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第1章
85.思い出したから真似しないで…。
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「ん……」
『ユキ、起きた?』
『あれ、アミュート?』
『うん』
『なんで?』
さっきまでケイン達と一緒にいて、出来事を話してたのに…?
『ユキがテンション高すぎて、後々恥ずかしがるだろうな~ってテンションになっちゃったから、現実に帰したんだよ』
……俺そんなにテンション高かった?まて…思い出そう……
『それでね!楽しくてね!だからね!』
あ゛~~ダメだやらかしてる~やめてアミュート~!!思い出したから真似しないで~~……
『思い出した?』
『思い、出した……』
『まぁ、とっても可愛かったから!僕達的には良かったよ!でもこれ以上は、ユキが嫌がるかな~って』
『そうですね……ありがとう…まじで……』
これ以上醜態を晒す前に返してもらって正解だ。
しかしまだ現実では夜みたいだった。3人の姿を探すが見当たらない。
……どこだ?
『アミュート、3人がいない…』
『3人なら下にいるっぽいよ安心して』
『そっか…ならいいや』
それより、なんで俺はあんなに幼い態度になってしまっていたんだろう……?
身体に精神が引っ張られてる?魂と完全に混ざったから。
『ねぇアミュート』
『ん?』
『みんなが下にいるなら、出てきてくれない?』
『あぁ、そうだね、いいよ』
聞きたいことはもふもふして心を落ち着かせてからにしようと思い、アミュートに出てきてもらう。
ベッドの上では少し狭かった為、床へ移動し、俺はアミュートのお腹にまるまる。
そんな俺を温めるように、アミュートも俺を囲う。しっぽがお布団みたいになって、ふさふさでもふもふで幸せだ。
……何聞こうとしてたっけ。あ!そうだ思い出した!
「ねぇ、アミュート」
『なぁにユキ』
「俺の精神も、幼くなったのかな?身体と完全に馴染んだから…」
『んー多少引っ張られちゃうところはあると思うけど、今回のは単純に、あそこまで興奮することがなくて、幼くなっちゃったって感じだと思うよ?』
「?」
意味わからんのだけど?
『ユキって、前世、今回みたいに、誰かに必死に話したいって思う楽しい事ってあった?』
「……なかった、と思う」
『でしょ。だからね、きっと初めてのことで幼い風になっちゃっただけだよ』
「そ、かな?」
『うん。それに、僕たちの前だからあまり気にしないで』
「まぁ……それも、そう、かな…?」
なんかそんなふうに言われるとそうなのかなと思えてくる。
『そうだよ!』
「そ、そっか~」
『うん!ところでさ、ユキ』
「ん?」
『もう、身体は平気?熱は…微妙?よくわかんないや……』
「ん~言われてみれば…まだ若干しんどいかも」
『そうなの?大丈夫?』
「うん!別に気にする程じゃないよ!大丈夫!」
なんとな~くだるいくらいだから、別に気にするほどのことでもない。
『やっぱりベッド行く?』
「いや!こっちがいい!」
『でも、冷やすと良くないでしょ?』
「じゃ、お布団!お布団とってくるから待ってて!」
1人で暗い部屋のベッドに寝かされるより、アミュートのお腹の中でもふもふふわふわしながら寝る方がはるかに幸せだ!
慌ててベッドへいって、布団を引っ張りとり、アミュートの元へと戻る。
そしてまたさっきと同じ位置へ寝転がり、アミュートの体温と布団で暖を取る。
「はぁ~あったかもふもふ~」
『暖かい?』
「うん!」
『そう、なら良かった!また少し寝る?』
「そうだね…暇だし…ちょっとまだやっぱりしんどいし…」
『いいよ。ゆっくり休んでね』
「おやすみ……」
今度はケインの元へ行くことはなく眠りについた。
『ユキ、起きた?』
『あれ、アミュート?』
『うん』
『なんで?』
さっきまでケイン達と一緒にいて、出来事を話してたのに…?
『ユキがテンション高すぎて、後々恥ずかしがるだろうな~ってテンションになっちゃったから、現実に帰したんだよ』
……俺そんなにテンション高かった?まて…思い出そう……
『それでね!楽しくてね!だからね!』
あ゛~~ダメだやらかしてる~やめてアミュート~!!思い出したから真似しないで~~……
『思い出した?』
『思い、出した……』
『まぁ、とっても可愛かったから!僕達的には良かったよ!でもこれ以上は、ユキが嫌がるかな~って』
『そうですね……ありがとう…まじで……』
これ以上醜態を晒す前に返してもらって正解だ。
しかしまだ現実では夜みたいだった。3人の姿を探すが見当たらない。
……どこだ?
『アミュート、3人がいない…』
『3人なら下にいるっぽいよ安心して』
『そっか…ならいいや』
それより、なんで俺はあんなに幼い態度になってしまっていたんだろう……?
身体に精神が引っ張られてる?魂と完全に混ざったから。
『ねぇアミュート』
『ん?』
『みんなが下にいるなら、出てきてくれない?』
『あぁ、そうだね、いいよ』
聞きたいことはもふもふして心を落ち着かせてからにしようと思い、アミュートに出てきてもらう。
ベッドの上では少し狭かった為、床へ移動し、俺はアミュートのお腹にまるまる。
そんな俺を温めるように、アミュートも俺を囲う。しっぽがお布団みたいになって、ふさふさでもふもふで幸せだ。
……何聞こうとしてたっけ。あ!そうだ思い出した!
「ねぇ、アミュート」
『なぁにユキ』
「俺の精神も、幼くなったのかな?身体と完全に馴染んだから…」
『んー多少引っ張られちゃうところはあると思うけど、今回のは単純に、あそこまで興奮することがなくて、幼くなっちゃったって感じだと思うよ?』
「?」
意味わからんのだけど?
『ユキって、前世、今回みたいに、誰かに必死に話したいって思う楽しい事ってあった?』
「……なかった、と思う」
『でしょ。だからね、きっと初めてのことで幼い風になっちゃっただけだよ』
「そ、かな?」
『うん。それに、僕たちの前だからあまり気にしないで』
「まぁ……それも、そう、かな…?」
なんかそんなふうに言われるとそうなのかなと思えてくる。
『そうだよ!』
「そ、そっか~」
『うん!ところでさ、ユキ』
「ん?」
『もう、身体は平気?熱は…微妙?よくわかんないや……』
「ん~言われてみれば…まだ若干しんどいかも」
『そうなの?大丈夫?』
「うん!別に気にする程じゃないよ!大丈夫!」
なんとな~くだるいくらいだから、別に気にするほどのことでもない。
『やっぱりベッド行く?』
「いや!こっちがいい!」
『でも、冷やすと良くないでしょ?』
「じゃ、お布団!お布団とってくるから待ってて!」
1人で暗い部屋のベッドに寝かされるより、アミュートのお腹の中でもふもふふわふわしながら寝る方がはるかに幸せだ!
慌ててベッドへいって、布団を引っ張りとり、アミュートの元へと戻る。
そしてまたさっきと同じ位置へ寝転がり、アミュートの体温と布団で暖を取る。
「はぁ~あったかもふもふ~」
『暖かい?』
「うん!」
『そう、なら良かった!また少し寝る?』
「そうだね…暇だし…ちょっとまだやっぱりしんどいし…」
『いいよ。ゆっくり休んでね』
「おやすみ……」
今度はケインの元へ行くことはなく眠りについた。
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