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十落
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夜狩揚羽
夜狩家三男。家業を継ぐことはまずないので好きにしろと言われていたので好きにしようと思って好きにした。
“ “ “ “ “ “ “ “
” ” ” ” ” ” ” ”
なんで僕はこうなんだろう?
なんで八尋に好きって打ち明けたすぐ後に、八尋に嫌われるようなこと言わなきゃいけなくなったんだろう?
「分かんないよ……」
「まァ、両方相手の気を引く『告白』には違いないな。ほら話せ」
「うん……痛いからつつかないで……」
ええと、何から言うとマシなんだろ。何が一番怒られないんだろ。何を隠さないといけないっけ。
「そ、そもそもさ、冥穴に落とすところまでやると思ってなかったんだ、僕たち!」
「ほう」
「厄落としのために、本当に冥穴に落としたりしないで、その前の儀式だけの形だけ花よ……生贄を出すのを時々やるって聞いたことがあって。それならその、死なないし……」
「何年前?」
「最近だと20年前くらい」
「知らないな」
「女子には言わないと思うよ……だって、その」
「儀式の最後で生贄を強姦するからか」
「ごっ」
「こっちは儀式を最後までフルコースで受けてるんだが? というか実質、儀式という体で欲を満たすのが目的だろう、『形だけ生贄』の方は」
「ヤ……その…………」
「ア、泥川には触られただけだからな。何もできないよう暴れてやったから、ソレは省略して冥穴に放りこまれた」
「泥川ァ?! どの!」
「急な大声だな……泥川の倅といったら冬篤に決まってい」
「なんで?!」
なんで?
「? 神事といったらまずは泥川の家で、爺どもが貧相な身体に興味がなかったから後継ぎに任せたんだろう。何かおかしいか?」
「おかしいよ! そういう感じに決めるやつじゃないし、八尋はスレンダーで綺麗だし、それに……」
いや、おかしくない?
僕が勘違いしてただけ?
「……僕、泥川に騙されたかも……」
「全くお前の思考が読めない」
「そもそも八尋が落とされてるのがおかしいんだもん! ヒナ子にしようって言ったのに、あの時からこうするつもりだったんだ! うわあ……騙された……」
「……ほう?」
考えを口に出してまとめてたら、八尋が近づいてきた。笑顔だなあ……。
“ “ “ “ “ “ “ “
「泥川! 僕一つやりたい事があるんだけど!」
「うわ! 夜狩……揚羽だっけ」
「そう! あのさ、さっきの地震でさ、花よ」
「黙れ。こっち来い」
「ヤバいなお前。あんな場所で神事の話するとか。蔵がやられて総出で片付け中のところをさ」
「なんで僕中の片付け手伝わされてるの……」
「暇そうだし。で?」
「そうだ、あのさ、やるよね。冥王の嫁入り」
「……ヤバいなお前。楽しそうな顔してんのはマジでヤバいし。ヤバいな」
「ヤバくないよ。それさ、ヒナ子にならないかな」
「ヤバいな。お前。ヤバい。ヒナ子と仲良くなかったかお前」
「そりゃそうだけど……ホラ、僕、八尋が好きだから」
「えっマジか」
「えっマジ。そっちはヒナ子が好きでしょ? 別に良くない?」
「図々しいなお前」
「何が?」
「まあいいや。もう片付けいいから帰れよお前」
「え?」
「なにお前。……たかが地震で神事なんて古臭いものやるわけないとか考えなかったのか」
「やるに決まってると思ってるけど」
「……そんな話出てねえよ。いいから帰れお前。こっちは文化守ってんの。夜狩じゃ分かんないだろうが色々デリケートなんだよ。ヤバいの。記者が村に来やがったこともあるし。帰れ」
「……揚羽お前!」
「わッ、待っ、待って、泥川」
「何かしたなお前」
「……うん、農薬とか撒いた」
「……ヤバいなお前。分かったよ。手は組むから無差別に家畜殺すのやめろ。ヤバいから」
「無差別じゃない……」
「自分の家の損害になるところから撒き始めてんのがヤバいんだよ。何でもやりそうで」
「なん」
「言うなお前。言った方がヤバいから」
「人間用の井戸には何も入れてないな?」
「うん。桶と蛇口にこれ仕込んだだけ」
「よし。ヤバくない、ヤバくないよな。赤錆の混じった水がしばらく出るようになるだけだし。地震じゃよく水道から出るっていうし。井戸本体には何も入れてないよな?」
「入れてないけどなんで2度聞いたの?」
「お前に俺が引きずられないように」
「……ヤバ。うちの狛犬ってこんなボロかったのか」
「知らなかった……」
「地震でも倒れなかったから丈夫だと思ってた。土台がしっかりしてるだけだったのかよ。ヤバ。値段分かるものはやめときゃよかった……」
