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プロローグ。
しおりを挟むこの世界の髪の色はとてもカラフルで様々な色がある。
子は他者から愛や暖かい心を受け1歳になると己の色を持ち、産まれた時の白い髪がその色に染まる。
故に親は自分の子の1歳の誕生日を楽しみにし、髪が染ると盛大に祝うのだ。
“この子は無事に愛を受け、愛を知った”
“あたたかい心を得たのだ”と。
優しく暖かい心を持ちたくさんの愛を与えたものは年老いると、幼き頃に染ったその髪の色は抜けて行き銀色に輝く髪になるという。
それは、心優しきものの証。
これはそんな世界で唯一現れた白髪の少年と、少年に愛を与えて行く者達の話───
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