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第2章
117.あざと攻撃失敗……?。
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ノアさんは態度の大きな人やニヤニヤしている人に呆れながら、皆に俺と出会った時のことから、養子にすると決めた経緯までを話した。
そしてノアさんは俺にみんなのことを紹介してくれて、紹介の仕方に違いがあるのが少し面白かった。
まず、少し窶れた感じの最後に入ってきた男性はノアさんのお父さんでジャルジャさん。アクリアパート公爵家の当主らしい。紹介されている時のノアさん父はすごく優しい微笑みをしていて、この人は子供が好きそうだなと感じた。実際俺に挨拶をしてくれた時は屈んで、少し声のトーンを上げて頭を撫でてくれた。声が低いと子供は怒られてるように感じて怖がる子もいると聞くし、多分そういうことだと思う。だからこの人はきっと子供が好きなんだなと思うし、だからノアさんたちを見る目がとても優しいんだなと思う。いい人だ。
そして、次に紹介されたノアさんになんとなく似ている女性はやはりお母さんで、何となく似ているから納得はできたが、やはり若くて意外だった。彼女はフリネさんと言うようで、第1夫人らしい。
フリネさんもまたノアさんを見る目が優しくて、俺を見る目も優しかった。
いきなりハグをしようとしてきたフリネだったけど、それは流石にノアさんとノアさん父のジャルジャさんが止めてくれた。
……まって。ノアさん父のジャルジャって……おじいちゃんじゃん!フリネさんもおばあちゃんじゃん!……でも2人ともおじいちゃんおばあちゃんって呼ぶのを憚られるくらいお若いのですが?ジャルジャさんは少し窶れてるけどやっぱり若いし、フリネさんはもち若い。……とりあえずこの件は保留にしとこ。
そして、おバカそ……態度の大きな男性はラルカさんでノアさんのお兄さん。それでニヤニヤしているなんか性格の悪そうな男性はノアさんの弟でマジュナさんと言うらしい。そしてなんとなく嫌悪感を抱いてしまった女性はそんな2人の母で、第2夫人のナルさんらしい。
この3人はなんというかあまり関わりたくないなと感じてしまうところがあった。ナルさんは本能的に嫌悪感を抱いてしまうし、ラルカさんは態度がでかくてアホそうだから話すとつかれそうというか話が通じなさそうで、マジュナさんは笑顔からにじみでてる性格の悪そうな雰囲気やさっきの言動からあまり関わりたくない。
それに、3人の紹介の雑さと、その時のノアさんの表情からもあまり仲良くなさそうだなと感じてしまう。それに対してノアさんの両親の紹介の時はノアさんの表情も2人の表情もどちらも優しかった。
そんなこんなで紹介も終わり、解散かお話タイムかどっちだ?と考えているとマジュナさんとラルカさんが近付いてきた。
「ねぇ、ユキ?ボクさぁ、キミのことすっごく気になるなぁ~?」
「……」
「俺も!なんかこいつ話聞いてもそうだが実際近くで見ても髪の毛真っ白だしなんか、可哀想な奴だよな!」
「え、兄さん…そっち?」
「そっちってどっちだよ?」
「え?なんかここまで髪が白いと可哀想って言うか、なんかきもくない?」
「きもい?……こんなに可愛いのにか?」
「……わかった。兄さんはやっぱり馬鹿だよ」
「……そうか……」
……そんな会話本人を真ん前にしてしないでくれる?きもいとか可哀想だとか、他所でやれよ!!
仕返ししよ!
「きもい?にゃに?しょれ……?かみ、しりょいちょ、かぁいしょぉ?きもい?」
「え?あー2歳だっけ?それに記憶喪失だっけ…わかんなくても仕方ないか~あのね?きもいっていうのはね」
「きもいちあうよ?かみぁね、しりょいちょ、みんにゃぁほしくにゃっちぇ、むしりゅっちぇ、おしえちぇもりゃっちゃもん!」
「え?毟る?」
「りゃかりゃね!こやっちぇ、かみ、かくしゅんりゃよ!」
「……」
「こえ、きもい?」
「……」
ふんっ!どうだ!可愛いだろ!
