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「と、とにかく!俺はお前が居ないと、きっと直ぐに死んでたよ。《創造》のスキルがあったってきっと、“スキル”を作ることが出来るなんて気付きもしなかっただろうし…。
何より、心が……寂しい…ミカが心配。そんなことでいっぱいになって碌に生活できなかったと思うぞ。」
「嬉しい…けど、それは流石に盛ってるよ。
だって、僕が居なかったとしても手紙を見たら、『俺だけが異世界に来たんだな。じゃあみかは平気だな』ってなったはずだよ?
そんないつまでも引きずらないでしょ。
多分あんな丁寧な手紙を書いてくれた天使さんだから、僕の事もちゃんと書いてくれたんじゃない?ユウ一人だった場合。」
「そうだとしても、いつまでも探してたと思う……
気持ち切り替えて動き出しても、多分さっきの変なのに殺されてたかもしれないし、獣に襲われて死んでたかもしれない。だって、『みかと離ればなれとかむり。』ってきっと思うから」
「……あのね、ユウ。」
「ん?」
ユウが僕のことを大切に思ってくれるのは嬉しいけど、少し依存気味な気がしてきた……。
さすがに考えを改めさせる必要がある。今後僕と離れ離れになってしまった場合、何も手につかないようじゃこまる。
まぁ離れ離れになってしまうことは正直無い方向でお願いしたいけど……。
言うて僕も、割とユウに依存してると思うんだよね…あはは
「今後もし、お互い離れ離れになってしまったとするでしょ?」
「え……」
「するでしょ?」
「うん……」
「その場合、ユウはどうする?」
「……ミカを探す。」
「うん、いなくなった場合は僕も探すけど、そうじゃなくて」
「?」
「はぐれるとかそういうのじゃなくて、僕が死んで会えなくなるとか、進むべき道が違うくて別々に行動するようになるとか…ってこと」
「……死ぬ、は、いやだ。俺も死ぬ。
2個目のは…ミカがやりたいなら俺もついて行く。」
「ユウ。僕が死んだからって死ぬのはダメ。死にたくなるのはきっと初めだけ。直ぐになれるよ。きっと……。
なれなくても、僕の代わりにたくさん楽しいことしなきゃダメ。
ユウの人生と僕の人生は“お互いのもの”って昔言ってくれたけど、その上で、ユウの命もまたユウのものなんだよ。
ユウはその時一緒に“幸せも不幸も分かち合えばいい”って言ってくれたでしょ。
どっちかが先に死んでしまった場合、残った方が沢山幸せにならなきゃダメなんだよ。じゃなきゃ、先に死んだ方の命が、幸せの足らない状態になるでしょ。死んだ命をそこで終わらさないで。僕が死んだら、死んだ後も幸せでいっぱいにして。ユウの幸せ分けて欲しい。」
「……ミカ、死ぬの?終活?」
「違うよ!僕まだ死ぬ予定ないよ!終活もしてない!
てか、さっき死んできたところじゃん。お互い」
「……確かに。でも言い方((クスクス))」
「ふふっ……とにかく!分かった?」
「………………分かった。」
返事はとても遅かったけど、とりあえず分かってくれたみたいで良かった。たとえ僕が先に死んでしまった場合でも、後を追うことはなくなったみたいだ。
何より、心が……寂しい…ミカが心配。そんなことでいっぱいになって碌に生活できなかったと思うぞ。」
「嬉しい…けど、それは流石に盛ってるよ。
だって、僕が居なかったとしても手紙を見たら、『俺だけが異世界に来たんだな。じゃあみかは平気だな』ってなったはずだよ?
そんないつまでも引きずらないでしょ。
多分あんな丁寧な手紙を書いてくれた天使さんだから、僕の事もちゃんと書いてくれたんじゃない?ユウ一人だった場合。」
「そうだとしても、いつまでも探してたと思う……
気持ち切り替えて動き出しても、多分さっきの変なのに殺されてたかもしれないし、獣に襲われて死んでたかもしれない。だって、『みかと離ればなれとかむり。』ってきっと思うから」
「……あのね、ユウ。」
「ん?」
ユウが僕のことを大切に思ってくれるのは嬉しいけど、少し依存気味な気がしてきた……。
さすがに考えを改めさせる必要がある。今後僕と離れ離れになってしまった場合、何も手につかないようじゃこまる。
まぁ離れ離れになってしまうことは正直無い方向でお願いしたいけど……。
言うて僕も、割とユウに依存してると思うんだよね…あはは
「今後もし、お互い離れ離れになってしまったとするでしょ?」
「え……」
「するでしょ?」
「うん……」
「その場合、ユウはどうする?」
「……ミカを探す。」
「うん、いなくなった場合は僕も探すけど、そうじゃなくて」
「?」
「はぐれるとかそういうのじゃなくて、僕が死んで会えなくなるとか、進むべき道が違うくて別々に行動するようになるとか…ってこと」
「……死ぬ、は、いやだ。俺も死ぬ。
2個目のは…ミカがやりたいなら俺もついて行く。」
「ユウ。僕が死んだからって死ぬのはダメ。死にたくなるのはきっと初めだけ。直ぐになれるよ。きっと……。
なれなくても、僕の代わりにたくさん楽しいことしなきゃダメ。
ユウの人生と僕の人生は“お互いのもの”って昔言ってくれたけど、その上で、ユウの命もまたユウのものなんだよ。
ユウはその時一緒に“幸せも不幸も分かち合えばいい”って言ってくれたでしょ。
どっちかが先に死んでしまった場合、残った方が沢山幸せにならなきゃダメなんだよ。じゃなきゃ、先に死んだ方の命が、幸せの足らない状態になるでしょ。死んだ命をそこで終わらさないで。僕が死んだら、死んだ後も幸せでいっぱいにして。ユウの幸せ分けて欲しい。」
「……ミカ、死ぬの?終活?」
「違うよ!僕まだ死ぬ予定ないよ!終活もしてない!
てか、さっき死んできたところじゃん。お互い」
「……確かに。でも言い方((クスクス))」
「ふふっ……とにかく!分かった?」
「………………分かった。」
返事はとても遅かったけど、とりあえず分かってくれたみたいで良かった。たとえ僕が先に死んでしまった場合でも、後を追うことはなくなったみたいだ。
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