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第1章

92.暇つぶし方法間違えた。

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「………あ、ユキ、大丈夫か?さっきからずっと声をかけていたが反応がなかったけど…?」

ノアさんはそんなふうに言うが俺には呼ばれた記憶が無い。
なにそれ、え、俺ってもしかして完全に頭バカになった?え?

「ユキ?」
「……」

えーどうしようだって暇だし暇だし暇だし…?仕方なくない?酔うし酔うし酔う…?しゃーないよ!あーもうほんとに暇だどうしよう……

「ユキ!」
「ふぁ!」

あ、また考え込んでた…?あーあ…とうとう完全に頭いかれたよ…もうヤダな~さっきから驚き方変だし…。さっきからじゃないな…俺って割と初めの方から驚き方独特だったかもしれない…あーうわーやだーはずかしー!

「ユーキ!」
「ふぇあっ!……にゃあに?」
「…どうした?さっきから何度もぼーっとしているみたいだが」
「…んー……」

何度もってそんなに?!俺そんなにぼーっとしてる?えー、えー、あーもー、もーもーもー!

「ユキ」
「ふぁい!ぁい!にゃあに!にゃんれしゅか!」
「……しんどいのか?……熱は、ないみたいだが」
「おにぇちゅ、にゃいよ…?」
「そうだな、しんどいとかは、ないか?」
「ん?にゃいよ!」
「本当か?」
「ん?うん!」
「「「……」」」
「なんか信じられない…」

えーー!信じられないとか言われた!ライさんひど~!まぁ、そりゃそうだよね~散々呼びかけに返事しなかったら、どこか体調が悪いのかなって思うしかないもんね。まさか暇すぎて頭バカになってるなんて思わないもんね…!
よし何とかして暇つぶしをしないと…!!

「あにょにぇ、」
「ん?」
「みんにゃにょ、ぽうけんにょ、はにゃし、ききちゃい!」
「「「……!!」」」
「「「いいぞ!(よ!)」」」
「「「俺(私)が話す!」」」
「「「いやいや俺(私)が話す!!」」」
「「「…!!順番に話せばいいだろ(でしょ)!!」」」

……完全にやらかした。絶対ダメな事聞いてしまった…!!暇つぶし方法間違えたーー!あ゙ぁ゙ーー!俺のおバカーーー!!

俺が1人反省会を開催している間も、3人は誰が話すかと喧嘩をしており、俺は遠い目をした。
いつもみたくじゃんけんで決めればいいのに、と思わずにはいられなかったが、どうやらそれはダメらしい。
完全にどうでも良くなってしまった俺は、諦めて別の暇つぶしを考え始める。

『ユキ』
『…!!!』

そんなふうに悶々と一人暇つぶし方法を考えていると、アミュートが話しかけてくれた。
そうだよ!アミュートとお話すればいいんだよ!なんで今まで気づかなかったんだろう!!

『アミュート!』
『暇そうだね』
『そう!暇!ものすっっっっっごいひま!』
『クスクス、思い強めだね』
『それだけ暇だからね!』
『そっか、じゃあ、僕とお話してようか?』
『うん!する!ありがとアミュート!!』
『んーん!というかむしろ今まで話しかけなくてごめんね…』
『ん?いいよ!今話してるし!』
『ありがと』

ありがとうはこっちのセリフなのに、なぜかあミュートはありがとと言う。謎だ。
俺の頭は今おバカだから、不思議に思っても深く考えることはしなかった。













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