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ナナフシギ喫茶@廃高等学校B
ななきつ⑵
しおりを挟む「あの化け物、一体何だったの……あ、あんなのから逃げるなんて無理、無理よ……」
やあやあリスナーの皆様こんにちは、覚えてる? 屋城蓮子です。
「あれなー、『主人公』が俺だからだよ」
「は?」
前回のあらすじと現状を一言で? うーん、唯一出会った頼れそうな? イケメンが実は電波でした、きゃぴっ。
なんて言ってる場合じゃないのよ。本当。マジで。
「主人公のパーティーが何人居ても、操作キャラが死ぬと強制ゲームオーバーになるだろ。アレだよ。主人公が死んだ画面裏で、他のキャラクターも処理されてる。でなきゃゲーム続行できるだろ?」
説明はありがたいけど何も理解できないわ電波くん。
「って言っても、あんたRPGもホラゲもやんなさそうだしな。まあ、俺と一緒に行動してるうちは理不尽に死ぬ事は無いとだけ」
「守ってくれるって事?」
「うん」
迷いなく言う様は、妙に……いや元々顔が良いからだけど、カッコ良く見えた。
「……初対面であれだと信用できないんだけど」
「仕方ないだろ。巻き込まれるタイミングは選べないんだから」
簡単に言いますと。今このイケメン君、ぽんぽんの中リバースする三秒前、って感じ? で、そのコンディションで薬を飲む直前にいきなりこの廃校に来たから、あのバケモノ達の「客への要求」を満たせなくて殺されちゃったんだって。うん、分かんない。何にも分かんない!
……でも、あたしが代わりに「要求」を叶えてあげたら、怖ーい顔して近づくのを止めてくれたのも事実なんだよね。取り上げられてた薬も返してもらえたし。
要求? 簡単な事。「出された紅茶を飲む」それだけ。
化け物が出す物口に入れるなんて嫌だったけど、死ぬくらいならって思ったんだよね。で実際、美味しかった! リバース君には分かんなかっただろうけど淹れ方丁寧だったし、あれちゃんとしたロイヤルだよ、あたし分かるもん。廃墟とはいえ紅茶出してくれた場所だけは埃っぽくもなく綺麗だし。強いて言えばビーカーじゃなくてオシャレなカップに淹れてサービスして欲しかったけど、美味しく喉が潤せただけでまあ十分。
「……そろそろ回想終わったか?」
「えっ何、終わったといえば終わったけど」
あっ電波君帰ってきた。あー怖かった。一人だったからこんなに喋ってたわけだよ、諸君。そこんとこ宜しく。いやビビりの称号は変わらないだろうけど。え、なんで分かれてたかって? 電波君がトイレでリバース&お薬ごっくんしてきたの! 乙女に言わせないでよね、もう。言ってはないけど。
「……そろそろ行っていいか?」
「はっ、つい……うん、大丈夫」
脳内実況についつい熱入っちゃった危ない危ない。ここからは淡々と格好良いナレーションでお届けするよ。届かないけど! 知るかっ!
