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「…………おおかみくん。」
「………………なんだ」
「………大丈夫?………すごく辛そう」
「……………お前もだろ」
「そうだね………ぼくもうほんとにしんどい」
「……むりに…話さなくても、いいぞ」
「うん……でもね。……ぼく、さいごまで、おおかみくんと、話したい。
さいごまで、おおかみくとの記憶で、いっぱいにしたい………」
「……おれも、だ。
お前と出会えて、おれはさいごまで、しあわせだ。十分すぎるぐらいに……ありがとう………」
「ぼくもだよ。……あそこでくさって終わるはずだったから……ありがとう。ぼくと……お友達になってくれて。」
「……お、れも……ずっと…とも、だち……だ。
……………わるい、おれ、げんかい……だ……」
「……いいよ。………たべて。おねがい」
「……またな」
「……うん、またね」
「………………なんだ」
「………大丈夫?………すごく辛そう」
「……………お前もだろ」
「そうだね………ぼくもうほんとにしんどい」
「……むりに…話さなくても、いいぞ」
「うん……でもね。……ぼく、さいごまで、おおかみくんと、話したい。
さいごまで、おおかみくとの記憶で、いっぱいにしたい………」
「……おれも、だ。
お前と出会えて、おれはさいごまで、しあわせだ。十分すぎるぐらいに……ありがとう………」
「ぼくもだよ。……あそこでくさって終わるはずだったから……ありがとう。ぼくと……お友達になってくれて。」
「……お、れも……ずっと…とも、だち……だ。
……………わるい、おれ、げんかい……だ……」
「……いいよ。………たべて。おねがい」
「……またな」
「……うん、またね」
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