「粉々だけどどうしよ……」
「人来ないうちに行くぞ」
「……うん」
「……ヤバい。やり過ぎた」
「それってどのヤバい?」
「本当に生贄出すって話が出てる。……『形』じゃなくて、最後までやるやつ……」
「えっ」
「しかも、対象がヒナ子じゃなくて八尋になってる」
「なんで?! そんなのおかしい……なんで!」
「……今回の儀式は泥川家が担当じゃなかったんだよ。俺も頑張ったけど止められなかった。止められない。ヤバい」
「そんな……」
「もう八尋捕まったらしい。ヤバい……とりあえずお前帰れ。村を出ろ。……儀式に俺参加できないんだよ。だから」
「無理だよ! なんとかしないと!」
「もうどうしようもないんだよ!」
「はァ?!」
” ” ” ” ” ” ” ”
「……って、こんな感じだった気がする……それでこの後、泥川……冬篤とケンカしたけどどうしようもなくって……で、じゃあ先に冥穴に入ってようと思って……」
八尋の笑顔に見とれてるうちに、いろいろ喋ってた。八尋ってすごいなァ。途中から無表情になっちゃったけど……
「…………何がしたいんだ、お前」
ぽつりって感じの言い方。
「何度も言ってるけど、八尋が好きだから八尋と一緒にいたかった」
「何も……何もする必要なかっただろう。色々おかしい、おかしいが、なぜヒナ子なんだ……。ヒナ子はただの、私とお前の大事な友人じゃなかったのか? ヒナ子がそんなに嫌いになったのか? 私に憎まれでもしたかったのか? こんな誰も知らない場所で私に憎まれて殺されたくてこんなことをしたのか?!」
「殺されたいとか思ってない! そ、それに、なんで自分が花嫁になったことじゃなくて、ヒナ子の話するの?」
「どっちにも怒ってるよ! ふざけるな。お前がヒナ子を酷い目に合わせようとしたことも、結果私が落とされたことも怒ってるさ。でも、お前の最初の目論見の方はヒナ子だろう。なぜだ。なぜそんな事をしようとした! なぜヒナ子を傷つけようとした!!!」
首元引っぱられると痛い。痛いよ八尋。痛い目に遭ってもいいと思ってたけどやっぱり痛い。
「ヒナ子に取られたくなかったから。どうしても」
「何言ってる! ヒナ子は」
「八尋がヒナ子のこと友達って思ってるのは分かったよ。でもヒナ子は違うでしょ! 僕ヒナ子のことは分かってるから! 女でも友達でも関係ないから!」
「だから本当に何言ってるんだ?!」
「気づいてないとか言わないでしょ? さすがに分かってるでしょ?」
いや、僕のことも気づいてなかったんだけど、でも、僕よりずっと近くにいたヒナ子の態度に気づかないわけない。僕が外の高校に行って、邪魔がいなくなるって嬉しそうにしてたヒナ子が何も八尋に仕掛けてないわけない。
「ヒナ子も君のこと好きじゃん!」
「……? それが、なんだ」
「なんだ、じゃないよ! ヒナ子には性欲がないとか言わないよね?! いつ襲われてもおかしくなかったから!」
あ、嫌な言い方した。どんどん言葉がおかしくなっちゃう。
でも八尋が気づいてないだけで、間違ったことは言ってない。ヒナ子の気持ちはヒナ子に確認したことあるし!!!
「……何の、話を、してる?」
「なッ……本当に気づいてないの?」
「だって女同士だろう……」
「だっ、それでもだって! たしかえーと、人口の1割? とかなんかそのくらいいるって言うじゃん、える、LGBTって! なんでヒナ子はそうじゃないって言えるの?」
「?」
八尋……?
「……その、LGBTって何だ……?」
「……え?」
「今、私の知識不足で会話が通じていないのか? もしかして」
えーと……。
「……八尋、レズビアンって知ってる?」
「知らないな」
「ゲイは?」
「いいや」
「バイセクシャル」
「聞いたことがない。セクシャルって『性』のことか」
「……トランスジェンダー」
「……分からない。教えてくれ」
……そんなこと、ある? いくらずっと村で育ってて、田舎の小中高しか通ってなくて、インターネットがろくにない生活でも? ちょっと閉鎖的っぽい村でも? 全く存在を知らないこと、ある?
「あの……大事な話だからするけど、本当のことだから信じて……あと、僕説明下手だから、時間かかったらごめんね……」
……それからしばらくして僕は、もしかしたら人生で初めて、八尋の何も理解できないって顔を見た。勉強できなくて参考書の前で頭抱えてるみたいな顔。
「分かった……分かったから、なんとか理解するから、少し待ってくれ……」
それで、僕はもう少し八尋と一緒にいられることになった。
夜狩家三男。家業を継ぐことはまずないので好きにしろと言われていたので好きにしようと思って好きにした。
“ “ “ “ “ “ “ “
” ” ” ” ” ” ” ”
なんで僕はこうなんだろう?