「……うん、やっぱりエンカしないな」
「何? 電波君」
「電波? いや、さっきからバケモノとかいうのと全然遭遇してないだろ。敵影も見えないし」
「そういえば……あのバケモノ、もう現れないとか?」
「アレは少なくとも俺と行動してれば出てこないな」
謎の自信、謎の説得力。でも謎の電波受信してるわこれ。
「それに、喜べよ。多分、即死トラップ以外は死なないぜ、ここ」
「そ、即死トラップ? の方は何とかならないの……?」
「無理だな」
無理か。マジか。もぅまぢ無理けどこんな状況でリスカなどするか我は生きるわ。あ、ネタわかんない人ごめんね。今更か。ローカルな流行ってグローバルで通じるのかわっかんないよね。まあ誰も聞いてな(以下略。
ん、嫌なこと思いついたかも。
「ね、ねえ、あんたが即死トラップで死んだら、またあのバケモノ出てくるって事……?」
「そうだな」
「い、嫌嫌嫌」
「なら死ぬか否かって時には一緒にトラップに飛び込むしかないな。即死ならそれほど苦しくはないだろうし」
「う、ううう……本当に苦しくない?」
「保証は無いけど」
「もうやだ……」
ぐずってたら、電波君は「……やっぱ死に戻りに慣れてないと正気度下がるよな。なら……」とか何とか、また分からない事言い出した。
「……うん、君の安全第一で進んでやるから安心しろ」
「は、はあ……」
「なら最初に向かうべきは玄関だな」
「……?」
よく分からないけど、イケメン君が行くならあたしも付いてくしかない。
あっこらリスナー、金魚のフンとか言わない。……いや、マジで、もうあたし色々独りじゃ耐えらんないから。
◇◇◇
……で、玄関にやって来た訳だけど。
確かにあたし言いました、女の子には玄関のバリケードを突破するのは無理だって。でもさ、男の子ならできるとは言ってない訳。むしろ屈強な男ども何人かがかりで時間かけて片付けるような有様だと思ってたよ。
それが、あっという間に綺麗になった。うん、あっという間に。
人間一人詰め込めるような中身の詰まったロッカーが軽々と持ち上げられる光景、見たことある? 謎の確信しちゃったよ、(これ絶対助かるわ)って。フラグだって? おっと言わなきゃフラグじゃないからセーフ。
「ま、このくらいで玄関ドアまでは行けるな。安全を期すならもう少し通路広げたい所だけど」
「イリュージョン……」
「ん? ドアなら開かないぞ」
あれ? この細マッチョ君ならガラスのドアくらい破れないの?
「開かないって?」
「試してみるか?」
細マ君は鉄パイプみたいなものを引っ張り出してきて、思い切り振りかぶって、ガラスを殴った。
……鉄パイプがぐにゃって曲がった、粘土みたいに。
「まあ窓から脱出もできなかったし楽観視はしてなかったけどな。これは今んとこ無理だろ?」
「えっと、あんたって……いや君っ、えと、貴方様ってどういった方でございますか……?」
「ただの高校生だけど」
……はい皆さんクソデカボイスでご斉唱あれ、
「お前のようなただの高校生が居るかっっっ!」
あと言っとくけど。
皆が思うからフラグになっちゃったじゃん! 思ったのあたしだけど!
「あの、ところで、お名前拝聴してもよろしいでしょうかたてまつる」
「その口調何だよ。……虚宮くんだけど」
「うつみや?」
「ああ」
「名前は?」
「いや、虚宮で」
えっと、これは、「くん」が名前って感じじゃないよねうん。名字+君で名乗るのは相当ヤバいけど、それはさておき、「貴様に名など気安く名乗らんわ。名字のみ呼んでおればよい、控えおろう」って事? パードン? ドンチュ? あたしのことは名前とかでも呼んでたのに?
「っていうか……」
あれ、あれ、あれあれあれ?
「なんで……」
あれあれあれあれレアレアレア?
「なんであんた、あたしのフルネーム知ってたの……?!」
ズザッ、とウツミヤから離れたあたしの足捌きを見てよ。いや見なくていいから助けて。この電波君、見た目爽やかなくせしてもしかして誘拐犯とかあたしのストーカーとか何とかかんとかーー
「さっきの理科室に、俺と君のネームカードがあった。予約客の席に置いとくような奴。あの状況で自分ともう一人のカードがあって、そこに人間が来たら、もう一人の名前だと思うのが自然だろ、屋城蓮子」
パッと見せられた二枚のカード、片方には確かにあたしの名前が、ルビつきで書かれてる。もう片方には名前の部分が隠れて見えないけど、確かに「虚宮」って文字。へえ、漢字そう書くんだ。
「なるほど……」
「そういうわけだから。疑いは晴れたか?」
「……うん」
しおらしい様子を装って、パッと飛びかかった。……けど、簡単に躱されてしまう。チッ。カード奪って名前見てやろうと思ったんだけどな。
「ほら次行くぞ」
「うっ……次って、どこ?」
「3-2の教室」
「なんで?」
「さっきの紅茶のビーカー、飲み終わった後側面見たか?」
「側面?」
「そこに『点心は3-2へ』って書いてあったんだよ」
「てんしん」
一応流石に知ってるよ、うん。あの、中国のおやつだよね?
