しかけてきた。
「ねぇ、どうなの?それにその犬。随分大きいわね?ノアに拾われた時にあなたが一緒に連れてきたの?迷惑になるとか思わなかったの?」
ずっと笑顔で話しかけてくるが、内容と一致していないその笑顔に居心地が悪くなる。
アミュートのことを悪くいうようなその言い回しも好きじゃない。
「あの。どうしてかのじょのことをむしするんですか?」
「私、自分の使用人としか口を聞かないって決めてるの」
「そうなんですね…」
「それより、私の話を聞いていなかったの?私はあなたたくさん質問をしたのよ?よく分からなかった?もう一度きく?」
「いいえ。とりあえず1つめのしつもんですが、ぼくのからだはよわいけど、あそべないほどではありません。
そして2つめは、アミュートはいぬではなくおおかみなので、おおきいものです。それに、ぼくがつれてきはしましたが、とうさまたちはべつにめいわくにはおもっていません。なのでごしんぱいにはおよびません。しつれいします。」
一刻も早く離れたくて、拙い口調ながらも噛まずに答え、アミュートの背に跨りその場を離れた。
俺の口調は相変わらず拙い。舌が上手く回らない。
この前会ったルルはもう少ししっかり喋っていたが、俺は同い年のはずなのに相変わらずだった。噛むことは減ったが、長文を言うと噛んでしまう。
なので今回1度も噛まなかったことは、少し嬉しいが怒ってたこともあり複雑だった。
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