なんで八尋に好きって打ち明けたすぐ後に、八尋に嫌われるようなこと言わなきゃいけなくなったんだろう?
「分かんないよ……」
「まァ、両方相手の気を引く『告白』には違いないな。ほら話せ」
「うん……痛いからつつかないで……」
ええと、何から言うとマシなんだろ。何が一番怒られないんだろ。何を隠さないといけないっけ。
「そ、そもそもさ、冥穴に落とすところまでやると思ってなかったんだ、僕たち!」
「ほう」
「厄落としのために、本当に冥穴に落としたりしないで、その前の儀式だけの形だけ花よ……生贄を出すのを時々やるって聞いたことがあって。それならその、死なないし……」
「何年前?」
「最近だと20年前くらい」
「知らないな」
「女子には言わないと思うよ……だって、その」
「儀式の最後で生贄を強姦するからか」
「ごっ」
「こっちは儀式を最後までフルコースで受けてるんだが? というか実質、儀式という体で欲を満たすのが目的だろう、『形だけ生贄』の方は」
「ヤ……その…………」
「ア、泥川には触られただけだからな。何もできないよう暴れてやったから、ソレは省略して冥穴に放りこまれた」
「泥川ァ?! どの!」
「急な大声だな……泥川の倅といったら冬篤に決まってい」
「なんで?!」
なんで?
「? 神事といったらまずは泥川の家で、爺どもが貧相な身体に興味がなかったから後継ぎに任せたんだろう。何かおかしいか?」
「おかしいよ! そういう感じに決めるやつじゃないし、八尋はスレンダーで綺麗だし、それに……」
いや、おかしくない?
僕が勘違いしてただけ?
「……僕、泥川に騙されたかも……」
「全くお前の思考が読めない」
「そもそも八尋が落とされてるのがおかしいんだもん! ヒナ子にしようって言ったのに、あの時からこうするつもりだったんだ! うわあ……騙された……」
「……ほう?」
考えを口に出してまとめてたら、八尋が近づいてきた。笑顔だなあ……。
“ “ “ “ “ “ “ “
「泥川! 僕一つやりたい事があるんだけど!」
「うわ! 夜狩……揚羽だっけ」
「そう! あのさ、さっきの地震でさ、花よ」
「黙れ。こっち来い」
「ヤバいなお前。あんな場所で神事の話するとか。蔵がやられて総出で片付け中のところをさ」
「なんで僕中の片付け手伝わされてるの……」
「暇そうだし。で?」
「そうだ、あのさ、やるよね。冥王の嫁入り」
「……ヤバいなお前。楽しそうな顔してんのはマジでヤバいし。ヤバいな」
「ヤバくないよ。それさ、ヒナ子にならないかな」
「ヤバいな。お前。ヤバい。ヒナ子と仲良くなかったかお前」
「そりゃそうだけど……ホラ、僕、八尋が好きだから」
「えっマジか」
「えっマジ。そっちはヒナ子が好きでしょ? 別に良くない?」
「図々しいなお前」
「何が?」
「まあいいや。もう片付けいいから帰れよお前」
「え?」
「なにお前。……たかが地震で神事なんて古臭いものやるわけないとか考えなかったのか」
「やるに決まってると思ってるけど」
「……そんな話出てねえよ。いいから帰れお前。こっちは文化守ってんの。夜狩じゃ分かんないだろうが色々デリケートなんだよ。ヤバいの。記者が村に来やがったこともあるし。帰れ」
「……揚羽お前!」
「わッ、待っ、待って、泥川」
「何かしたなお前」
「……うん、農薬とか撒いた」
「……ヤバいなお前。分かったよ。手は組むから無差別に家畜殺すのやめろ。ヤバいから」
「無差別じゃない……」
「自分の家の損害になるところから撒き始めてんのがヤバいんだよ。何でもやりそうで」
「なん」
「言うなお前。言った方がヤバいから」
「人間用の井戸には何も入れてないな?」
「うん。桶と蛇口にこれ仕込んだだけ」
「よし。ヤバくない、ヤバくないよな。赤錆の混じった水がしばらく出るようになるだけだし。地震じゃよく水道から出るっていうし。井戸本体には何も入れてないよな?」
「入れてないけどなんで2度聞いたの?」
「お前に俺が引きずられないように」
「……ヤバ。うちの狛犬ってこんなボロかったのか」
「知らなかった……」
「地震でも倒れなかったから丈夫だと思ってた。土台がしっかりしてるだけだったのかよ。ヤバ。値段分かるものはやめときゃよかった……」
「粉々だけどどうしよ……」
「人来ないうちに行くぞ」
「……うん」
「……ヤバい。やり過ぎた」
「それってどのヤバい?」
「本当に生贄出すって話が出てる。……『形』じゃなくて、最後までやるやつ……」
