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「ゔぅ…んぅ…ご…ごめ………はぁはぁはぁ……」
ん…ミカ?……あーやっぱりダメだったか……
「ミカ!ミカ!起きて!起きろ!」
「ゔぅ…ゔっ…はぁはぁ……も、し、わけ、………ゔぅ…はぁはぁっ…はぁっ……」
「ミカ!ミカ!おい!起きろ!」
やっぱり夢見が悪いのか魘され出したミカを俺は起こそうと必死に揺らし、声をかける。
少し呼吸も乱れてきて、震えてきた。
早く起きろ……
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽
『も…申し訳ありません……や…やめ……はぁっはぁっ……も…し…わけ……ゔぅ…』
───ミカ…
───ミカ……!
あれ?…もう、みんないない…あ…ユウちゃんの声が聞こえる……
そう思うとどんどん目が覚めてくるのが分かる。
「ミカ!ミカ!起きろ!……大丈夫か?」
「はぁっはぁっ…ゆ、ちゃ…ん……はぁっはぁっ」
「ミカ、ゆっくり呼吸して
大丈夫だから。手の動きに合わせて、ちょっとずつでいいからゆっくり呼吸して…」
僕は飛び起きた為起き上がり、そのままうずくまって、過呼吸をおこして震えていた。
そんな僕をユウちゃんは抱きしめ、背中を摩ってくれている。
少し恐怖心は減ったが、さっきまで見ていた夢のせいで、まだ呼吸は安定しない。
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
「大丈夫大丈夫。怖くないよ。あれは夢だ。もう大丈夫。ここにはミカを傷つける者は誰もいないよ。大丈夫大丈夫。よしよし」
ユウはずっと僕の背中をゆっくり擦りながら大丈夫大丈夫と声をかけてくれている。
その声音はとても優しくて少しずつ本当に大丈夫だと思えてきて、安心し落ち着いてくる。
少しずつ心が落ち着いてきた。
早く呼吸を落ち着かせないといけないので、ユウの手の動きに集中し、呼吸を落ち着かせようとする。
「はぁ…は…はぁ~…ゲホッゲホッ…はぁっ…はぁっ…」
「大丈夫大丈夫。焦らなくていいよ。ちょっとずつでいいから。」
ゆっくり呼吸をしようとすると、急に呼吸のリズムが変わったからかむせて余計に苦しくなる。
そんな僕にユウちゃんは焦らなくていいと言ってくれた。
少し焦っていた気持ちが落ち着く。
「はぁ…はぁ…はぁ~…はぁ…はぁ…はぁ~…はぁはぁ」
少しずつ少しずつ呼吸が落ち着いてきた。
しばらくしてちょっと呼吸が荒いかな?くらいにまで落ち着いた。もう、お話出来る。早く話してスッキリしたい。
「ミカ…平気?」
「う、うん…はぁ…まだちょっとだけ、辛いけど、平気…だよ」
「……昔の夢、みたの?」
ユウは今も僕の背中を摩ってくれている。
そして、夢の内容を聞いてきた。
「昔の夢じゃなかったよ。でも、とっても怖かった。さっき居た所の人達が『なんで生きてんだ』って怒って、血走った目で僕を睨んで…殺そうとしたり…」
「うん…」
「でもそれは、怒鳴られたのと、目が怖くて…ってくらいで、それだけならさっきほどパニックにはならなかったと思うんだけど…」
「…それだけじゃないのか?」
「…うん。職場の…人達が……でてきて…お前のせいで…困ってるって……怒鳴って……はぁっはぁっ……ぼこぼこ……はぁっはぁっ…うぅ~」
「大丈夫大丈夫。もう大丈夫だよ。それは夢で、ここには俺とミカ以外居ないから。傷つける人はどこにもいないよ。」
僕は話しているうちにさっきの夢を思い出し、呼吸が乱れてきて、少し震え出した。
するとユウは僕をギューッと抱きしめて背中をさすり、声をかけてくれた。
僕はそんなユウの胸に頭をグリグリ~っと押し付けユウの心臓の優しい音に耳をすませ落ち着いた。
「大丈夫。ごめん、もう大丈夫。ありがとう」
「そっか…もっかい寝れるか?」
ユウに夢の内容を話したお陰で夢の内容が少し薄れ、恐怖心も消えた。
ユウちゃんに大丈夫だと言われると安心する。
「うん。寝れると思う。でも、このまま寝たい。ぎゅってしたまま…ユウちゃんの心臓の音、優しくトクトクしてて落ち着く。」
「いいよ。じゃあちゃんと布団入って。」
「うん」
僕はいつもパニックを起こしたあともう一度寝る場合は、ユウちゃんに抱きついて、心臓の音を聴きながら眠る。
いつもの事だからわかっていたと思うけど、一応毎回確認している。
「じゃ、おやすみ((チュッ))」
「おやすみ」
ユウは僕の顔がユウの胸元にあるので、おでこの代わりに頭にキスをした。
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽
おやすみ。次はちゃんと眠れますように。
俺はそう願いミカへキスをおとし、ギュッと抱きしめ直し眠りについた。
ん…ミカ?……あーやっぱりダメだったか……
「ミカ!ミカ!起きて!起きろ!」
「ゔぅ…ゔっ…はぁはぁ……も、し、わけ、………ゔぅ…はぁはぁっ…はぁっ……」
「ミカ!ミカ!おい!起きろ!」
やっぱり夢見が悪いのか魘され出したミカを俺は起こそうと必死に揺らし、声をかける。
少し呼吸も乱れてきて、震えてきた。
早く起きろ……
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽
『も…申し訳ありません……や…やめ……はぁっはぁっ……も…し…わけ……ゔぅ…』
───ミカ…
───ミカ……!
