髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜

あめ

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第1章

8.記憶喪失…?。

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「(はぁかわいい!頑張れ俺!誤魔化せ俺!)そう!なら良かった。しかし君、なんでこんな所にいたんだ?」
「あー俺も気にそれなる!なんであんなに動物に囲まれてたのかも。」
「…私も。」
「お前おきてたのか」
「…うん。」

え、え?急にいっぱいしゃべられても困るんだけど?何人いるの?
とりあえずノアさん、ガイさん、誰かさんの順番で話し出す。
それになに?俺動物に囲まれてたの?えー何それめっちゃ損じゃん…何故寝てた俺……。

とりあえず何も分からないため、首をこてんと傾げることにした。分からないのポーズで、キョトン顔だ。
「……?」
「ん?分からないのか?色々一気に喋りすぎたか?」
「違うんじゃない?質問は一個だったし。」
「あ、あにょ。ここ、ろこ、れしゅか?」
「「「あーー…あーーー…あー……」」」

俺がここはどこだと聞くと、3人揃って『あー→あー⤴︎ あー⤵︎ ︎』という感じであーしか喋らない。
え、なに?俺の話し方?それは無視して?お願いだから。2歳児なもんで……。

「えっと、性別不詳な可愛さだけど、僕?で、あってる?」
「……うん?」
俺の視界に緑色の髪と瞳をした女性が入ってきて、質問してくる。声的に恐らくさっきの誰かさんだ。
僕であってるか、それはつまり男かどうかの質問だろう。俺は男だ。多分。転生する時にケインが女にしてなかったらだけど。

「じゃあ、ここがどこだか分かる?」
「……わかんにゃい。ろこ?」
「んーここはね、ハイライの街近くの南の森中腹。分かる?」
「……はいりゃいにょ…?……みにゃみにょ…??」
「あーわかんないか……」
ここはどうやらハイライという街の近くの南の森らしい。しかも中腹。森のど真ん中だ。
ちゃんと理解したが、2歳児が全部理解するのはおかしい為、最後まで理解できないふりをした。

「どうしてここにいたか、分かる?」
「…わかんにゃい。ろうちて?」
「あー…君、なまえは?分かる?」
「…?にゃまえ?」
「そう。お名前。」
「…おにゃまえ。わかんにゃい。にゃあに?」
「あーー」
記憶喪失の振りをしろと言われているからな。
それに、新しい人生に前の名前は使いたくない。知らないフリして付けてもらおう。

「やっぱりこいつ、記憶喪失か?」
「ぽいよね…あんなに頭から出血してたんだもん。可能性大だよ……。何もわならないみたいだし…」
ノアさんと緑のお姉さんがコソコソと話してる。
あれ?さっきまで1人しか見えなかったのに…視界が広くなった?……あー頭がはっきりしてきたからかな?
ガイさんは未だに見えないけど。俺の後ろか?

「えっと、君、自分のことで何か分かることある?」
「……?にゃあに?」
長文は理解不能なフリだ。何答えていいかわかんないし、都合のいいところは分からないふりで通す!

「………あーかわいい」
「ちょっと!ノア!」
「あー悪い…」

ノアさんが顔を両手で押え何かを呟くと、緑のお姉さんがノアさんの後頭部を叩いて注意していた。
何言ったんだろ?





    
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