自由に、そして幸せに。

あめ

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「身体はキレイになったけど今着ている服はボロボロのビリビリだね~スキルで服を作ろうか!」
「…服なんてどんな見た目のを想像すればいいのかわからん。普通にTシャツにズボンか?」
「そうだね~この世界の洋服事情はわからないから、今着ている服を再生する感じでイメージして作ればいいんじゃない?」
「わかった」
「うん、よしじゃあ作ろ~♪」
「「おー♪」」

僕たちはスキルで服を創りだすべくイメージした。
・・・・・・・・・・・・この服が再生して、できるイメージ・・・・・・・・・・・・

「・・・できた。………あ?ミカ…ミカ、それなんか……」
「ん?………………あれ?出来てない?…え?!なんで?!」

僕は新しい服を1着創るつもりだった。
でも僕がしたのは今着ている服の復元。

「………(“ステータスオープン”)……ワーオ……スキルの欄に《復元》ってのが追加されてるよ。スゴイネ……服を創るつもりがスキル創っちゃったよ…アハハハハ…」
「まじか………《創造》ってスキルまで作れるのかよ…でたらめだな……神様なんてもん付けてくれたんだよ……こんなんチートオブチートじゃねぇか……」

ユウがめちゃくちゃ引いている。
正直僕も気持ちわかる。
スキルを見た時『物がなんでも作れるなんて便利だけど割とチートじゃない?』とは思った。その時は物しかダメだと思っててもチートだと思ったんだ。なのに“実はスキルまで創れます~”なんて事になったらもう……笑うしかないよね……でたらめすぎ……

「ま、まぁ…便利だし……いんじゃない?あはははは……((苦笑))」
「ミカも滅茶苦茶引いてるじゃん…」
「し、仕方ないでしょ!スキルまで創れるとかそんな出鱈目なものだと思わないじゃん!普通にものが創れるだけでもチートだな~なんて呑気に思ってたのに……さすがに驚くよ」
「だよな……俺も、もの創れるだけでも十二分にすごいと思ってたから……」
「……だよね。でもまぁ単純に考えたらすごく便利だと思うよ。物はなんでもつくれるし。この世界の生活水準が前世での生活水準と同じレベルとは限らないし!なんか色々と便利で多用するようになるんじゃないかな?」
「……相変わらずミカの考えはシンプルで楽観的だな。まぁでも確かにそうか、便利なものを考えたまま使えるんだもんな。」
「そうだよ!魔法とスキルの区別が曖昧なものとか特に便利だと思うよ!」
「区別が曖昧?」
「そう。魔法の種類も分からないしどんな風に使うのか分からないでしょ?だからもしかしたら魔法で出来るかもしれないけど、スキルが必要かもしれない。とにかくやりたいことはあるのに、やり方がわからない。みたいな時に便利だなって思って。
例えば僕のこの髪!さっきの人達の髪色は黒か茶色の地味な色がほとんどだったよね?」
「?あぁそうだな。異世界だから髪色はカラフルなのかと思ってたけど違った」
「でしょ?!異世界モノの物語の多くは黒髪は珍しかったりするのが多いよね?」
「ものによるが大体そうだな。他がカラフルで黒髪は珍しかったり、魔族がなんだのと良くない象徴で忌避の対象だったり……ほとんどが主人公のみ黒髪だな」
「そうだよね。でも、ここにいた人達はほとんど黒か茶色の地味な色。だから、忌避の対象ではないと思うんだ。
みんな死んでしまってるから、忌み嫌われていて殺されたのだとすると金髪の僕が混じっているのはおかしい。だから、基本的な髪色は日本と同じで黒か茶色なんだと思う。
だとすると金髪の僕は珍しいはず。まぁ珍しくなくてもそんなに多く見かける程じゃないと思うんだ。だから、目立つはずなんだよ。」
「…確かにそうかもな。でもそれとさっきの話どう繋がるんだよ…?」
「うん。ちょっとまって・・・・・・・・・どう?!変わった??!」
「?!?!……あぁ変わった。……なるほどな。目立つかもしれないから見た目を変えたんだな!」
「そゆこと~ちゃんと変わったようで安心したよ~」

僕はユウに説明しながら髪や瞳の色を真っ黒ではなく焦げ茶色くらいにイメージして変えた。
正直もしかしたら魔法でも出来るかもしれないとは思ったけど、無理なんじゃないかな~って思ってた。ずっと髪を隠さないといけない可能性もあるな~って考えていたのだ。
だから、イメージするだけでなんでも出来そうな超チートスキル《創造》で変えられると思ったのだ。
ステータスを確認してみるとやっぱりスキルの欄に《変装》というスキルが増えていた。
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