なんで点心???
「さあな。さっきも紅茶出してきたし、喫茶店でも気取ってんじゃないか?」
「喫茶店……は無理ない? なんでロイヤルティーと点心が出てくるわけ?」
「だからスペース分かれてんだろ」
「うーん……」
納得がいかない。何だろう、この、どうしようもない雑な感じ。なんでビーカーに店の広告入ってる訳?
「店とか出してんなら、せめて掲示版にでも貼っといてよ……」
「ここにどれだけの『客』が来るのか、丁寧に広告見て来てくれるのか、と考えると費用対効果的に怪しいな」
「費用対効果ね……?」
その時、スッ、といきなり背中が寒くなった。
「え? あれ??」
あたしは頭クラクラ、脚はフラフラしてきて、とりあえず近くの何かに掴まろうとして、虚宮なにがしの腕を捕まえたみたいだ。うっ、寒い……腕あったかい……。
「大丈夫か? あと5秒、いや10秒くらい耐えられるか?」
なんで腕外すの……? あ、背中さすられてる。あったかい……あ……あれ、体、急に温まってき……た。
「だ、だいじょぶ」
あたしはハンカチで顔の汗を拭った。さっきの寒気が嘘みたいに辺りは暖かい。暖かいっていうより、普通の気候。秋の初めだからまあまあ快適。
「寒気程度ならよく聞くけど、こんな露骨に体温にくるタイプっているんだな」
「何……が?」
「霊が現れた時」
「へ」
「あいつ、何するのかと思ったらあれ急いで書いて消えてったぞ」
指差されるままに、あたしはそっと壁を見た。
二度見した。
「『3-2 点心喫茶OPEN』……何この、コピー用紙にマーカーで手書きしたような貼り紙は」
「『お客様の意見』を早速取り入れたんじゃないか?」
「なーによそれ……ちょっと上手い手書きポップなのがちょっと腹立つ。ってか、ご要望叶えて下さるんならこんな校舎内じゃなくて別の所で喫茶開いて欲しいし校舎に閉じ込めるのもやめてくださらないかしらね!」
クレーマーじゃないよあたし? クレームじゃないよねこれ? 叶えてくれーもー。
返事は、しんとして、無かった。
「……君って一度殺されてるにしては発言とか大胆だよな。また殺されるとか怖くならないのか?」
「考えても仕方ない事からは一旦現実逃避する事にしてるの」
「なるほど。素質あるんじゃないか?」
「素質って?」
「こういう状況を切り抜ける素質?」
それ、何も喜べないよ素質認定マン。助けてスーパーマン。
「いや、割と喜ばしい事だぞ、今の状況。相手にはどうやら、『喫茶店』を営む気があるし、俺たちの要望に応えられる範囲で応える意思もあるらしい。なかなか序盤で気づける事じゃない」
「今って序盤なの?」
個人的には終盤であって欲しいんだけど。一人パート+2人パート、短め2話完結でどーよ?
「とりあえず、お客様のご要望に対する解答集、FAQって奴? を出してくれるのが、快適な喫茶店に繋がると思うぜ?」
あれこの人、とんでもない事言い出してない?
しばらく沈黙が続いた。続いた。続いた。……と思ったら、ああ、またスッと寒気が……。
「面倒だからこれ持ってろ」
電波君があたしの手に、ホッカイロを落とした。
「……持ってたの?」
「ん? まあ嗜みとして」
嗜み。まだホッカイロシーズンじゃないと思うけど何を嗜んでいらっしゃるのかしら。筋肉ある人って熱生産もしっかりしてるからカイロとか要らないんじゃないの? それとも冷え性の人にこうやって渡すのが趣味と言う名の嗜みなの?
「……いいシュミしてんじゃない」
褒めてるのか貶してるのか分かりにくい言い方になっちゃったけど感謝は言って、あたしはホッカイロをもふもふした。お陰で「幽霊」を今度は観察できる。
「幽霊」は、何故か上にメイド服やカチューシャをつけた可愛い女の子の姿で……下半身がなかった。
「ひぃいいっ!!」
もう一度言うよ? 足がないんじゃなくて、下半身が丸ごと無い、JKくらいの女の子。
そう、テケテケさんだよ×××! あの、笑顔でとんでもないスピードで追いかけてきて足を奪うとかいう! 知らない人は知ってる人から話を聞いて眠れぬ3夜を過ごしてね! やあああぁ怖い怖い怖い、何が怖いってその笑顔が怖いよっ?!
「落ち着け」
電波君……いや、虚宮が、あたしの前に出た。警戒してるって風じゃないけど……もしかして、庇って、くれてんの?
パニックが収まったあたしは、後ろからそっとテケテケを覗く。うん、そっと……。
〈貴方に憑いてるその子、私と似てますね~?〉
何? このキンキンする声。よく聞き取れないし、聞いてるだけで寒くなる。ホッカイロ背中に当てとこ。なんで背中ばっか寒くなんの?
「俺についてる? ……もしかして、この間のか」
〈まあ、最近っぽいですぅー。嫉妬しちゃうくらい可愛い片脚ずつの美人シスターズですぅ〉
「……ああ」
……と思ってたら、なにがし君がテケテケさんと話を始めたよ?!
〈実は私も計画的チョッキンだったんですよー〉
「伝承と違わないか?」
〈北海道の冬でも切断面凍りついたりなんてしませんよぉ。世界各地のテケさんは知りませんけど、私は昔ここに建ってた怖~い施設のベッドの上で人体実験ですぅー〉
「それに、心当たりのある、君みたいなのって、実際には脚取られてないんだが」
〈あはは。だから薄かったんですか~。えっと可能性? シナリオ上ありえる展開? って奴ですぅ? 最悪の場合貴方の首もホルマリンだったみたいですーよ?〉
「そういう事なら納得だ。……この『喫茶店』、なかなかトークのサービス良いじゃないか」
〈うふふー、こんなに近しいお客様、そう居ないので少しお喋っちゃいましたー。貴方なら店員さんの話他にも聞けるかもですね~、虚宮様〉
何言ってんの、そしてテケテケさんは何言ってたの? めっちゃテケ子さん笑うじゃん。いや、笑い自体は可愛いんだよ? 顔だけ写メって上げたらモデルかなって感じ。でもさぁ……下半身がさ……断面は見えないけどスカート履いてないんだよ、腕で支えられてるのがさ……あ、ひっ、テケ子さんこっち見ないで?
〈ではでは、こんなものを用意してみたのでいかがでしょうかー〉
テケ子さんは、それがし君の方に顔を戻して、なんと……両手を地面から離した。
いや、幽霊だから、浮いて不思議はないんだけど。テケテケさん、腕で体支えてなくても浮けるんだぁ……。
「サンキュ」
〈それではごゆっくりおくつろぎ下さいなのですですよ~。サイレントモードで失礼しまぁす〉
しっかりした表紙付きのメニュー表のようなものを手渡して、軽く気取った礼をして……テケ子さんは、消えた。そう、トレードマークのテケテケ走り、一回もしなかったよ……!!!
「え、あ、」
「貰ったぞ、FAQ。これで少しはお化け側と話が通じるようになるだろ」
うん、電波君、良い事起きたのは分かるけどそのHzやっぱあたしは受信できない。耳めっちゃ痛い。
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