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-97.8℃
-39°F 鈴鳴らない画面
しおりを挟むあーあーあーたま痛い。しょーがないけどさー?
頭痛薬ぽりぽり食べて鈴を転がしてみる。適当に買ってるからこの間数えたら108個あったんだよねー。ころころ。うるさいけど嫌いな音じゃないよ。だから使ってんだけどさ。熊よけの鈴の音が一番好きなんだよね。
お腹すいたー。ご飯食べながらなんか見よーっと。
おー、お兄ちゃんなんかGWAOWのウォッチリストに入れてるじゃーん。何?
あ、年末ゴールデンスペシャルー!
そっかそんな時期か! わー! このバラエティ面白いんだよね分かるー! 分かってんじゃんお兄ちゃーん! 好みおんなじ! いえーい!
じゃ、先に見ちゃおーっと。
え?
ええーっ?
……えええーっ?!
ちょっとちょっとぉ! レギュラー変わったらなんかメチャクチャつまんなくなってんだけど? だけど!
やーだーもーうー信じらんなーい! なんでーなんでアイツ一人減っただけでこんなになるのー?
うわー失敗した。
あーやだー。
別ので我慢しとけばよかったなーあ。ねー? マジかー!
「ちょっとー、面白い事言ってよー」
あーもう返事ないんだったー。うー、もうちょい喋らせておけばよかったー!
ひどいよー! 年末の楽しみ返してー!!!
「やっぱり色々変わっちまうよな」
「いかにも低俗なバラエティだな。これがどうした」
「もしかして見た事ないのか? 結構笑えるぜ。ってのはともかくとして、この番組のレギュラー、あの行方不明中の芸人だったんだよな」
「……ほう」
「器用なモンだよなぁ、公然の不祥事で穴が開いてもどれだけ不自然でも、番組を埋めるため始めからそんな奴居なかったみたいに振る舞う。ここなんて編集の力でゴリ押しだ。見事としか言いようがないだろ」
「随分な感傷だな探偵」
「……気になるんだよ、この事件」
「ほう? それで何だこの再生履歴は。何度もこの番組を見返せば迫れるような事件なのか?」
「いや、好きな番組は2度見る癖がついちまっててな」
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