125 / 218
第2章
125.それは案内だよ。
しおりを挟む
ガイさんに抱えられ部屋を出ると、アミュートはピアスへ戻らずについてきていた。
『アミュート、戻らないの?』
『ムッ…戻って欲しいの?』
『え、違うよ?ごめんね、いつもすぐ戻るからてっきりそう思っただけで、他意はないよ!』
『そっか!うん、まだ戻らないよ。だってユキ、今日は探検するんでしょ?』
『ハッ!色々あって忘れてたよ!』
『うん、でももうすぐお昼だからどうするかその人に相談しなよ』
『そうだね!ありがとう!』
『ん!』
アミュートからのナイスなアドバイスを早速取り入れてガイさんに質問をする。でもとりあえず目的地を聞かないとだよね。
「かぁいしゃん」
「ん?どした?」
「あにょ、いま、りょこむかっちぇりゅにょ?」
「あぁ、ユキの部屋で話してたからとりあえず談話室に向かおうと思ってたんだが……そういえばユキは探検したいって言ってたな。今から見て回るか?」
「え!いいにょ?!」
「あぁいいぞ」
まさかの聞く前に許可がおりた!でも、お昼は?もうすぐお昼なんでしょ?
「れも、おひりゅ、まりゃにゃにょ?」
「ん?腹減ったか?」
「ん~…ぺちゅに?」
「なら腹が減ったら俺と一緒に食おう!どっちかの腹が減るまでは探検しよう!それでどうだ?」
「うん!やっちゃーー!!」
「アハハ、危ないから暴れるなよ、絶てぇ落とさねぇが」
「あ~い!」
まさかのお昼時間自由!いえーい!探検だ~~!
『アミュート!聞いてた?!』
『うん。良かったね!』
『うん!アミュートも一緒にまわるんだよね?』
『うん!いいよね?』
『もちろん!』
それから、ガイさんに抱っこされたまま、あっちこっち案内してもらった。
が、俺は自分で歩きながら探検がしたい。これは探検じゃない。案内だ。
「かぁいしゃん!おろちて!」
「ん?どうした?腹減ったのか?」
「ちあう!ちぅんれありゅく!」
「んーでもそれだと日が暮れても終わんねぇぞ?」
「いーにょ!こりぇ、たんけんちあう!あんにゃい!」
「あ~なるほど、わかった」
ガイさんが俺を地面へそっと下ろしてくれたので、俺は意気揚々と歩き出した。否、歩こうとした。
なんか歩こうとしたら躓いて転んだ。そして前にすかさずアミュートが現れてクッション代わりになろうとしてくれて、俺はガイさんにキャッチされてアミュートにダイブすることは無かった。
……アミュートが少し悔しそうでとても可愛いです。
「おい大丈夫か?怪我してねぇか?」
「しちぇにゃい!ありあちょう!かぁいしゃん!あみゅーちょ!」
「おう!」
『…僕何もしてない』
『コケても痛くないように前に来てくれたんでしょ?ありがとう』
『………うん。』
はぁかわいい。今からダイブした方がいいかな?いや、していい?俺がしたい。
「あみゅ~ちょ~!かぁいいね!」
『ちょ…えへへ……』
ギューッとしに行くとアミュートは一瞬驚いたけど、直ぐに嬉しそうに笑っていてとても可愛かった。ほんとに可愛いアミュート大好き。
「休憩するか?」
「んーん!ちゅじゅきしゅりゅ!」
「そーか」
俺はほんとにおっっそいペースでぽてぽてと一生懸命歩いて廊下を進んだ。おっっっそいペースで。ぽてぽてと。
『アミュート、戻らないの?』
『ムッ…戻って欲しいの?』
『え、違うよ?ごめんね、いつもすぐ戻るからてっきりそう思っただけで、他意はないよ!』
『そっか!うん、まだ戻らないよ。だってユキ、今日は探検するんでしょ?』
『ハッ!色々あって忘れてたよ!』
『うん、でももうすぐお昼だからどうするかその人に相談しなよ』
『そうだね!ありがとう!』
『ん!』
アミュートからのナイスなアドバイスを早速取り入れてガイさんに質問をする。でもとりあえず目的地を聞かないとだよね。
「かぁいしゃん」
「ん?どした?」
「あにょ、いま、りょこむかっちぇりゅにょ?」
「あぁ、ユキの部屋で話してたからとりあえず談話室に向かおうと思ってたんだが……そういえばユキは探検したいって言ってたな。今から見て回るか?」
「え!いいにょ?!」
「あぁいいぞ」
まさかの聞く前に許可がおりた!でも、お昼は?もうすぐお昼なんでしょ?
「れも、おひりゅ、まりゃにゃにょ?」
「ん?腹減ったか?」
「ん~…ぺちゅに?」
「なら腹が減ったら俺と一緒に食おう!どっちかの腹が減るまでは探検しよう!それでどうだ?」
「うん!やっちゃーー!!」
「アハハ、危ないから暴れるなよ、絶てぇ落とさねぇが」
「あ~い!」
まさかのお昼時間自由!いえーい!探検だ~~!
『アミュート!聞いてた?!』
『うん。良かったね!』
『うん!アミュートも一緒にまわるんだよね?』
『うん!いいよね?』
『もちろん!』
それから、ガイさんに抱っこされたまま、あっちこっち案内してもらった。
が、俺は自分で歩きながら探検がしたい。これは探検じゃない。案内だ。
「かぁいしゃん!おろちて!」
「ん?どうした?腹減ったのか?」
「ちあう!ちぅんれありゅく!」
「んーでもそれだと日が暮れても終わんねぇぞ?」
「いーにょ!こりぇ、たんけんちあう!あんにゃい!」
「あ~なるほど、わかった」
ガイさんが俺を地面へそっと下ろしてくれたので、俺は意気揚々と歩き出した。否、歩こうとした。
なんか歩こうとしたら躓いて転んだ。そして前にすかさずアミュートが現れてクッション代わりになろうとしてくれて、俺はガイさんにキャッチされてアミュートにダイブすることは無かった。
……アミュートが少し悔しそうでとても可愛いです。
「おい大丈夫か?怪我してねぇか?」
「しちぇにゃい!ありあちょう!かぁいしゃん!あみゅーちょ!」
「おう!」
『…僕何もしてない』
『コケても痛くないように前に来てくれたんでしょ?ありがとう』
『………うん。』
はぁかわいい。今からダイブした方がいいかな?いや、していい?俺がしたい。
「あみゅ~ちょ~!かぁいいね!」
『ちょ…えへへ……』
ギューッとしに行くとアミュートは一瞬驚いたけど、直ぐに嬉しそうに笑っていてとても可愛かった。ほんとに可愛いアミュート大好き。
「休憩するか?」
「んーん!ちゅじゅきしゅりゅ!」
「そーか」
俺はほんとにおっっそいペースでぽてぽてと一生懸命歩いて廊下を進んだ。おっっっそいペースで。ぽてぽてと。
30
お気に入りに追加
791
あなたにおすすめの小説
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
黙示録戦争後に残された世界でたった一人冷凍睡眠から蘇ったオレが超科学のチート人工知能の超美女とともに文芸復興を目指す物語。
あっちゅまん
ファンタジー
黙示録の最終戦争は実際に起きてしまった……そして、人類は一度滅亡した。
だが、もう一度世界は創生され、新しい魔法文明が栄えた世界となっていた。
ところが、そんな中、冷凍睡眠されていたオレはなんと蘇生されてしまったのだ。
オレを目覚めさせた超絶ボディの超科学の人工頭脳の超美女と、オレの飼っていた粘菌が超進化したメイドと、同じく飼っていたペットの超進化したフクロウの紳士と、コレクションのフィギュアが生命を宿した双子の女子高生アンドロイドとともに、魔力がないのに元の世界の科学力を使って、マンガ・アニメを蘇らせ、この世界でも流行させるために頑張る話。
そして、そのついでに、街をどんどん発展させて建国して、いつのまにか世界にめちゃくちゃ影響力のある存在になっていく物語です。
【黙示録戦争後に残された世界観及び設定集】も別にアップしています。
よければ参考にしてください。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
お兄ちゃんは、ヒロイン様のモノ!!……だよね?