俺は子供の可愛さを最大限に利用して、純粋無垢を演じ、なにか言おうとするのに言葉を被せ、一生懸命伝えたいことを伝えようとしている風を装った。そして、最後はフードをギュッと被り、上目遣いでマジュナを覗き見る。
どうだ!俺のあざとい攻撃は!と、どやりたいが、マジュナさんの反応は何も無くなってしまい失敗したんじゃないかと不安になる。
「ま、まちゅにゃ、しゃん……?ろうちたにょ?……あ、にょ、にょあしゃん!」
マジュナさんもラルカさんも固まってしまってるし、俺の可愛さ攻撃が全くきかなかったのか、それこそキモすぎてダメージを食らってしまったのか分からなくて心配で、おろおろとしてから、ノアさんの足にしがみついて助けを求めた。
そしてノアさんは俺にみんなのことを紹介してくれて、紹介の仕方に違いがあるのが少し面白かった。
まず、少し窶れた感じの最後に入ってきた男性はノアさんのお父さんでジャルジャさん。アクリアパート公爵家の当主らしい。紹介されている時のノアさん父はすごく優しい微笑みをしていて、この人は子供が好きそうだなと感じた。実際俺に挨拶をしてくれた時は屈んで、少し声のトーンを上げて頭を撫でてくれた。声が低いと子供は怒られてるように感じて怖がる子もいると聞くし、多分そういうことだと思う。だからこの人はきっと子供が好きなんだなと思うし、だからノアさんたちを見る目がとても優しいんだなと思う。いい人だ。
そして、次に紹介されたノアさんになんとなく似ている女性はやはりお母さんで、何となく似ているから納得はできたが、やはり若くて意外だった。彼女はフリネさんと言うようで、第1夫人らしい。
フリネさんもまたノアさんを見る目が優しくて、俺を見る目も優しかった。
いきなりハグをしようとしてきたフリネだったけど、それは流石にノアさんとノアさん父のジャルジャさんが止めてくれた。
……まって。ノアさん父のジャルジャって……おじいちゃんじゃん!フリネさんもおばあちゃんじゃん!……でも2人ともおじいちゃんおばあちゃんって呼ぶのを憚られるくらいお若いのですが?ジャルジャさんは少し窶れてるけどやっぱり若いし、フリネさんはもち若い。……とりあえずこの件は保留にしとこ。
そして、おバカそ……態度の大きな男性はラルカさんでノアさんのお兄さん。それでニヤニヤしているなんか性格の悪そうな男性はノアさんの弟でマジュナさんと言うらしい。そしてなんとなく嫌悪感を抱いてしまった女性はそんな2人の母で、第2夫人のナルさんらしい。
この3人はなんというかあまり関わりたくないなと感じてしまうところがあった。ナルさんは本能的に嫌悪感を抱いてしまうし、ラルカさんは態度がでかくてアホそうだから話すとつかれそうというか話が通じなさそうで、マジュナさんは笑顔からにじみでてる性格の悪そうな雰囲気やさっきの言動からあまり関わりたくない。
それに、3人の紹介の雑さと、その時のノアさんの表情からもあまり仲良くなさそうだなと感じてしまう。それに対してノアさんの両親の紹介の時はノアさんの表情も2人の表情もどちらも優しかった。
そんなこんなで紹介も終わり、解散かお話タイムかどっちだ?と考えているとマジュナさんとラルカさんが近付いてきた。
「ねぇ、ユキ?ボクさぁ、キミのことすっごく気になるなぁ~?」
「……」
「俺も!なんかこいつ話聞いてもそうだが実際近くで見ても髪の毛真っ白だしなんか、可哀想な奴だよな!」
「え、兄さん…そっち?」
「そっちってどっちだよ?」
「え?なんかここまで髪が白いと可哀想って言うか、なんかきもくない?」
「きもい?……こんなに可愛いのにか?」
「……わかった。兄さんはやっぱり馬鹿だよ」
「……そうか……」
……そんな会話本人を真ん前にしてしないでくれる?きもいとか可哀想だとか、他所でやれよ!!
仕返ししよ!
「きもい?にゃに?しょれ……?かみ、しりょいちょ、かぁいしょぉ?きもい?」
「え?あー2歳だっけ?それに記憶喪失だっけ…わかんなくても仕方ないか~あのね?きもいっていうのはね」
「きもいちあうよ?かみぁね、しりょいちょ、みんにゃぁほしくにゃっちぇ、むしりゅっちぇ、おしえちぇもりゃっちゃもん!」
「え?毟る?」
「りゃかりゃね!こやっちぇ、かみ、かくしゅんりゃよ!」
「……」
「こえ、きもい?」
「……」
ふんっ!どうだ!可愛いだろ!
俺は子供の可愛さを最大限に利用して、純粋無垢を演じ、なにか言おうとするのに言葉を被せ、一生懸命伝えたいことを伝えようとしている風を装った。そして、最後はフードをギュッと被り、上目遣いでマジュナを覗き見る。
どうだ!俺のあざとい攻撃は!と、どやりたいが、マジュナさんの反応は何も無くなってしまい失敗したんじゃないかと不安になる。
「ま、まちゅにゃ、しゃん……?ろうちたにょ?……あ、にょ、にょあしゃん!」
マジュナさんもラルカさんも固まってしまってるし、俺の可愛さ攻撃が全くきかなかったのか、それこそキモすぎてダメージを食らってしまったのか分からなくて心配で、おろおろとしてから、ノアさんの足にしがみついて助けを求めた。
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