自由に、そして幸せに。

あめ

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「ん……あれ?…ユウ?……おはよ…ふぁ~~はぁ~~ん…」
「おはよ。そろそろ起きよう。きっと朝だ」
「ん~」

今が夜なのか朝なのかはよく分からないけれど、よく寝たし多分朝。

「ちゃんと寝れたようだな、よかった」
「そうだね~普通に起きれた」

特に目が覚めて嫌な気分でもなかったため、昨日(?)はあの後もう何も無かったんだろうと思う。

「ユウちゃんとおまじないの効果だね♪」
「ならよかったよ。さ、起きよう!少しでも早く森をぬけたい。」
「そうだね!はぁ~また沢山歩くのか……やだな」

森を抜けるには昨日のように沢山歩かなければならない。そして、またなにかに遭遇し、逃げなければならないかもしれない。もう本当に嫌だ。
ユウちゃんの目指しているものが青いロボットなら、今とても便利なピンクの扉が出てくるはずなのに……目指していても持ってないか………はぁ
あ、じゃああれだ!作ればいいんだよ!転移系のスキル!あー魔法かもしれないけど、考えればできるわけだし!やってみよう!

「ユウちゃんユウちゃん!僕転移系のスキルかなにかで出来ないかやってみるよ!」
「あーでもそれって、だいたい行ったことのある場所限定だったりしないか?場所の名前しか知らなくて、どんな場所かイメージも出来ないのに、たどり着くか?」
「あ…そっか…そうだよね…場所のイメージができないもんね…ナビの時は検索機能みたいなので出ただけだもんね…」
「あ、で、でも!もしかしたら行けるかもだし、やってみるだけやって見るのはどうだ?
何事もチャレンジって言うし!…な?」

僕が転移出来ないという可能性にしょんぼりしていると、ユウは慌ててフォローしてくれた。

「そ、そうだよね。うん。取り敢えずやって見なきゃなんとも言えないよね!やってみるね!」
「おう!がんばれ!」

転移……転移……クヌ村に……転移……ピンクのドアの要領で……

「…う~~ん……ゔ~~……出来ない……やっぱり、行ったことないと場所のイメージがつかないから出来ないんだ……」
「そうか……あ、座標で転移するのはどうだ?場所のイメージがつかなくても、何キロ先!みたいな感じで座標を目印に転移するんだ!」
「…やってみたよ。僕もそう思ってやってみたけど、出来ないんよ~~((グスン))だってそもそも、座標がわかんないんだもん!ナビの地図にそんなの書いてないんだもん…((グスン))」
「そ、そうか……なら仕方ないな」
「うん…そんなに簡単にはいかないよね…はぁ~地道に歩くしかないのか~((ガックリ))」

異世界に来て、チートオブチートなスキル《創造》があっても、流石にそう何でもかんでも思い道理になる訳では無いようだ…。

「でも、俺は大変でも危険でも、ミカと喋りながら歩いたり、ちょっと疲れて休憩したりするの好きだそ!」

落ち込む僕の様子を伺いながら励ましてくれるユウちゃん。
最高!元気出た!

「そうだね!大変でも楽しかったらいいよね♪」
「あぁ!じゃあ今日も頑張ろうな!」
「うん!」


 

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