「えっ」
「しかも、対象がヒナ子じゃなくて八尋になってる」
「なんで?! そんなのおかしい……なんで!」
「……今回の儀式は泥川家が担当じゃなかったんだよ。俺も頑張ったけど止められなかった。止められない。ヤバい」
「そんな……」
「もう八尋捕まったらしい。ヤバい……とりあえずお前帰れ。村を出ろ。……儀式に俺参加できないんだよ。だから」
「無理だよ! なんとかしないと!」
「もうどうしようもないんだよ!」
「はァ?!」
” ” ” ” ” ” ” ”
「……って、こんな感じだった気がする……それでこの後、泥川……冬篤とケンカしたけどどうしようもなくって……で、じゃあ先に冥穴に入ってようと思って……」
八尋の笑顔に見とれてるうちに、いろいろ喋ってた。八尋ってすごいなァ。途中から無表情になっちゃったけど……
「…………何がしたいんだ、お前」
ぽつりって感じの言い方。
「何度も言ってるけど、八尋が好きだから八尋と一緒にいたかった」
「何も……何もする必要なかっただろう。色々おかしい、おかしいが、なぜヒナ子なんだ……。ヒナ子はただの、私とお前の大事な友人じゃなかったのか? ヒナ子がそんなに嫌いになったのか? 私に憎まれでもしたかったのか? こんな誰も知らない場所で私に憎まれて殺されたくてこんなことをしたのか?!」
「殺されたいとか思ってない! そ、それに、なんで自分が花嫁になったことじゃなくて、ヒナ子の話するの?」
「どっちにも怒ってるよ! ふざけるな。お前がヒナ子を酷い目に合わせようとしたことも、結果私が落とされたことも怒ってるさ。でも、お前の最初の目論見の方はヒナ子だろう。なぜだ。なぜそんな事をしようとした! なぜヒナ子を傷つけようとした!!!」
首元引っぱられると痛い。痛いよ八尋。痛い目に遭ってもいいと思ってたけどやっぱり痛い。
「ヒナ子に取られたくなかったから。どうしても」
「何言ってる! ヒナ子は」
「八尋がヒナ子のこと友達って思ってるのは分かったよ。でもヒナ子は違うでしょ! 僕ヒナ子のことは分かってるから! 女でも友達でも関係ないから!」
「だから本当に何言ってるんだ?!」
「気づいてないとか言わないでしょ? さすがに分かってるでしょ?」
いや、僕のことも気づいてなかったんだけど、でも、僕よりずっと近くにいたヒナ子の態度に気づかないわけない。僕が外の高校に行って、邪魔がいなくなるって嬉しそうにしてたヒナ子が何も八尋に仕掛けてないわけない。
「ヒナ子も君のこと好きじゃん!」
「……? それが、なんだ」
「なんだ、じゃないよ! ヒナ子には性欲がないとか言わないよね?! いつ襲われてもおかしくなかったから!」
あ、嫌な言い方した。どんどん言葉がおかしくなっちゃう。
でも八尋が気づいてないだけで、間違ったことは言ってない。ヒナ子の気持ちはヒナ子に確認したことあるし!!!
「……何の、話を、してる?」
「なッ……本当に気づいてないの?」
「だって女同士だろう……」
「だっ、それでもだって! たしかえーと、人口の1割? とかなんかそのくらいいるって言うじゃん、える、LGBTって! なんでヒナ子はそうじゃないって言えるの?」
「?」
八尋……?
「……その、LGBTって何だ……?」
「……え?」
「今、私の知識不足で会話が通じていないのか? もしかして」
えーと……。
「……八尋、レズビアンって知ってる?」
「知らないな」
「ゲイは?」
「いいや」
「バイセクシャル」
「聞いたことがない。セクシャルって『性』のことか」
「……トランスジェンダー」
「……分からない。教えてくれ」
……そんなこと、ある? いくらずっと村で育ってて、田舎の小中高しか通ってなくて、インターネットがろくにない生活でも? ちょっと閉鎖的っぽい村でも? 全く存在を知らないこと、ある?
「あの……大事な話だからするけど、本当のことだから信じて……あと、僕説明下手だから、時間かかったらごめんね……」
……それからしばらくして僕は、もしかしたら人生で初めて、八尋の何も理解できないって顔を見た。勉強できなくて参考書の前で頭抱えてるみたいな顔。
「分かった……分かったから、なんとか理解するから、少し待ってくれ……」
それで、僕はもう少し八尋と一緒にいられることになった。
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