86 / 105
-86℃ 美味くない音
しおりを挟む
頭ちょー激痛ー! 無理な入れ替わりしたからバグってるかもなー。でもまあしばらくは無いっぽいからいっか。
「入れ替わる少し前に何となーく分かるようになってきたんだよねー。でねー、そーゆー時ってお兄ちゃん、ご飯我慢して譲ってくれるの! 好きなもの食べろよーって! 優しいでしょー? だから大好き!」
基本お兄ちゃんタイムのが長いからさー。せっかくの自由時間にお腹いっぱいで何も食べられないのって結構ストレスなんだよね。
「だからー、こーゆー時はお兄ちゃん思いなとこ見せたいんだよねー。ねー? お兄ちゃんって何の肉料理好きかな? 焼き具合はー? 部位はどーしよーね。腕? 脚?」
返事ないんだけど? あ、二人とも寝てもらったんだったー。お、ちっちゃいけど腕とか脚の肉しっかりしてる。鍛えてるなー。いい彼氏じゃーん。
「食べた事は無かったからさー、楽しみだな。頑張ってお兄ちゃん好みの味にしないと」
お兄ちゃんの人生初めての彼氏、大事にしないと!
お。
二階に誰か来た。やっとスターラー来た! 足音重いしそーでしょ!
じゃ後でねーっと!
「今降りるよー」
屋根裏からすとん!
おあー、いっぱいいる! でも多分、スターラーはぐったりしたのでもひょろいのでもなくて……
「とっ!」
わばっ、すーぐ首掻っ切ってくるじゃんー! リーチえぐっ! 早っ! 鋭っ! 間違いなくコイツだよーもー! え、てか。
「てかやばー! 今、今さー! 切ってすぐ『殺し損なった』って顔した! えー、面白い! なんで気づくのー」
やっば、笑いが止っまんなーい! たーのしい!!!
「肉切った感触でけっこう誤魔化せるんだけどなー。医者っぽくはないしー、猟師とか肉屋とかぁ? でも人の感触に慣れてるっぽいよねー」
あ、「マフラー」落ちそう。てか落ちた。
「腕……?!」
「あはっ」
ほんとは大人がいいんだけど、腕のところちょっと叩いて首に巻いとくといい感じの感触になるんだよね。外側にはマフラー巻いとけばバレないしー、落ち着くんだよねー、あは、あははっ!
「やー、こーゆーのだーい好きー! ねーやっぱ大きくてゴツくて骨が太くて、削ぎがいのある肉しててさー!」
っと! ぜんぜんナイフ当たんないなあー! デカい癖にお兄ちゃんの彼ピより動き良くなーい? そこの動かない女とか刺しちゃう? あ、ナイフキャッチされた。他の奴かばって余裕ですー、ってー? 聞いてなーいー!
「この腕……は……」
んー? 今誰か何か言ったー?
「入れ替わる少し前に何となーく分かるようになってきたんだよねー。でねー、そーゆー時ってお兄ちゃん、ご飯我慢して譲ってくれるの! 好きなもの食べろよーって! 優しいでしょー? だから大好き!」
基本お兄ちゃんタイムのが長いからさー。せっかくの自由時間にお腹いっぱいで何も食べられないのって結構ストレスなんだよね。
「だからー、こーゆー時はお兄ちゃん思いなとこ見せたいんだよねー。ねー? お兄ちゃんって何の肉料理好きかな? 焼き具合はー? 部位はどーしよーね。腕? 脚?」
返事ないんだけど? あ、二人とも寝てもらったんだったー。お、ちっちゃいけど腕とか脚の肉しっかりしてる。鍛えてるなー。いい彼氏じゃーん。
「食べた事は無かったからさー、楽しみだな。頑張ってお兄ちゃん好みの味にしないと」
お兄ちゃんの人生初めての彼氏、大事にしないと!
お。
二階に誰か来た。やっとスターラー来た! 足音重いしそーでしょ!
じゃ後でねーっと!
「今降りるよー」
屋根裏からすとん!
おあー、いっぱいいる! でも多分、スターラーはぐったりしたのでもひょろいのでもなくて……
「とっ!」
わばっ、すーぐ首掻っ切ってくるじゃんー! リーチえぐっ! 早っ! 鋭っ! 間違いなくコイツだよーもー! え、てか。
「てかやばー! 今、今さー! 切ってすぐ『殺し損なった』って顔した! えー、面白い! なんで気づくのー」
やっば、笑いが止っまんなーい! たーのしい!!!
「肉切った感触でけっこう誤魔化せるんだけどなー。医者っぽくはないしー、猟師とか肉屋とかぁ? でも人の感触に慣れてるっぽいよねー」
あ、「マフラー」落ちそう。てか落ちた。
「腕……?!」
「あはっ」
ほんとは大人がいいんだけど、腕のところちょっと叩いて首に巻いとくといい感じの感触になるんだよね。外側にはマフラー巻いとけばバレないしー、落ち着くんだよねー、あは、あははっ!
「やー、こーゆーのだーい好きー! ねーやっぱ大きくてゴツくて骨が太くて、削ぎがいのある肉しててさー!」
っと! ぜんぜんナイフ当たんないなあー! デカい癖にお兄ちゃんの彼ピより動き良くなーい? そこの動かない女とか刺しちゃう? あ、ナイフキャッチされた。他の奴かばって余裕ですー、ってー? 聞いてなーいー!
「この腕……は……」
んー? 今誰か何か言ったー?
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
旧校舎のシミ
宮田 歩
ホラー
中学校の旧校舎の2階と3階の間にある踊り場には、不気味な人の顔をした様なシミが浮き出ていた。それは昔いじめを苦に亡くなった生徒の怨念が浮き出たものだとされていた。いじめられている生徒がそのシミに祈りを捧げると——。


サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ゴーストバスター幽野怜
蜂峰 文助
ホラー
ゴーストバスターとは、霊を倒す者達を指す言葉である。
山奥の廃校舎に住む、おかしな男子高校生――幽野怜はゴーストバスターだった。
そんな彼の元に今日も依頼が舞い込む。
肝試しにて悪霊に取り憑かれた女性――
悲しい呪いをかけられている同級生――
一県全体を恐怖に陥れる、最凶の悪霊――
そして、その先に待ち受けているのは、十体の霊王!
ゴーストバスターVS悪霊達
笑いあり、涙あり、怒りありの、壮絶な戦いが幕を開ける!
現代ホラーバトル、いざ開幕!!
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる