髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜

あめ

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第2章

121.ふわふわの肉球。

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どうやら気絶した俺は部屋へ運ばれたようで、ここへ来てから使っているベッドの上で目が覚めた。

「お、目が覚めたみたいだな…大丈夫か?ユキ」
「…あ、あいしゃん……あ、にょ、えっちょ……」
「ん?どした?どこかしんどいのか?」
「ちあう!けんき!」
「ならどうした?」

目が覚めると横にいたのはガイさんだけで、さっきの事を謝りたいのに、どう伝えたらいいのか分からない。
だって、墓穴掘りたくないし……でも、いつまでも謝らないのは良くない…よね。だから頑張って聞かなきゃいけない、頑張れ俺っ!

「あ、にょね。」
「うん」
「あ、ちょ……あにょ!しゃっき、こぉめんにゃしゃい!」
「ん?」

優しく聞いてくれてたガイさんの顔が少しだけ固くなる。

「にょあしゃんにょ、おかぁしゃんちょ、おちょうしゃん。おこっちぇちゃ……」
「ん?………ん?」
「よびかちゃ、おこっちぇちゃれしょ?」
「……あー!そういうことか!なるほどな!ちょっと待ってろ!連れてきてやる!」
「えっあっちょっまっ……ま……。」

ひとりで勝手になにかに納得したガイさんは、すぐに部屋から出て行ってしまった。
置いてけぼりにされた俺は、また嫌な方に考えてしまう。

連れてくるってもしかしてあの2人だろうか…直接謝らしてくれようとしているのは嬉しいが、謝って、許して貰えなかったらどうしよう…だいたい謝る時はなんて呼べばいいんだろうか…また、怒らせたらどうしよう……

もんもんと考えてしまって、ふと頭に流れるさっき想像してしまった映像。ふと過ってしまったそれに手が震えてしまう。
カタカタと震えだしてしまった手を必死に抑えて止めようとするが、震えている手同士では上手くいかない。

そんな時、右耳のピアスからアミュートが現れ、肉球ふわふわの手をそっと添えてくれた。

「あ、あみゅーちょ…」
『大丈夫だよ』
「…ありあちょう」
『うん。そんな事には、僕が絶対にせないからね』
「うん…」

アミュートのふわふわの手は気持ちよくて、気が付けば手の震えは止まっていた。
しかし何故か涙が溢れてきて、それをアミュートが舐めて綺麗にしてくれる。アミュートの舌は少しだけザラっとしてて生暖かい。でもそれが優しさだと思うと心がぽかぽかする。

「え、アミュート…?なんで……え、おいガイ!」
「お、悪いユキ!大丈夫か?」

きっと俺がないているから、心配してくれているのだろうけど、ガイさんを責めないであげて欲しい。俺の心が不安定になってしまっているだけで、ガイさんは何も悪くない。

「アミュート、ありがとな」
「わふっ!」

ガイさんがアミュートにお礼を言って、久々に聞いたアミュートの鳴き声。
俺の心臓は今キュ-ンってしました!!!やっぱ可愛い~~!

『わ、ちょ、ユキ?!なに?クスクス』
『アミュートが可愛いっ!』
『なにそれ、クスクス』

俺は思いっきりアミュートに抱きついてもふもふを堪能して今不安定だった心が癒されています!!!
はぁやっぱアミュート最高。可愛いし優しいしぽかぽかだ。









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