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第1章

16.お名前候補!。

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「りゃいしゃん。ろうちて?」
「ん?あぁ、そうね。あのね、あなたのお名前を、決めてなかったでしょ?」
「…ぼくにょ、おにゃまえ?」
「そうだ。君は自分の名前がわからないんだろ?なら、新しい名前考えるしかないからな!」
「俺が考えてやろうか!」
「ガイ、黙れ。抜け駆けするな!さっき決めただろうが!それぞれが候補を出して、この子に決めてもらうって!」
「……」
「ちょうにゃにょ?ぼくぁ、きめりゅにょ?」
「「ああ」」
「ええ、そうよ」

どうやら、俺の名前を決めるために起こしたらしい。そして、決める方法ももう決まっているそうだ。
みんな一体どんな名前を考えてくれたんだろう。楽しみだな~!


俺はワクワクして待つ。
「ろんにゃにょ、ろんにゃにょ?!?!」
…待てなかった。
「あぁ、じゃあまずジャンケンで勝ったおれからな!」

いつの間にかジャンケンまでして決めていたらしい順番で発表してくれるそうだ。そしてトップバッターはノアさんらしい。楽しみだ!わくわく!!

「ミト……なんでどうだ?ふと思いついて、それ以外思いつかなかったんだ」
「みちょ?」
「あ、ああ…どうだ?」
え……それって……
「おい、確認はあとだ!つぎは俺だ!」
「…早く言えよ。」
「お前が話してるからだろ…まったく…!

じゃあ俺のを言うぞ。俺が考えたのは、“ショウ”だ。
お前の青い瞳が綺麗だから、青の別の言い方らしい“セイ”にしたかったんだが、どうせ言えねぇだろうし初めから言いやすいようにもう一個の読み方の方にしようと思ってショウにしたんだ。ある国で、青のことをセイともショウとも言うらしいからな。本当は青と言うより空色だから、“ソラ”にしようと思ったんだが、そのまますぎるからな……どうだ?気に入ったか?
……あーまて。思ったより恥ずかしいな、これ。次だ!ライ!早く言え!」
「う、うん。
………わ、私全然思いつかなくて………それで、君のその綺麗な髪の色と同じ雪から取って『ユキ』なんでどうかな…やっぱり、そのままはダメかな?」
「お前…適当かよ……」
「ち、ちがうよ!一生懸命考えたけど、これしか思いつかなかったの!でも、綺麗じゃない!この子の髪の色!
………色々辛い過去のありそうな色だけど((ボソッ))、私は好き!この子の髪の色。だから、名前に入れてあげたかったの!
それにあなただって瞳の色からとってるくせに!」
「……まぁ別にいいんじゃねぇの?考えたんなら」

なんか今度はガイさんとライさんが言い争いを始めたようだ。しかし争いの理由は俺の名前のこと。
2人ともちゃんと考えてくれててとても嬉しい。
そうか、俺の今の髪の色は白色なんだな。そういえば視界の端にちょこちょこうつってたな。気にしてなかったから、見逃してた…。
そして、俺の目は青いのか。綺麗なのか。ちょっと嬉しい…!








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