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第1章
28.せっかく街の中だったのに…。
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そうして、3人で門から出た。
そこで、ずんぐりむっくりのおっちゃんが「上司に帰るって伝えてくる」といい一旦離れた。
俺はガイさんに抱っこされたまま、おっちゃんを一緒に待った。
10分も経たないうちにおっちゃんが戻ってきた。
そして一緒に街の中を歩き始める。
街の中は屋台みたいなのがいっぱい出ていて賑やかで、服装も異世界っぽくてテンション上がる。
が、俺は今めちゃくちゃ眠たくてそれどころじゃない。
視界の端にうつる人達に一瞬ハッ!っとなるが、すぐに凄まじい睡魔に襲われる。
ガイさんの腕の中で、一瞬身を乗り出し、辺りを見るが、その状態で頭ががくんがくんとなる。
そんな俺の様子にガイさんが俺の頭を反対の手で押えて、ガイさんの胸元に俺の顔を押し付けるように抱えられた。
辺りを見たいのに、それじゃ見れない。
俺は、好奇心と睡魔に襲われながら必死に戦っていた。眠い!見たい!眠い!見たい!…そんな状態なのだ。
だから辺りを見れなくなると、あっさり睡魔に負ける。抵抗する力もないからだ。
ガイさんの筋肉がいい枕になる。そして、安定感が抜群。それに、規則正しくとくとくとなる心臓の音。睡魔に勝てる要素がない。
と、俺は諦めて寝ることにした。
****
sideガイ。
「寝たな…」
「ああ。」
ユキはロダンを待っている間から眠そうにしていたが、街を歩き始めると、揺れるからなのか本格的にウトウトとし始めた。
しかし、辺りを見たいのだろう。また興奮したように辺りを見るが、睡魔に襲われ、落ちそうな体勢で頭をぐわんぐわんとなんどもさせていた。そしてその度にハッ!と起きて、辺りを見、またぐわんぐわんしていた。
このままじゃいつかきっと落ちる。
いや、落とさないのだが、万一ということがある。俺はユキの頭を抱え込み、そっと背中をポンポンとし、眠りを促した。
するとすぐに気持ち良さそうな寝息が聞こえてくる。
「寝顔がみたい。このローブを取れないか?」
そう、ロダンが俺に声をかけユキのローブを取ろうとした。
俺は慌ててロダンの手をはたく。
「これはとっちゃダメだ。さっき散々寝顔を見ただろう。こんな所で取ればどうなるか分からない」
「…あ、あぁ。確かにそうだな…すまなかった」
ユキの寝顔は天使すぎてこんな所で顔を晒せば、危ないヤツに狙われるかもしれない。
確かにそれも理由の一つだ。だが、一番の理由は髪色。こいつにもまだ見せていない。上手い具合にかみを隠して顔を見せていたから。
こいつなら子供もいるようだし大丈夫だろうが、用心しておくことに越したことはない。
これからも関わることがあるのならその時は、他の2人と相談して決める必要がある。
信用するに値するやつなのかどうか、しっかりと見極めなければならない。
その後は他愛もない話をしながら店へ向かって歩いた。ロダンは俺たちに晩飯を奢ると言ってくれていたからだ。
本来、残業までさせて、一緒に待っていてくれたロダンを奢るべきなのは俺だと思うのだが、ロダンは「こいつの寝顔は有料だ」などとわかるようでいまいちよく分からないような事をいい、俺たちに奢ってくれるそうだ。
ユキが居るので出来れば個室か半個室の所がいいと言うと、快く了承してくれた。
𓂃◌𓈒𓐍◌𓈒
ロダンとはずんぐりむっくりのおっちゃんの事です。
そこで、ずんぐりむっくりのおっちゃんが「上司に帰るって伝えてくる」といい一旦離れた。
俺はガイさんに抱っこされたまま、おっちゃんを一緒に待った。
10分も経たないうちにおっちゃんが戻ってきた。
そして一緒に街の中を歩き始める。
街の中は屋台みたいなのがいっぱい出ていて賑やかで、服装も異世界っぽくてテンション上がる。
が、俺は今めちゃくちゃ眠たくてそれどころじゃない。
視界の端にうつる人達に一瞬ハッ!っとなるが、すぐに凄まじい睡魔に襲われる。
ガイさんの腕の中で、一瞬身を乗り出し、辺りを見るが、その状態で頭ががくんがくんとなる。
そんな俺の様子にガイさんが俺の頭を反対の手で押えて、ガイさんの胸元に俺の顔を押し付けるように抱えられた。
辺りを見たいのに、それじゃ見れない。
俺は、好奇心と睡魔に襲われながら必死に戦っていた。眠い!見たい!眠い!見たい!…そんな状態なのだ。
だから辺りを見れなくなると、あっさり睡魔に負ける。抵抗する力もないからだ。
ガイさんの筋肉がいい枕になる。そして、安定感が抜群。それに、規則正しくとくとくとなる心臓の音。睡魔に勝てる要素がない。
と、俺は諦めて寝ることにした。
****
sideガイ。
「寝たな…」
「ああ。」
ユキはロダンを待っている間から眠そうにしていたが、街を歩き始めると、揺れるからなのか本格的にウトウトとし始めた。
しかし、辺りを見たいのだろう。また興奮したように辺りを見るが、睡魔に襲われ、落ちそうな体勢で頭をぐわんぐわんとなんどもさせていた。そしてその度にハッ!と起きて、辺りを見、またぐわんぐわんしていた。
このままじゃいつかきっと落ちる。
いや、落とさないのだが、万一ということがある。俺はユキの頭を抱え込み、そっと背中をポンポンとし、眠りを促した。
するとすぐに気持ち良さそうな寝息が聞こえてくる。
「寝顔がみたい。このローブを取れないか?」
そう、ロダンが俺に声をかけユキのローブを取ろうとした。
俺は慌ててロダンの手をはたく。
「これはとっちゃダメだ。さっき散々寝顔を見ただろう。こんな所で取ればどうなるか分からない」
「…あ、あぁ。確かにそうだな…すまなかった」
ユキの寝顔は天使すぎてこんな所で顔を晒せば、危ないヤツに狙われるかもしれない。
確かにそれも理由の一つだ。だが、一番の理由は髪色。こいつにもまだ見せていない。上手い具合にかみを隠して顔を見せていたから。
こいつなら子供もいるようだし大丈夫だろうが、用心しておくことに越したことはない。
これからも関わることがあるのならその時は、他の2人と相談して決める必要がある。
信用するに値するやつなのかどうか、しっかりと見極めなければならない。
その後は他愛もない話をしながら店へ向かって歩いた。ロダンは俺たちに晩飯を奢ると言ってくれていたからだ。
本来、残業までさせて、一緒に待っていてくれたロダンを奢るべきなのは俺だと思うのだが、ロダンは「こいつの寝顔は有料だ」などとわかるようでいまいちよく分からないような事をいい、俺たちに奢ってくれるそうだ。
ユキが居るので出来れば個室か半個室の所がいいと言うと、快く了承してくれた。
𓂃◌𓈒𓐍◌𓈒
ロダンとはずんぐりむっくりのおっちゃんの事です。
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