夕立悠理
恋愛
もうすぐ高校一年生になる朱里には、大好きな人がいる。義兄の小鳥遊優(たかなしゆう)だ。優くん、優くん、と呼んで、いつも後ろをついて回っていた。
けれど、楽しみにしていた高校に入学する日、思い出す。ここは、前世ではまっていた少女漫画の世界だと。ヒーローは、もちろん、かっこよくて、スポーツ万能な優。ヒロインは、朱里と同じく新入生だ。朱里は、二人の仲を邪魔する悪役だった。
思い出したのをきっかけに、朱里は優を好きでいるのをやめた。優くん呼びは、封印し、お兄ちゃんに。中学では一緒だった登下校も別々だ。だって、だって、愛しの「お兄ちゃん」は、ヒロイン様のものだから。
──それなのに。お兄ちゃん、ちょっと、距離近くない……?
※お兄ちゃんは、彼氏様!!……だよね? は二人がいちゃついてるだけです。
異世界に来ちゃったよ!?
いがむり
ファンタジー
235番……それが彼女の名前。記憶喪失の17歳で沢山の子どもたちと共にファクトリーと呼ばれるところで楽しく暮らしていた。
しかし、現在森の中。
「とにきゃく、こころこぉ?」
から始まる異世界ストーリー 。
主人公は可愛いです!
もふもふだってあります!!
語彙力は………………無いかもしれない…。
とにかく、異世界ファンタジー開幕です!
※不定期投稿です…本当に。
※誤字・脱字があればお知らせ下さい
(※印は鬱表現ありです)
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
ゴミスキル『空気清浄』で異世界浄化の旅~捨てられたけど、とてもおいしいです(意味深)~
夢・風魔
ファンタジー
高校二年生最後の日。由樹空(ゆうきそら)は同じクラスの男子生徒と共に異世界へと召喚された。
全員の適正職業とスキルが鑑定され、空は「空気師」という職業と「空気清浄」というスキルがあると判明。
花粉症だった空は歓喜。
しかし召喚主やクラスメイトから笑いものにされ、彼はひとり森の中へ置いてけぼりに。
(アレルギー成分から)生き残るため、スキルを唱え続ける空。
モンスターに襲われ樹の上に逃げた彼を、美しい二人のエルフが救う。
命を救って貰ったお礼にと、森に漂う瘴気を浄化することになった空。
スキルを使い続けるうちにレベルはカンストし、そして新たに「空気操作」のスキルを得る。
*作者は賢くありません。作者は賢くありません。だいじなことなのでもう一度。作者は賢くありません。バカです。
*小説家になろう・カクヨムでも公開しております。
ドラゴン王の妃~異世界に王妃として召喚されてしまいました~
夢呼
ファンタジー
異世界へ「王妃」として召喚されてしまった一般OLのさくら。
自分の過去はすべて奪われ、この異世界で王妃として生きることを余儀なくされてしまったが、肝心な国王陛下はまさかの長期不在?!
「私の旦那様って一体どんな人なの??いつ会えるの??」
いつまで経っても帰ってくることのない陛下を待ちながらも、何もすることがなく、一人宮殿内をフラフラして過ごす日々。
ある日、敷地内にひっそりと住んでいるドラゴンと出会う・・・。
怖がりで泣き虫なくせに妙に気の強いヒロインの物語です。
この作品は他サイトにも掲載したものをアルファポリス用に修正を加えたものです。
ご都合主義のゆるい世界観です。そこは何卒×2、大目に見てやってくださいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる