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「ちょっとダリア~!片付いた~?連れてきたわよ~!」
広場から数分の所だったらしくすぐにヘレンさんの家に着いたようだった。
どうやらヘレンさんの旦那さんの名前はダリアさんと言うようだ。
「あ~ヘレン?大分いい感じだよ~」
「そうなのね!良かったわ!」
「うんうん。じゃあ紹介してくれる?」
「そうね。2人とも、この人はうちの旦那でダリアよ」
「よろしくぅ~」
「あ、えっと、ユウです。で、こっちがミカ。よろしくお願いします((ペコリ))」
「…っ((ペコリ))」
やっぱり僕は声が出なかった…いつか改めて自分で自己紹介したいな。
「よろしくね~君はユウ“くん”でいいんだよね?見た感じ。
それで、そっちの君は…男の子?女の子?…ごめんね、顔隠れてるし、声聞いてないしで、判断できなくて」
「あ、2人とも男です。」
「あ~そ~!じゃあ2人とも“くん”だね~りょ~か~い!」
ヘレンさんは割とハキハキ喋る感じの人だけど、ダリアさんは割とおっとりしているみたいだ。ふわふわした不思議なテンポで喋る人、そんな印象。
「2人は、あれ?兄弟かなんか?双子?」
「あー記憶なくてわかんないです…でも、ミカといるととても安心します」
「そうなのね!なら、なにか繋がりがあるのかもね!」
「そうだね~思い出せるといいね~」
あー兄弟とか双子って設定にした方が楽かな?その方がずっと一緒にいてもおかしくなさそうだし。
髪色も黒でも問題ないみたいだし、僕の髪色も焦げ茶じゃなくてユウちゃんと一緒の黒にしてしまおうかな…んー…黒にしよ。お揃いの方がなんか嬉しいし。なんで僕あの時焦げ茶にしたんだろ…ふっしぎ~!
「じゃあみんな、今日はもう寝ましょ!あとの話はもう明日しましょうね!特に2人は疲れたでしょ。森から出てきた上に消化作業まで…お疲れ様。ゆっくり休んでね」
「はい。ありがとうございます
…ところで、どこをお借りして寝れば?」
「ほんとしっかりした喋り方よね。ダリアも見習って欲しいくらいだわ!あははっ!
こっちよ!ついてきて!」
「はい。
行こう、ミカ((コソッ))」
「((こくん))」
「ここだよ~どぉ~?綺麗に並べてるでしょ~!」
ダリアさんが自慢げに紹介してくれた部屋には、布団が人数分の計4枚が並んでいた。
…まさか一緒の部屋で並んで寝るとは思ってなかった。寝れるかな……
「あなた、私たちの布団まで敷いたの?」
「そうだよ~だって、俺たちの寝室のベッドは焦げてたから。
これだったら綺麗だったし、みんなで一緒に寝ると楽しいじゃん?」
「はぁ…」
ダリアさんが楽しそうに話しているとヘレンさんは呆れたようにため息をついた。
「あの、無理に泊まらせてもらっている身ですし文句は言えないんですけど、せめて離してもいいですか?
さすがに今日会ったばかりの人とくっついて寝るのは…」
「そうよね、全然離してくれていいわよ!ごめんなさいね、ダリアってばちょっとお気楽者なのよ…」
「ありがとうございます」
ユウちゃんが離して欲しいというと、嫌な顔せず、当然だという顔でヘレンさんが布団を離してくれる。
少し狭くなったので横に並べるのをやめて、縦に2行の並べ方に変えてくれた。
「これで寝れるわね?それじゃあおやすみ~」
「おやすみ~」
「…おやすみなさい」
「…((ペコリ))」
広場から数分の所だったらしくすぐにヘレンさんの家に着いたようだった。
どうやらヘレンさんの旦那さんの名前はダリアさんと言うようだ。
「あ~ヘレン?大分いい感じだよ~」
「そうなのね!良かったわ!」
「うんうん。じゃあ紹介してくれる?」
「そうね。2人とも、この人はうちの旦那でダリアよ」
「よろしくぅ~」
「あ、えっと、ユウです。で、こっちがミカ。よろしくお願いします((ペコリ))」
「…っ((ペコリ))」
やっぱり僕は声が出なかった…いつか改めて自分で自己紹介したいな。
「よろしくね~君はユウ“くん”でいいんだよね?見た感じ。
それで、そっちの君は…男の子?女の子?…ごめんね、顔隠れてるし、声聞いてないしで、判断できなくて」
「あ、2人とも男です。」
「あ~そ~!じゃあ2人とも“くん”だね~りょ~か~い!」
ヘレンさんは割とハキハキ喋る感じの人だけど、ダリアさんは割とおっとりしているみたいだ。ふわふわした不思議なテンポで喋る人、そんな印象。
「2人は、あれ?兄弟かなんか?双子?」
「あー記憶なくてわかんないです…でも、ミカといるととても安心します」
「そうなのね!なら、なにか繋がりがあるのかもね!」
「そうだね~思い出せるといいね~」
あー兄弟とか双子って設定にした方が楽かな?その方がずっと一緒にいてもおかしくなさそうだし。
髪色も黒でも問題ないみたいだし、僕の髪色も焦げ茶じゃなくてユウちゃんと一緒の黒にしてしまおうかな…んー…黒にしよ。お揃いの方がなんか嬉しいし。なんで僕あの時焦げ茶にしたんだろ…ふっしぎ~!
「じゃあみんな、今日はもう寝ましょ!あとの話はもう明日しましょうね!特に2人は疲れたでしょ。森から出てきた上に消化作業まで…お疲れ様。ゆっくり休んでね」
「はい。ありがとうございます
…ところで、どこをお借りして寝れば?」
「ほんとしっかりした喋り方よね。ダリアも見習って欲しいくらいだわ!あははっ!
こっちよ!ついてきて!」
「はい。
行こう、ミカ((コソッ))」
「((こくん))」
「ここだよ~どぉ~?綺麗に並べてるでしょ~!」
ダリアさんが自慢げに紹介してくれた部屋には、布団が人数分の計4枚が並んでいた。
…まさか一緒の部屋で並んで寝るとは思ってなかった。寝れるかな……
「あなた、私たちの布団まで敷いたの?」
「そうだよ~だって、俺たちの寝室のベッドは焦げてたから。
これだったら綺麗だったし、みんなで一緒に寝ると楽しいじゃん?」
「はぁ…」
ダリアさんが楽しそうに話しているとヘレンさんは呆れたようにため息をついた。
「あの、無理に泊まらせてもらっている身ですし文句は言えないんですけど、せめて離してもいいですか?
さすがに今日会ったばかりの人とくっついて寝るのは…」
「そうよね、全然離してくれていいわよ!ごめんなさいね、ダリアってばちょっとお気楽者なのよ…」
「ありがとうございます」
ユウちゃんが離して欲しいというと、嫌な顔せず、当然だという顔でヘレンさんが布団を離してくれる。
少し狭くなったので横に並べるのをやめて、縦に2行の並べ方に変えてくれた。
「これで寝れるわね?それじゃあおやすみ~」
「おやすみ~」
「…おやすみなさい」
「…((ペコリ))」
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