みかんに殺された獣

あめ

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僕はオオカミくんにちゃんと伝えることにしました。
僕と狼くんはもうすぐお別れしなきゃ行けない。ということを

「狼くん。」
「……なんだ」
「僕ね、僕…もう狼くんとは一緒にいられないんだ。」
「……」
「僕ね、分かるんだ。もう僕には時間が無いって」
「…知ってる」
「…?」
「お前がもうすぐ死ぬこと、俺はちゃんと知ってる」

狼くんは僕がもうすぐ死ぬって知っていたみたいです。

同情して僕の望むように過ごさせてくれてただけで、狼くんは僕と一緒にいることを望んでなかったんでしょうか……
狼くんと僕は、同じ気持ちじゃなかったんでしょうか…。

僕は悲しい気持ちでいっぱいになって、涙が溢れました。

狼くんはぼくと無理して一緒にいてくれてただけ。僕の勘違いだった。ごめんね。ごめんね、狼くん。
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