あれ?…もう、みんないない…あ…ユウちゃんの声が聞こえる……
そう思うとどんどん目が覚めてくるのが分かる。
「ミカ!ミカ!起きろ!……大丈夫か?」
「はぁっはぁっ…ゆ、ちゃ…ん……はぁっはぁっ」
「ミカ、ゆっくり呼吸して
大丈夫だから。手の動きに合わせて、ちょっとずつでいいからゆっくり呼吸して…」
僕は飛び起きた為起き上がり、そのままうずくまって、過呼吸をおこして震えていた。
そんな僕をユウちゃんは抱きしめ、背中を摩ってくれている。
少し恐怖心は減ったが、さっきまで見ていた夢のせいで、まだ呼吸は安定しない。
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
「大丈夫大丈夫。怖くないよ。あれは夢だ。もう大丈夫。ここにはミカを傷つける者は誰もいないよ。大丈夫大丈夫。よしよし」
ユウはずっと僕の背中をゆっくり擦りながら大丈夫大丈夫と声をかけてくれている。
その声音はとても優しくて少しずつ本当に大丈夫だと思えてきて、安心し落ち着いてくる。
少しずつ心が落ち着いてきた。
早く呼吸を落ち着かせないといけないので、ユウの手の動きに集中し、呼吸を落ち着かせようとする。
「はぁ…は…はぁ~…ゲホッゲホッ…はぁっ…はぁっ…」
「大丈夫大丈夫。焦らなくていいよ。ちょっとずつでいいから。」
ゆっくり呼吸をしようとすると、急に呼吸のリズムが変わったからかむせて余計に苦しくなる。
そんな僕にユウちゃんは焦らなくていいと言ってくれた。
少し焦っていた気持ちが落ち着く。
「はぁ…はぁ…はぁ~…はぁ…はぁ…はぁ~…はぁはぁ」
少しずつ少しずつ呼吸が落ち着いてきた。
しばらくしてちょっと呼吸が荒いかな?くらいにまで落ち着いた。もう、お話出来る。早く話してスッキリしたい。
「ミカ…平気?」
「う、うん…はぁ…まだちょっとだけ、辛いけど、平気…だよ」
「……昔の夢、みたの?」
ユウは今も僕の背中を摩ってくれている。
そして、夢の内容を聞いてきた。
「昔の夢じゃなかったよ。でも、とっても怖かった。さっき居た所の人達が『なんで生きてんだ』って怒って、血走った目で僕を睨んで…殺そうとしたり…」
「うん…」
「でもそれは、怒鳴られたのと、目が怖くて…ってくらいで、それだけならさっきほどパニックにはならなかったと思うんだけど…」
「…それだけじゃないのか?」
「…うん。職場の…人達が……でてきて…お前のせいで…困ってるって……怒鳴って……はぁっはぁっ……ぼこぼこ……はぁっはぁっ…うぅ~」
「大丈夫大丈夫。もう大丈夫だよ。それは夢で、ここには俺とミカ以外居ないから。傷つける人はどこにもいないよ。」
僕は話しているうちにさっきの夢を思い出し、呼吸が乱れてきて、少し震え出した。
するとユウは僕をギューッと抱きしめて背中をさすり、声をかけてくれた。
僕はそんなユウの胸に頭をグリグリ~っと押し付けユウの心臓の優しい音に耳をすませ落ち着いた。
「大丈夫。ごめん、もう大丈夫。ありがとう」
「そっか…もっかい寝れるか?」
ユウに夢の内容を話したお陰で夢の内容が少し薄れ、恐怖心も消えた。
ユウちゃんに大丈夫だと言われると安心する。
「うん。寝れると思う。でも、このまま寝たい。ぎゅってしたまま…ユウちゃんの心臓の音、優しくトクトクしてて落ち着く。」
「いいよ。じゃあちゃんと布団入って。」
「うん」
僕はいつもパニックを起こしたあともう一度寝る場合は、ユウちゃんに抱きついて、心臓の音を聴きながら眠る。
いつもの事だからわかっていたと思うけど、一応毎回確認している。
「じゃ、おやすみ((チュッ))」
「おやすみ」
ユウは僕の顔がユウの胸元にあるので、おでこの代わりに頭にキスをした。
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽
おやすみ。次はちゃんと眠れますように。
俺はそう願いミカへキスをおとし、ギュッと抱きしめ直し眠りについた。
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