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第1章
44.硬いパンの食べ方。
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「お待たせしましたー!」
大分と言っていたがそこまで時間はかからず、全ての料理が代車に乗って運ばれてきた。
店員さんは次々にお皿を机に並べていき、失礼しま~す!と言って元気よく去っていった。
「さ、少しづつよそって行こうな…これ、どれくらい食べる?これくらいか?」
「んーん、もうちゅこち、ちゅくにゃく」
「わかった、これは?」
「えんぅ、おにゃじ!」
「…分かったよ」
こんな感じで全て少しずつよそってもらいできた俺の分は、品数が多かっただけに結構な量になった。……食べれるか心配だ。
みんなそれぞれ1つ定食を頼み、後は単品でそれぞれサイドメニュー(?)を頼んでいるような感じだった。
ライさんだけは、黒いパンに具材が色々挟んだものにスープがついた軽いものだったが、残りのふたりはかなりガッツリ重い系。
よく朝から食べようと思えるな…と疑問に思うような量とメニューだった。
あれ?このスープ、昨日のやつ?
「こぇ」
「ん?あぁ、昨日ユキが食べたやつだな。これについてんだよ。食うか?」
どうやらこの宿では定食に付いているようだ。
「たえりゅ!」
俺これ好き!
「なら俺のもやるよ」
「私のも」
「しょんにゃにいりゃにゃい……」
ノアさんもライさんもくれるって言うけど、ガイさんの貰うしそんなにいりません。
「そ、そうか?」
「うん」
でもスープを全て食べれば分けてもらったご飯を食べれないので少しだけ器に分けてもらい食べることにした。
「こにょぱん、たぇていーい?」
「いいぞ。それはユキの分だからな」
「ありあちょ!」
「ん゛~~ふんっ!」
貰ったパンは異世界らしくとても硬かった。どうしよう……とてもじゃないが子供の腕力じゃちぎれない。それに噛めないだろうな。
「あはははっ!貸してみろ」
ブチッ!
うわっ……すごい音。食べられるかな……
「これをな、こうすれば、少し柔らかくなるだろ」
…なるほど。スープにつけるのね!それでも硬そうだけど。でもスープの染みたパンの断面は少し美味しそう。
「ありあちょ!
((ぱくっ))
ん!おいち~!!」
ノアさんが1口サイズにちぎって柔らかくしてくれたパンを口に放り込んでもぐもぐと咀嚼する。
パンの素朴な味に美味しいスープの味が充分に染み込んでいて美味しい。噛む度にスープが口の中に広がる。スープに食感と少しのパンの味を付け足したような感じだ。
しかし硬い。もぐもぐといくら咀嚼しても、なかなか小さくならないし無くならない。……顎が疲れる。まだ1口だよ?
「ん…んっ……ん゙~~~」
ダメだ。まじ疲れる。
「あははっ、まだ硬いか?スープ飲むか?」
「ん…」
パンを片方のほっぺたに寄せて、スープをこくこくとのみこむ。
少しだけ口の中にスープを残すと、少しずつ少しずつパンが柔らかくなるような感じがする。
しばらくするとパンがホロホロと柔らかくなって、頑張って噛めば小さくなっていくようになった。
俺がそうやって一生懸命初めのパンを食べている間、ノアさんがパンを次々に1口サイズにちぎってスープに漬けてくれていた。
そうやって1口目を食べ終える頃には、次のパンもふにゃふにゃになっていた。
大分と言っていたがそこまで時間はかからず、全ての料理が代車に乗って運ばれてきた。
店員さんは次々にお皿を机に並べていき、失礼しま~す!と言って元気よく去っていった。
「さ、少しづつよそって行こうな…これ、どれくらい食べる?これくらいか?」
「んーん、もうちゅこち、ちゅくにゃく」
「わかった、これは?」
「えんぅ、おにゃじ!」
「…分かったよ」
こんな感じで全て少しずつよそってもらいできた俺の分は、品数が多かっただけに結構な量になった。……食べれるか心配だ。
みんなそれぞれ1つ定食を頼み、後は単品でそれぞれサイドメニュー(?)を頼んでいるような感じだった。
ライさんだけは、黒いパンに具材が色々挟んだものにスープがついた軽いものだったが、残りのふたりはかなりガッツリ重い系。
よく朝から食べようと思えるな…と疑問に思うような量とメニューだった。
あれ?このスープ、昨日のやつ?
「こぇ」
「ん?あぁ、昨日ユキが食べたやつだな。これについてんだよ。食うか?」
どうやらこの宿では定食に付いているようだ。
「たえりゅ!」
俺これ好き!
「なら俺のもやるよ」
「私のも」
「しょんにゃにいりゃにゃい……」
ノアさんもライさんもくれるって言うけど、ガイさんの貰うしそんなにいりません。
「そ、そうか?」
「うん」
でもスープを全て食べれば分けてもらったご飯を食べれないので少しだけ器に分けてもらい食べることにした。
「こにょぱん、たぇていーい?」
「いいぞ。それはユキの分だからな」
「ありあちょ!」
「ん゛~~ふんっ!」
貰ったパンは異世界らしくとても硬かった。どうしよう……とてもじゃないが子供の腕力じゃちぎれない。それに噛めないだろうな。
「あはははっ!貸してみろ」
ブチッ!
うわっ……すごい音。食べられるかな……
「これをな、こうすれば、少し柔らかくなるだろ」
…なるほど。スープにつけるのね!それでも硬そうだけど。でもスープの染みたパンの断面は少し美味しそう。
「ありあちょ!
((ぱくっ))
ん!おいち~!!」
ノアさんが1口サイズにちぎって柔らかくしてくれたパンを口に放り込んでもぐもぐと咀嚼する。
パンの素朴な味に美味しいスープの味が充分に染み込んでいて美味しい。噛む度にスープが口の中に広がる。スープに食感と少しのパンの味を付け足したような感じだ。
しかし硬い。もぐもぐといくら咀嚼しても、なかなか小さくならないし無くならない。……顎が疲れる。まだ1口だよ?
「ん…んっ……ん゙~~~」
ダメだ。まじ疲れる。
「あははっ、まだ硬いか?スープ飲むか?」
「ん…」
パンを片方のほっぺたに寄せて、スープをこくこくとのみこむ。
少しだけ口の中にスープを残すと、少しずつ少しずつパンが柔らかくなるような感じがする。
しばらくするとパンがホロホロと柔らかくなって、頑張って噛めば小さくなっていくようになった。
俺がそうやって一生懸命初めのパンを食べている間、ノアさんがパンを次々に1口サイズにちぎってスープに漬けてくれていた。
そうやって1口目を食べ終える頃には、次のパンもふにゃふにゃになっていた。
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